変わりゆく季節~不安

7 3 月, 2010 (09:11) | コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書 | No comments

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4月新年度を,目前に,新しい生活の準備をしている方,今の生活の整理・後片付けをしている方・・ いらっしゃるのではないでしょうか.

こういう時の心境って複雑ですよね,基本的には,未来への期待が大きいかと思いますが,一方で不安や苦悩が大きいです.

そんな気持ちをどのように折り合いをつけたり,コントロールしたらいいのかわからない・・・そんな方も多いのではないでしょうか.

やはり私の周りにもたくさんいます.仕事を辞める人,学校を卒業する人・・,入職する人,転職する人,新しいことにチャレンジする人,何もしない人・・・ 様々です.

私の考えは,『自分が信じた道を進むなら,その先にはきっと素敵な未来が待っている』,そう思います.だから,人は皆,期待と不安の中で・・それでも前に進んでいくのだと思います.自分のペースで進んでいけばいいと思います.

でも,やはりいざ,自分のことに置き換えてみると,不安が大きいですよね.

でも,不安は,以前もブログで書いたかもしれませんが,血液のように,我々の体内に常に存在するもので,私達は,「なぜ血液が流れ,存在しているか」を考えたりしません.不安も同様で,常に存在するもので,その理由を分析しても,あまり意味がありません.不安の感情は,血液のように,心臓が鼓動するように,常に我々の身体に同居しているからです.そう考えると,不安という感情を含めて,『今の私なんだ』・・と,受け入れることが大切なのだと思います.

私は,来年度に向けて,大きな変化はなさそうですが… でも一寸先は何があるわ変わりません.このブログで何度か言っているかもしれませんが,「変わらない」ということは,「変化をし続けている」ということです.つまり,私自身も,たとえ物理的に変化がないとしても,常に変化し続けていかなければ,それはStay(Stable)ではなく,朽ち果てていること・・・ つまり後退していることなのです.

今を保つためにも努力が必要で,環境を大きく変える人はさらなる努力や苦労が必要です.そう考えると,大きな生活上の変化がある人は,本当につらく苦しい時期だと思います.それを支える唯一のものが,「期待」なのだと思います.

 『不安の力』五木寛之著 読んだことがない方は,絶対お勧めの一冊です.

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専門性~ソーシャルワーカーの専門性

6 3 月, 2010 (08:14) | コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書 | No comments

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専門性.ソーシャルワーカーの専門性について少し考えてみたいと思います.

昨日,聖マリアンナ医科大学病院で,ソーシャルワーカーの集まり,地域連携会議がありました.この会議は,ただ「連携」といった言葉が先行する集まりではなく,本来の連携とは何か,そのために必要な知識や技術とは何かを丁寧に話しあい,共有するような集まりなのです.

なので,テーマは,毎回,「連携」に纏わる様々な内容なのですが,昨日はのテーマは,「専門性」でした.

私は,日頃から,連携には,常に各職種の専門性の明確化が重要だと考えています.では,その専門性が目に目る形のものはないかというと,一つは振舞い,もう一つはアセスメント(見立て)だと思います.

前者の「振舞い」とは,見た目ではなく,立ち振る舞い・・・ つまり,何ができるか,何をしてくれるかということの明確だと思っています.ソーシャルワーカーに依頼したら,他の職種と違ってどうなるのか,どうしてくれるのかを明確にすることだと思います.

後者のアセスメントとは,ソーシャルワーカーの見立てです.そして,この見立てで重要となってくるのが理論やアプローチだと思います.我々ソーシャルワーカーの専門的な視点・理論は,例えば,エコロジカル・システム論や生活モデルなどがあります.

更に,具体的なアセスメントとしてジェノグラムを用いた家族関係であったり,私が古くから使用している福山和女先生が提唱する「人間の理解~多(六)側面理解」,ストレングス(独自性)の査定などがあります.

六側面とは,身体的側面,社会的側面,精神的側面,心理的側面,物理的側面,霊的(スピリチュアリティ)側面です.私は,この六側面を各側面に分断していしまうのではなく,常に関連し続けており,これら6つの側面が互いに作用し合っていること,またどれか一つの側縁の身に焦点化するのではなく,全体性を重視し,これら6つの側面を総合的に理解することが重要だと言っています.

