チームワーク ~祝サッカー日本代表決勝進出!

25 6 月, 2010 (08:06) | コラム(ライフスタイル) | No comments

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やりましたね~ サッカー日本代表.勝ちました!!


おめでとう.そしてありがとう.


決勝トーナメント進出です.もう少し,主体的にワールドカップを楽しむことが出来ます.次回の試合は,F組1位のパラグアイと,29日午後4時(日本時間午後11時)キックオフです.


応援しましょうね.


◆◆


さて,前評判が悪かった日本代表がなぜ,期待を大きく,いい意味で裏切ってくれ,勝ち続けるのか… 負けないのか…


私は,サッカー素人なので,細かいことはよく分かりませんが… チーム力だと思います.チームワークだと思うんですね.



現在,医療や福祉の現場でもチームワークやチームケア,他(多)職種協働などがいわれています.そして,この協働や連携に医療では診療報酬で,介護では介護報酬で,評価されるようになりました.


我々ソーシャルワーカーの業界では,1990年始めごろに多くの論文や議論がなされました.その後,常に,我々ソーシャルワーカーは,連携や協働について,様々な議論を続けてきました.


そして,2000年介護保険制度がスタートすると,一層,医療と福祉の連携や協働が言われるようになりました.また,医療業界でも,チームケアやチーム医療という名のもとで,包括的総合的診療計画がつくられています.勿論,この総合実施計画には,医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)も参画しています.



今日は,チームの条件についてお話したいと思います.日本代表は,このチームの条件を備えているからこそ勝てるのだと思います.強いのだと思います.


それは,まずベースとなる①チームの目標・目的の明確化と統一化,②最低限のルール設定,③チームを支えるスキルと知識がチームメンバー内全体で共有されていることが重要です.


さらに,その上に個人個人の個性や独自性が積まれている状態.


これがよいチームの在り方だと思います.



チームメンバーは勿論,バラバラの個性,独自性を持つ個人の集合体ですが,それを取りまとめる監督の力も重要ですし,個性や独自性の前に,上述の①チームの目標と目的が明確で統一されていること,②最低限のルールが決められていること,③チームを支える必要なスキルと知識が備わっていること,が重要なのです.



ダメな組織を見てみると,大抵,ベース部分が不明確で,それを取りまとめる人が追わず,個々の個性や独自性が悪い方向に働いている場合が多いです.この図式をチームメンバーが意識化できているかが重要だと思います.


皆さんのチーム,組織はいかがですか?


このベースの部分がしっかりしておらず,それを取りまとめる人が不在の場合,折角能力の高い個人や独創的で,斬新なアイデアを持つ個人がいてもそれを引き出し,生かしてあげることが出来ません.


これは,その個人にとっても不幸ですが,組織としては大きな損をしているということです.


チームリーダーがそれを意識して,チームをコントロールしているかが重要だと思います.



サッカー日本代表の試合を見ながら,そんなことを考えていました.




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白ワイン ~現実は粗食

24 6 月, 2010 (07:04) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療) | No comments

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昨日は,夕方から一気に天気が良くなり,南国の雨上がりのようでした.雨上がり直後は,一事湿度がぐっと下がりましたが,時間が経つにつれて,どんどんと湿度が上がり,雨は降っていないものの,湿気が重く体にのしかかってきました.


この天気,身体がついていかないですよね.皆さん体調いかがですか?


ここ数日は,雨の予報がありませんが,梅雨時の天気予報なのであまりあてにならないですね.



昨日は,バタバタと移動の一日でした.雨にすごく降られたのは,出勤の時だけでした.出勤時あまりの雨に,大きな傘を持って行ったのですが(めずらしく),夕方からのあの雨上がりには,「失敗した」と思いました.


本当ならば,雨上がりの横浜で,冷たい白ワインでも飲んで帰ってきたのですが,夜間の講義だったので,早々に東京に戻ってきました.


昨日の講義内容は,介護保険制度についてでした.


保育の専門学校のため,直接的に介護問題や,高齢者福祉の知識や技術が役に立つわけではありませんが,家族や親類,友人など,介護問題は身近な問題なので,常識の範囲+αで覚えておいてほしいことを解説しました.


