専門性~ソーシャルワーカーの専門性
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専門性.ソーシャルワーカーの専門性について少し考えてみたいと思います.
昨日,聖マリアンナ医科大学病院で,ソーシャルワーカーの集まり,地域連携会議がありました.この会議は,ただ「連携」といった言葉が先行する集まりではなく,本来の連携とは何か,そのために必要な知識や技術とは何かを丁寧に話しあい,共有するような集まりなのです.
なので,テーマは,毎回,「連携」に纏わる様々な内容なのですが,昨日はのテーマは,「専門性」でした.
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私は,日頃から,連携には,常に各職種の専門性の明確化が重要だと考えています.では,その専門性が目に目る形のものはないかというと,一つは振舞い,もう一つはアセスメント(見立て)だと思います.
前者の「振舞い」とは,見た目ではなく,立ち振る舞い・・・ つまり,何ができるか,何をしてくれるかということの明確だと思っています.ソーシャルワーカーに依頼したら,他の職種と違ってどうなるのか,どうしてくれるのかを明確にすることだと思います.
後者のアセスメントとは,ソーシャルワーカーの見立てです.そして,この見立てで重要となってくるのが理論やアプローチだと思います.我々ソーシャルワーカーの専門的な視点・理論は,例えば,エコロジカル・システム論や生活モデルなどがあります.
更に,具体的なアセスメントとしてジェノグラムを用いた家族関係であったり,私が古くから使用している福山和女先生が提唱する「人間の理解~多(六)側面理解」,ストレングス(独自性)の査定などがあります.
六側面とは,身体的側面,社会的側面,精神的側面,心理的側面,物理的側面,霊的(スピリチュアリティ)側面です.私は,この六側面を各側面に分断していしまうのではなく,常に関連し続けており,これら6つの側面が互いに作用し合っていること,またどれか一つの側縁の身に焦点化するのではなく,全体性を重視し,これら6つの側面を総合的に理解することが重要だと言っています.
つまり,人は,一つの側面だけでは,多側面・・6つの側面があり,この多側面を理解することがソーシャルワーク独自の考え方なのです.
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このようにソーシャルワーカーの専門性を視覚化していくことは,とても重要な作業だと思っています.自分がどのような専門家なのかを分かりやすく示すことが重要だと思います.
そういった意味では,これから新入職員が入ってくる中で,ソーシャルワーカーの仕事などを短時間で,簡潔に,そしてわかりやすく伝える必要があるかと思います.この機会に,是非ソーシャルワーカーってどんな仕事なのかを見つめなおしてみてはいかがでしょうか?
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