つまり,人は,一つの側面だけでは,多側面・・6つの側面があり,この多側面を理解することがソーシャルワーク独自の考え方なのです.

このようにソーシャルワーカーの専門性を視覚化していくことは,とても重要な作業だと思っています.自分がどのような専門家なのかを分かりやすく示すことが重要だと思います.

そういった意味では,これから新入職員が入ってくる中で,ソーシャルワーカーの仕事などを短時間で,簡潔に,そしてわかりやすく伝える必要があるかと思います.この機会に,是非ソーシャルワーカーってどんな仕事なのかを見つめなおしてみてはいかがでしょうか?

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プランニング~ソーシャルワーク・プロセス

5 3 月, 2010 (08:04) | コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書, 東京学芸大学 | No comments

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ソーシャルワーカーにとって重要なことは,意図的にケースを動かしていけるかです.では,そのためにはどうすればいいのかと言うと,アセスメントをすることです.そして,そのアセスメントを基にプランを作成し(プランニングし),それを実行・実践(インターベンション)することです.更に,この実行や実践が本人か家族に変化を与え,問題の解決へとむかっているかを監査(モニタリング)します.この時も,アセスメントと,プランニングの修正を加えながら進めていきます.

と,ケースを意図的に動かすということは,上述のようにソーシャルワーク・プロセスを意識して行っているかということなのです.

が,実際は,患者さんやご家族,医師や看護師,その他のコメディカルスタッフなどに引かれてしまい,その場しのぎの対応をしているソーシャルワーカーは少なくありません.

何故かというと,先ほども言いましたが,アセスメントをしていない,プランニングをしていないからです.

我が医療福祉相談室では,アセスメントは当たり前のことですが,プランニングの工程をとても重視しています.大目標(大きな目標)と,小目標(小さな目標)を必ず造ります.面接の回数や時期についてもプランニングしています.そして,その根拠はすべてアセスメントに戻るようにしています.「なぜそうしたの?」と問われれば,この根拠(エビデンス)をアセスメントから示すことにしています.

今まで,後輩ワーカーにも,かなりプランニングをしっかりやりなさいといってきたのですが,アセスメントをするので手一杯だったこともあり,この頃になって,やっとこのプランニングが出来るようになってきました.

このプランニングをすることによって,ケースの進捗状況が明らかに分かります.大きな目標を達成する為に,現在の支援では遅すぎるのか,余裕があるのか… などをモニタリングしながら進めていきます.

これをすることによって,ケースが遅れている場合には,時にクライエントに意図的にプレッシャーを与えつつ,必要な支援をしていくことも検討しなければいけませんし,ケースの進行に余裕がある場合は,今の進捗が「何の問題もなく進んでいる」ことを伝えたり,継続して支援を得られるような信頼関係やクライエントのストレスマネジメントをしたり,労いの言葉をかけたりすることが出来ます.

これは,根拠を持って行っていることなんです.何故なら,プランニングに基づき言動しているからです.

それが,プランニングなど無ければ,ワーカーの気分で,クライエントに労いの言葉を急にかけてみたり,無意味なプレッシャーをかけたりすることとなります.

と,いうことで,我が医療福祉相談室では,プランニングをとても重視しています.勿論,プランニングをするためには,十分なアセスメントが必要になってきますので…

我が医療福祉相談室では,ソーシャルワーク・プロセスを重視しています,といった方がいいですね.

部署内勉強会でも,後輩ワーカーが発表する多くは,プロセスレコードと,アセスメント,プランニングがしっかりされているものばかりです.逆に,そうでない場合は,私が指導すること自体無意味なので,発表する際は,事前の準備をしっかりしてきています.

このようなことって,なかなか意識しながらすることが難しいですが,チーフ・ソーシャルワーカーの私が,毎日のように「根拠(アセスメント)は?」とか,「プランニングは?」とか言っていれば身につくんですね.