また,現在の福祉援助のスタンダードは,利用者に関連する家族全体の関係性に着目して支援しますので,例えば,子どもへの支援をしている専門家でも,子ども本人だけに焦点化するのではなく,母親や父親,兄弟や,祖父・祖母といった家族全体,またはその家族との関係性に着目して支援をしていきます.


そのため,単に児童にかんする福祉や知識技術だけでは,子どもへの支援ができないのです.



さて,本日は,午前講義,午後から病院勤務です.


本日の講義は,先週に引き続き「生活保護制度」の後半です.



皆さんも,体調管理万全に,この気候変動の激しい時期を乗り越えましょう.私も,食欲が落ちてしまっていますが,量的に食べればく手も,バランスよく少量でも口にしましょう.体調がすぐれない時は,逆に暴飲暴食は,身体に負担をかけますので,粗食でもいいのでバランスよく食べることをお勧めします.


油(脂肪など)でお腹を満たすのではなく,栄養でお腹を満たしましょうね.




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RAIN  ~雨

23 6 月, 2010 (08:12) | コラム(ライフスタイル), 推薦図書 | No comments

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いや~ BAD MORNING… 雨ですね.東京,ザーザーぶり.

しかも今日は,お昼まで病院勤務で,その後院外の会議,その後講義と… 移動DAYなんです.いつもは,折りたたみ派なのですが,今日は大きな傘を持ってきました.

こう雨だと移動するのも一苦労です.

しかも,マンションのドアを開けた途端・・・ もわぁ~っと,超湿度.凄い湿度ですね.

皆さん,朝から気分が落ちませんか?

で,雨の日は,電車も混みこみだし,バスも遅れるしで・・・ 散々ですよね.

今日は,朝8時半から病院の経営会議があったり,13時からは回復期リハビリテーション病棟のカンファレンスや,ミニカンファレンスなどがあり,13時半くらいまでに次の会議に移動しなければいけなくて,横浜のみなとみらいまで出て15時から院外の会議です.その後,都内へ移動.19時から夜間の講義です.

なんか,バタバタです.

そういえば・・ 楽しい話もしましょう.

先日,私が,かなり愛用しているYouTubeで音楽を聴いていると… 凄く懐かしいメロディが…

今から10数年前の頃を思い出しました.

といっても,その唄は,新曲なんですが… 我々の青春というか,ちょっと大人になった頃を思い出します.

久保田利伸さんの『LOVE RAIN ~恋の雨~』

なんか,今日のザーザー雨にも負けないパワフルな唄ですよ.

月9「月の恋人 Moon Lovers」の主題歌にもなっているので知っている方も多いかもしれませんね(私はドラマ見ていないんですが…).久保田さんといえば,永遠のラブソング,ドラマ『ロングバケーション』の主題歌でもあります『LA・LA・LA LOVE SONG』が有名ですよね.その他にいい歌たくさんありますが,やっぱり世代的には,私くらいの世代からもう少し上の世代の歌手ですかね?

当時,ドラマ『ロングバケーション』,はまりました.あれから14年が経っているんですね.

14年前から,私の周りは大きく変わりました.こうやって,過去を振り返ると,変わってない,取り残されたのは自分だけ…って感じしませんか? 

逆に,周りから見ると,私はスッゴク変わっちゃったって言われるのかもしれないけれど・・・

あの頃から考えると,たくさんたくさん失って,たくさん得ました.

で,話は戻りますが,この久保田さんの新曲『LOVE RAIN ~恋の雨~』ですが,私たちの世代にも,すーーっと入ってくるんですよね.

とてもいい歌です.この歌,今の若い子はやっぱり古く聞こえるのかなぁ? なんて思ったりします.

ということで,今日は音楽のお話でした.今日の雨に負けず,一日爽やかに,パワフルに駆け抜けたいと思います.

 

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パールマンという人 ~問題解決アプローチ

22 6 月, 2010 (07:57) | コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書 | No comments

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いや~なんか.カラダ重たくないですか? わたし,とてもカラダが重たくて,体調がすぐれません.夜もなんだか寝苦しくて,何度か起きてしまいますし… もう既に,クーラーはつけているのですが,やっぱり温度調整が上手に行かず,起きてしまいます.


温度調整だけの問題ではなく,何となく色々と考えることや,やらなければいけないことがたくさんあって,それが気になっているのだと思います.