 Techniques and Guidelines for Social Work Practice アメリカのUndergraduate(学部)でのソーシャルワーク教育で使われているテキストです.とてもよくまとめられています.

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適切な情報提供とは

4 3 月, 2010 (07:28) | コラム(介護・福祉・医療) | No comments

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情報提供の量についてお話したいと思います.

これは,昨日,後輩ワーカーに指導した内容なのですが・・・ 細かいことは割愛しますが,ソーシャルワーカーの情報提供は,必要な時に,必要な量の情報提供をすることが重要です.

つまり,持っている情報をすべて伝えてしまったり,適切な時期や場面ではない時に情報提供をしていしまったりしないということです.

情報提供できるということは,それだけ知識があり,日頃から提供できる情報を把握していることなので,とても重要なことなのですが,もう一歩進んで,その持っている情報を人(クライエント)や場面などを考慮して,必要な情報を提供することが重要です.

では,必要な時に,必要な量の情報を提供するためにはどうしたらいいのかというと… やはりアセスメントが重要になってきます.アセスメントで,問題の理解やクライエントの理解をすることによって,適切な情報提供を行うことができます.また,クライエントの状態の理解も必要になります.

私のある論文で,「急性期脳卒中患者へのソーシャルワークにおいて,患者や家族の悲嘆や喪失の変化をただ黙って共有する場所と時間の確保の重要性を述べている.また,過度なサービスやサポート提供は患者の拒否を招く場合があり,その後に起こる状態変化を予見したうえでのサービス提供計画の重要性を指摘している.さらに,医療者が十分な説明を行わずに急性期段階でリーフレットなどの紙面情報を提供することは,混乱期にある患者と家族に不安感を与えるだけの可能性もあるため,急性期病院ではこのような情報提供のあり方には慎重さが優先される状況にある」と述べています【露木信介(2007)『急性期におけるソーシャルワーク』医療と福祉No.80,pp.55-60】.

どんなにクライエントが興味を持ち,身を乗り出したとしても,その時に適切でないと判断した場合は,あえて情報提供を止めます.これは,意地悪ではなくて,とても重要なことです.

「よかれ」と思って情報提供したことで,逆にクライエントが混乱したり,不安になってしまったりすることもあります.それは何故かというと,その情報を受け止める準備ができていなかったり,時期が早すぎたりするからです.

援助者の皆さんも,自分が,リーフレットやパンフレットを広げて,同じ内容の説明をすべての方におこなっていませんか? 重要なことは,クライエントや利用者さんの能力を査定し,必要最小限の情報提供を行うことです.その人(クライエント・利用者さん)に合った方法や,量の情報提供が重要になります.

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セルフ・コントロール

3 3 月, 2010 (07:51) | コラム(ライフスタイル), 推薦図書 | No comments

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この頃,実践していることがあります.それは,ウエイト・コントロールです.

きっかけは,先日の島旅です.昨年末から年明けにかけて,かなりハードなスケジュールだったので,体を十分に動かしていませんでした.更に,食生活に関してもまったく気にしていませんでした.

その結果,見る見るうちに,体重は増え,カラダが重たくなってしまいました.カラダが重たくなると,何をするにも一苦労です.

年末からの生活を見返すのが怖いくらいです.

身体を動かさなかったり,過剰に飲食すると,ストレスも溜まりますし,頭の回転も悪くなります.

と,言うことで,島生活の時から,少しずつ食べ物と運動に気をつかっています.運動という運動は,余り出来ていないのですが,簡単な筋トレや散歩などは意識しています.また,食べ物に関しては,今までがオーバーカロリーだったので,少し食べる量自体を減らしています.特に,肉類の摂取は控えています.

慣れていないので,時々,お腹がぐ~って,警告を出しますが… 野菜類や果物,ヨーグルトなどは意識して摂取するようにしています.また,飲み物もワインは少し控えて,糖分が入っている清涼飲料水も控えて,ミネラルウォーターなどのカロリーの無いものを摂取するようにしています.