昨日も,講義終了後,直帰したので,帰宅時間としてはとても早かったのですが,色々と・・細々とやっていたら夜は更けていきました.


◆◆◆


昨日の講義は,援助技術論(ソーシャルワーカー論)では,パールマンの『問題解決アプローチ』についてやりました.


1950年代~60年代のソーシャルワークの歴史を中心に,問題の捉え方や,クライエントとソーシャルワーカーの関係性などについて,パールマンの考えを中心に整理をしていきました.


ここでは,簡単に整理しておきますが,


問題とは,目の前にある生活上の不調和であり,それはクライエント自ら語り,自覚するものであるとし,この問題の言語化のプロセスにソーシャルワーカーは関わります.このとき,クライエント=ソーシャルワーカーは対等な関係であり,信頼関係を構築していきます.


そのため,問題の取り組みの主体はクライエントあり,問題解決の専門家はソーシャルワーカーではなく,クライエント自身です.この力をワーカビリティ(Worability)といいます.ワーカビリティには,動機付け(Motivation),能力(Capacity),機会(Opportunity)という要素があり,ソーシャルワーク目的は,このワーカビリティの向上にあるとしました.


この他にも,教科書に載っていないような詳細の内容まで解説をしました.私は,個人的に,リッチモンド,パールマンのソーシャルワークって,現代のソーシャルワークを理解する上でとても重要な考え方だと思っているんですね.


そういった意味では,通常の講義ではあまり細かく取り上げないかもしれませんが,私のクラスでは,リッチモンドと,パールマンについてはかなりしっかり講義をしています.


で,いよいよ,近代,現代のソーシャルワークとなるわけです.


 この時代のソーシャルワークを理解するためにとても重要な人物がいます.バイスティックです.バイスティックの7つの原則って言うのは聴いたことがある方も多いのではないでしょうか.そう.そのバイスティックです.実は,パールマンの問題解決アプローチは,クライエントとの対話によって問題を明確にするプロセスを重視するため,ソーシャルワーカーの面接技術の向上も同時に必要となったのです.で,このバイスティックの7つの原則へと繋がるのです.とてもいい本ですので,一読してみてしてみてください.

*アマゾンで本を買ったことがある方は,その便利さからリピーターになっているのではないでしょうか? 事実私はその超リピーターです.だって,注文して大体の本が二日後には手元に届くのですから.とても便利です.福祉の本などは,取り扱っていない書店も多いですし,大きな書店に行っても置いてない本もたくさんあるので,アマゾンなどを有効に活用するといいと思いますよ.

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変化し続ける心 ~そんなのわかってるよ.ね.自分のことだから…

21 6 月, 2010 (08:10) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書 | No comments

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今日も,梅雨の中休み.東京は晴れです.

そして,また一週間が始まりました.更に,今日は21日で… 月末ですね.あと一週間で,7月です.

なんと,沖縄は,もう梅雨明け.東京の梅雨明けもそう遠くなさそうですね.だって,沖縄の梅雨明け,昨年に比べ17日,平年に比べ4日も早かったんですって.

梅雨明けした沖縄に呼ばれているような気がします.ん~もう少し我慢です.

◆◆◆

さて,話は大きく変わりますが,昨日のブログ「かたちあるものは・・・ いつか・・・」(http://tsuyukis-support.sakura.ne.jp/?p=904)ですが,たくさんのメイルを頂きました.ありがとうございます.

皆さま,ご自身の体験や経験をお話くださった方もいらしゃいました.大切な想い出,お話くださいましてありがとうございます.

我々ソーシャルワーカーは,常に,何が出来るのか・・と,患者さんやご家族の視点で考えていますが,「そうではない」,「そうじゃなかった」と,変更や修正の連続です.

勿論,患者さん本人やご家族の気持ちも,分単位で変化します.

以前,脳卒中後の患者さん・ご家族を中心とした調査で,私は,『障害の受容プロセスを踏まえ支援する事は重要であるが,そのプロセスは,確定的に否認から始まり,孤独→怒り→取り引き→抑鬱→受容と進み,完全なる受容をするのではなく,螺旋的だったり,分単位で変化したりすることや,受容とはその時に一旦了解・了承するものであり,完全なる受容はありえないこと.そして受容した次の瞬間に新たな問題や課題の受容の旅が始まること』を示しました.