では,このような努力をして何が得られたかというと… 少しお腹周りの入らないお肉がなくなったことと,カラダが軽くなったことです.更に,何となく,気分的にも少しすっきりしているような気がします.

この気分の問題は,食生活や運動のおかげなのか,病院の仕事以外の仕事が無い時期でストレスが少ないだけのことなのか,島から帰ってきたばかりで気持ちにゆとりがあるからなのか… わかりませんが,体調は比較的良いです.

と,いうことで,4月からまたハードな生活がはじまりますので,このOFF期間に体力づくりをしたいと思います.毎年,この2月,3月は体力づくりをしているのですが,近年は体力をつけるのに時間がかかります.

あと,この時期に新しい知識や技術を習得し,来年度の授業や講義,講演,執筆に活かせるように蓄えています.来年度の授業や講義,講演,著書も楽しみにしておいてくださいね.

 『セルフトーク・マネジメントのすすめ』

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セカンドオピニオン~一貫した支援と支援計画

2 3 月, 2010 (08:31) | コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書 | No comments

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よく,セカンドオピニオンとして,相談を受けることがあります.昨日もそういった電話相談がありました.

担当しているソーシャルワーカーや,関わりを持っているソーシャルワーカーやケアマネジャーが決して問題なのではありません.勿論,知識や技術が明らかに不足している場合はありますが,それなりに使命感を持ってケースを担当しているのだと思います.つまり,クライエントや利用者さん,患者さんの利益や福利(福祉)のために一生懸命なのです.

しかし,時に,セカンドオピニオンは必要だと思います.というのも,シガラミがない人が,事象や現在問題になっていることを冷静に判断することも重要だと思います.時に交通整理をしたり… 利用者さんやクライエントの頑張りを労ったり,時に間違った病院批判や援助者批判がある場合は…「そうですよね.酷い病院ですよね」とか,「酷い援助者ですよね」なんていうことは言いません.

例えば,「○○さん.とても嫌な思いしましたね.その時に,そんなことを突然言われたらびっくりしちゃいますよね.でも,今だったら言っていることが何となく分かる気がしませんか?」とか,「こういう繊細はことは,もっと丁寧にお話しする必要があったかも知れませんし,少し厳しい言い方だったかもしれませんが,でも,そんな風にはっきり言ってくれる人は真剣に相談にのろうと思っている人じゃないといえませんよ.事実,この言葉から動き始めて,こうやって今日私とお話しているんですから」・・・等の声かけをします.

何故なら,今後も良好な関係で相談をしていた方が絶対にいいからです.勿論,相談を進めていくためのコツや注意点などは伝授していきます.

昨日の相談は,一人ひとりの援助者は,その時の対応として適切な対応をとっています.が,それが分断されていて,それぞれの援助者がバラバラに動いていることが分かります.つまり,一貫して計画が遂行されていなかったり,それぞれがバラバラに動いたりしてしまっていて,交通整理をする役割がいなくなっていました.本来は,入院している病院のソーシャルワーカーがそれをやるべきですが,そのワーカーの力量というより,利用者さん(クライエント)との信頼関係の問題のようです(小さな誤解なんですが).

しかし,このような現象は,当院でも起こります.病院に所属するソーシャルワーカーや,区役所の窓口やケアマネジャーに相談する人もたくさんいます.状況が理解できる区役所の担当者やケアマネジャーは,「病気のこともあるし,転院や施設入居の相談は,MSWさんが専門だから相談してみてください」とか,「連絡入れておくので相談してください」と言ってくれます.

が,時々,散々相談をした挙句,どうしようもなくなってから戻されることもあります.例えば,施設への入居相談を紹介し,進めていった挙句,家族が病院から診断書を出したら進行性の癌であったとか… NGの話を施設からソーシャルワーカーが事後報告で聞くということもあります.

ま.ケースバイケースなので,一概に言えませんが,出来る限り情報を共有しながら,相談を進めていけたらと思います.ご家族が認識する患者本人と,我々医療従事者が見立てている状況とがまったく違う場合もあります.これは,患者様ご家族がいけないのではなく,「わからない」のは当たり前だと思います(専門的だったり,初めての経験だったり,時間的に焦っていたり…などの理由がありますし).

だからこそ,一旦MSWに戻してもらうか,患者様ご家族=ケアマネジャーが信頼関係がある場合は,そちらが主導でもいいので,情報の共有だけはしておきたいと思うんですよね.

ケアマネジャーさんからすると,病院やMSWは「敷居が高い」かもしれませんが,もうそんな病院やワーカーは,一昔も,二昔も前の病院・ワーカー像です.もし,そんな病院やワーカーがあったら,いたら,笑ってやってくださいね.

私は,もっともっと,クライエントや患者様・ご家族と関わっているすべての援助者が情報を共有し,一貫した支援を行っていくことが重要だと思っています.

 『ソーシャルワークのスーパービジョン~人の理解の研究』

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いい本に出逢うということ~今月の一冊

1 3 月, 2010 (08:08) | コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書, 東京保育専門学校, 東京学芸大学, 調査・研究, 講義・公演・講習 | No comments

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私は,現在は,毎日かなりの本を読んでいます.本を読む習慣がついたのは,社会人になってからですね.だから,私は長い間・・ 結構損をしていたのかもしれません.いや,豊かな生活を送っていなかったと思います.

今は,『本を読まない人は損はしていません.が,本を読む人は人生が豊かになる』と思っています.

勿論,高校生の時も,中学生の時も,昭和初期の文学を読んだり,話題の本を読んだりはしていましたが… 何となく,読まされているというか… 興味を持つのですが,中々,その世界に陶酔することが出来なかったんですよね.

高校生くらいの時は,好きな作家がいたので,公園の芝生に寝っ転がって読んだり,海辺で寝っ転がって読んだり,カフェでノンビリ読んだりしていましたが… やはり何となく,その文学を知ろうというか,理解しようというよりは,ファッションで読んでいたような気がします.

人生の中で,一番本を読んでいたのが,大学院生の時期で,それ以降,本を読む習慣がつくようになりました.

探究心から本を開くことも多いですし,その文学の世界にどっぷりと浸かりたいと想い読むことも多いですし,成功者の人生やエピソードを知りたいと想い読むこともあります.

私にとって,本を開く一番の理由は,やはり「探究心」です.また,現実からちょっと逃避したい時に,文学に走ったりもします.また,生きる元気をもらう為に成功者や実力者の自伝や語録などを開くこともあります.

どちらにしても,本を読むことで,私の人生は,確実に豊かになっているということです.

私は,よく学生さんに「本を読みな」って言います.よく考えると,うちの父親から小さい頃言われていたことなんですよね.でも,必要性を感じないと人は行動に起こせないものです.

でも,必要に迫られた時は,既に遅く,その時から今までの時間をかき集めるようにそれに没頭していきます.私は,今,かき集めるように本を読んでいるのは,こういうことなのかもしれませんね.

ということで,学生の皆さん,「本は読みな」.なかなか社会人になったら読めなくなるから… 図書館が自分の生活に密着している大学という環境は本当に幸せなのだと・・ 社会人になってから感じます.

そして,学生の時に読んだ本って,何となく自分の人生の目印だったり,自分を支えるものだったりします.

「いい本に出逢うこと」って,学生の時に,「いい友達と出逢うこと」や「素敵な彼氏や彼女と出逢うこと」と同じだと思います.

◇◆2月の参考・推薦図書のまとめをしたいと思います.*感想・問い合わせ,注文が多かった本!◇◆

方法としての面接―臨床家のために (2/2紹介)

エコロジカルソーシャルワーク―カレル・ジャーメイン名論文集 (2/5,2/8紹介)

大学生と大学院生のためのレポート・論文の書き方 (2/11紹介)

実証研究の手引き―調査と実験の進め方・まとめ方 (2/17紹介)

死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫) (2/26紹介)

働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~ (2/27紹介)

◆◇番外◆◇

「ゆらぐ」ことのできる力―ゆらぎと社会福祉実践 2月紹介の本ではありませんが・・

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部署内勉強会~アセスメント,プランニング

28 2 月, 2010 (08:17) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療) | No comments

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昨日行いました部署内勉強会のまとめをしたいと思います.勉強会が続いていますが,このように定期的に,継続して勉強会や事例検討を行っていくことはとても重要です.

昨日の勉強会のテーマは,①アセスメントと退院支援,②プランニングでした.二人の後輩ワーカーがそれぞれ発表したのですが,昨日も厳しい指導となりました.二人ともとてもよく整理でいていまいたが,内容やケースのスーパービジョンでは,厳しい内容の話になりました.

①アセスメントと退院支援では,ある事例を取り上げ,もともと行っていたアセスメントと,改めて行ったアセスメントを提示し,それについて細かく分析をしていきました.参考文献に依存している傾向はありましたが,アセスメント内容自体はとてもよくできていました.

ただやはり,まだシステムを意識してアセスメントをすることができていないんですよね.このワーカーは,大学でシステム理論をしっかり習っていてるのですが,思考としてシステム視座がないので,意識化しないと,他の理論を使ってソーシャルワークをおこなっています.時にその理論が適切な場合がありますが,意図的に理論やアプローチをコントロールしていかなければなりません.そういった意味では,現代のソーシャルワークにおいて,システム理論は非常に重要な考え方であるため,繰り返し指導し,意識化してもらっています.

②プランニングでは,前回もこのワーカーは,プランニングについての研究を行ったのですが,今回は,前回の反省や私からの指導を基に,さらに細かくプランニングについて研究をしてきました.

二つのケースをもとにプランニングを行ったのですが,このケースは実際い動いているケースです.そのため,このプランニングを基に,ケースを動かしているのですが,それがとても効果的に働いており,自分のペース配分や必要な声かけ,カンファレンスや面接の提案などがとてもうまくいっています.昨日は,それを私の方から改めて言語化し,プランニングの重要性を指導しました.

以上,雑駁なまとめですが,勉強会の報告です.

◆◆◆

本日は,一日お休みです.また,また,また,雨ですね.島から帰ってきて,東京は雨ばかりです.

本日は,確定申告に行ってきます.ここ数年毎年確定申告に行っているのですが,年々なんとなく便利になってきているような気がします.アンケートを書いたりしていて,皆,考えていることは同じなのだと思います.

生憎の雨模様ですが,素敵な休日にしてください.

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事例勉強会の報告 ~知的障害をもつAさん(30歳代・女性)の事例

27 2 月, 2010 (08:17) | コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書 | No comments

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昨日の事例勉強会の報告をしたいと思います.第17回目の事例勉強会でした.

事例タイトルは,『家族の協力が期待できない』というタイトルでした.事例タイトルは,もう少し,事例の内容が分かるようなタイトルにするとよりよいと思います.

例えば,『知的に障害を持つAさん(30歳代・女性)の対応や支援方法の検討と,母親(家族)との協同支援計画の作成に関する事例』といったように,事例タイトルをすると,とても分かりやすくなります.

また,3つほどのキーワードを設定するといいと思います.例えば,「知的障害」,「ソーシャルワーク」,「支援計画」のようにキーワードを設定しておくといいでしょう.

まず,事例の概要ですが,

Aさん(30歳代・女性) 愛の手帳2度,障害者認定区分2(実際はもっと重度)

この事例は,事例提供者の方がタイトルにしたように,なかなか家族(母親)の協力が得られない事例でした.しかし,連絡帳のやり取りや,何かあったときは母親から電話が来たり,保護者会にもよく出席するなど,視覚的には協力が得られているようにみえますが,作業所と協働して一貫した支援を行うことが困難なのです.

また,本人自身は,とても愛嬌があり,なんでも周りが手を出したり,口を出したりしたくなってしまうようなタイプです.そのため,Aさんが,思うようにいかない場合は,Aさんが石のように立ち止まったり,整容を指摘されてもそのままでいたりすると,直ぐに周りが手を差し伸べてしまうのです.

私自身は,これは,Aさんの生きる術ですが,それが負の方向に働き,さらにこれが繰返されることによって「強化」さてしまっているのだと考えました.

つまり,Aさんの負の部分を引き出し,それを強化する支援ではなく,正の部分を引き出し,それを強化していくような支援に変更していく必要があります.

例えは,小さな成功体験を繰返すといった方法をとったり,出来ていることを指摘したり・・ する支援です.

Aさんは,セルフケアは殆ど出来ません.それは能力の問題なのか,周りがやってしまうから出来なくなってしまったのか…はわかりません.しかし,Aさんは,周りの状況をよく見ていたり,自分が置かれている状況が感じられる方です.

上述の支援を母親や家族と一緒に,一貫して行っていくことが重要だと考えます.

そうなると,今度は母親へのアプローチになりますが,まずは,母親の思考や価値観などを理解することからはじめる必要があるのではないでしょうか.「なぜ,そう考えるのか」,「なぜ,そう考えないのか」,「なぜ,そうするのか」,「なぜ,そうしないのか」といった疑問がたくさんあるようです.そのためには,その方の世界観を理解しなければいけません.

つまり,もっとコミュニケーションをとる必要があるのです.そして,連絡帳も,電話連絡も,保護者会にも参加しているということをうまく活かしていくことが重要だと思います.もし,それがクレームであってもです.

その時,じっくり話し合うことで,もしかしたら,少しだけでも,母親の世界観や価値観を垣間見ることが出来るのではないでしょうか.

上述の支援はとても難しいものです.簡単にはできませんが,これを意識する必要があります.

もしかしたら,協働を拒んでいるのは,作業所側の方なのではないのか? ということも考えるべきです.

以上,昨日の勉強会の報告です.

*もう少し具体的な現象や状況をお伝えするとAさんの人間像が分かるかと思いますが,ブログという性質上,この辺りで留めて置きたいと思います.実際は,このAさんの支援は,付きっ切りの支援が必要な状態です.

◆◆◆

その後,恒例の飲み会に行きました.比内地鶏のお店だったので,鶏肉とワインをいただきました.帰宅は,午前0時でした.

 『働く幸せ~仕事で一番大切なこと』 「私たちは、なぜ働くのか?」 その答えがここにあります。「導師は人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役にたつこと、人から必要とされること、に4つと言われました。働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのだ。私はその愛までも得られると思う。」(大山泰弘)引用.とてもいい本です.是非一読してみてくだささい.

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看取り(ターミナルケア)を考える

26 2 月, 2010 (08:15) | コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書 | No comments

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本日は,看取り(ターミナルケア)について少し考えてみたいと思います.

というのも,ケースとしてとても多いことと,昨日行いました地域連携会議での研究発表内容が「看取り」だったので,本日の話題は看取り(ターミナルケア)です.

◆◆◆

昨日行いました地域連携会議では,地域の介護施設との円滑な連携ややり取りを実現する為に,三ヶ月に一回の頻度で,会議を行っています.内容としては,1.近況報告やインフォメーション,2.当医療福祉相談室からのテーマに即した研究発表,3.テーマに関する意見交換の三部構成となっています.時間としては,90分(一コマ)です.

昨日発表したテーマは,「介護施設・病院の看取りに関する現状と課題の検討~地域の連携を中心に~」と題しまして,本会議参加12施設へのアンケート調査を基に,①地域(施設)における看取りの体制についての現状把握をすることによって,②今後,地域で取り組む課題や,病院・施設それぞれの課題を検討することを目的として行いました.

余り詳細を報告することが出来ませんが,アンケートでは,(1)看取りを可能にする要因/(2)見取りに関する課題となる要因を以下の10項目から選んでもらいました(順位をつけました).

10項目とは,①施設長の方針,②看護責任者の方針,③医療機関の併設,④環境整備(個室等),⑤栄養・食事,⑥疼痛緩和,⑦看護体制,⑧介護体制,⑨精神(心理)的支援,⑩家族とのかかわりや話し合い(価値観等)です.

これを以下の5分類に整理しました.

①施設長の方針.②看護責任者の方針を『施設の方針』とし,③医療機関の併設,④環境整備(個室等)を『環境整備』としました.また⑤栄養・食事,⑥疼痛緩和を『医学的全身管理』とし,⑦看護体制,⑧介護体制を『人材(マンパワー)」としました.更に⑨精神(心理)的支援,⑩家族とのかかわりや話し合い(価値観等)を『心理社会(ソーシャルワーク)』としました.

[1]施設の方針,[2]環境整備,[3]医学的全身管理,[4]人材(マンパワー),[5]心理社会(ソーシャルワーク)としました.

これは,順位をつけるものではなく,どれもとても重要ですが,強いて言えば,(1)看取りを可能にする要因/(2)見取りに関する課題となる要因共に,[5]心理社会(ソーシャルワーク),[4]人材(マンパワー)が高かったです.

更にこの点を分析していくと,(1)可能要因が(2)課題要因を上回った[2]環境整備については,環境整備については,達成している施設が多いことが理解でき,また(1)可能要因が(2)課題要因を下回った[5]心理社会(ソーシャルワーク)は,看取り実現のために取り組まなくてはいけない課題ということが分かりました.

次に,施設・病院の課題を少しせりしておきます.

●施設の課題…見取りを行うためにとても重要なものは,「指針・ガイドラインの確立」であることがわかりました.見取りを行っている施設の80%は「指針やガイドライン」が存在していました.そういった意味では,各施設ごとに看取りに関する「指針・ガイドラン確立」が最優先項目であることが分かりました.

また,「心理社会(ソーシャルワーク)」の体制確立も看取りを実現する為の重要項目でした.そういった意味では,どのようなタイミングで話をするかということも重要ですが,それ以上にどのような内容を盛り込んで話をするか.そして,死を目前とした本人・家族の要望は日単位で変化することを意識して(死期が近づき,患者本人の様態が変動知るようになった場合は,秒単位で変改することを意識しておく),「本人・家族との話し合い」を行っていく必要があることが理解できました.

●病院の課題…調査結果では,家族は,看取り(ターミナルケア)において,死に対する価値観や今まで生きてきた人生観などを理解して欲しいという要望が強いと考えられ,疼痛コントロールや栄養・食事などの,「医学的全身管理」に関しては,「先生へお任せ」というご家族も少なくありません.しかし,従来の医療編重の価値観とは違い,「丸投げ」ではありません.

現在は,患者一人ひとりの意志の尊重や尊厳のある生き方,そして残される家族の思いを大切にするといった価値観に変化しています.

そういった意味では,我々医療従事者も,家族との死生観や価値観に関する話し合いを十分に行う必要があります.つまり,患者家族が医療機関(病院)に要望するものも「医療」のみでなく,「話し合いの機会」などのソーシャルワーク機能です.

更に,明確なガイドラインやフローチャートなどを作成し,基準の明確化をしておく必要があります.勿論,ケースバイケースなのですが,標準が無ければ,何がスタンダードなのか,そしてもしそうでない場合は,そうでない要因を分析することが重要なのだと思います.

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と,書き続けると,終わらなくなってしまいますので・・この辺りで終わりにしておきます.

ただ最後に一言.私の考える連携は,ただ手を繋ぐことでなく,重要なことは,各施設が,専門性(役割・機能の明確化)や限界性を自身で理解した上で,地域の各施設がテーブルに自分たちの専門性や限界性を一度全部出して,それでお互いを補完しあっていくことだと思っているんです.

そのためにも,限界性を提示することも重要です.それは弱みでも何でもありません.

ちょっと言いすぎですが,隣の施設のベットも地域単位で考えれば,私が使えるベットなんですよね.これは他の施設も同様で,当院のベットも,社会資源なんですよね.地域が使える…

以上,連携,見取りのお話でした.

 『死ぬ瞬間』 キューブラー・ロス ターミナルケアを理解する上で,初歩的な書籍です.一度は目を通して置いてください./死とは、長い過程であって特定の瞬間ではない―人生の最終段階と、それにともなう不安・恐怖・希望…二百人への直接面接取材で得た“死に至る”人間の心の動きを研究した画期的な書。 .(「BOOKデータ」より) 

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