だから,私がソーシャルワークをするとき,常に注意していることは,「常に思考は変化している」ということです.言葉は発した時点でもう過去のもので,語った直後に,語った内容と真逆の思考になることもあるということです.

我々ソーシャルワーカーはそういった一見相反する思考を連続的にまた,文脈として理解しているかということが重要なのです.

例えば,「自宅につれて帰る」と「やっぱり自宅につれて帰るのは不安だし,施設に入れたい」という内容の話が患者さん御家族から出たとしましょう.

病院(医療)では,最初に言ったことが事実となるため,例えば,「自宅つれて帰る」と最初に家族が公言した場合,「施設に入れたい」という内容の話は,受け入れられず,もしそれが前面に出た場合,あの家族は嘘を行っているということになってしまうんです.また,「自宅に帰る」,「施設に入れる」,「自宅に帰る」,やっぱり「施設に入れる」・・「自宅に帰る」とこのようにコロコロ変わることを,本当は自宅に帰す気がないんだとか,決定能力に欠ける家族だとか,状況の認識が低い家族だとかの言葉で片付けてしまうのです.そして,「自宅に帰る」か「施設に入れるか」の判断を迫るのです.

でも,嘘を言っているわけでもありませんし,「施設に入れたい」という気持ちも実際存在する大切な気持ちなのです.

ただ,言葉だけを切り取って理解しようとすると,嘘か本当か,自宅か施設かといった二者択一の議論となってしまうのです.が,先ほどもお話したように,どちらも事実なんです.この状態をソーシャルワーカーとして正しく整理した場合,『自宅につれて帰るという目標は変わっていません.しかし,徐々に患者本人の能力・・ つまり「できること」「できないこと」が家族として理解できるようになり,自分たちの課題が明確になってきた.だからこそ,自宅介護できるのか? という漠然とした不安があり,施設に入れた方がいいのかと悩んでいるという心境なんだ』ということになりますよね.

では,その時にソーシャルワーカーとして何をしなければいけないのか.

それはただ黙ってその言葉に耳を傾けることかもしれませんし,具体的な福祉サービスの情報提供をすることかもしれません…

ま.自分のことに置き換えてみればよく分かると思うんですが,創造力がない援助者は悲しいですね.日常生活でだって,色々自問自答しながら,結論を出しているんではないでしょうか?

その時,「はっきりしろ」っていわれた,「わかってるよ.自分ではどうしようと思っているかなんて考えているよ.でも色々考えちゃうんだよ」って言いたくなりませんか?

患者さん,ご家族もまったく一緒です.

援助者として,変化し続ける心をキャッチする創造力を持ってほしいと思います.

 お薦めです.是非一読してみてください. 

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かたちあるものは・・ いつか・・

20 6 月, 2010 (08:15) | コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書 | No comments

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東京.今日一日天気が持ちそうです.有効に過ごしたいですね.

先週このブログでお話しした,

死を考えることは,生きることを考えること(6/12):http://tsuyukis-support.sakura.ne.jp/?p=896

死を考えることは,生きることを考えること part 2 (6/14):http://tsuyukis-support.sakura.ne.jp/?p=898

このケースに動きがありました.

40歳代女性(末期がん)のケースです.

簡単に経過をお話しすると,

今年4月末.疲れが自覚症状でした.ゴールデンウィークに嘔吐などがあり,本人自身異変に気がつきます.ゴールデンウィーク直後の5月半ば今入院している大学病院に検査目的で入院となりました.

そして,6月(今月)始め,兄と本人で病状説明を受けます.病名は癌.状況は末期で,放射線も外科的治療も出来ない状態でした.

その時,本人は,医師に自分の予後(余命)を聞きます.

医師が下した結論は・・・・・

「余命1ヵ月」

先週金曜日,当院へ転院するための医師・ソーシャルワーカー(私)との入院相談がありました.

その際,もし今まだ体が動くのであれば,自宅でもいい,好きだった場所でもいい,連れてあげてはどうか.そのためのお手伝いは,我々でサポートすと伝え,翌週,つまり今週の月曜日(6/14)に当院へ入院となりました.

しかし,来てみると,見ていた紹介状・診療情報提供書(医師から医師への申し送りの手紙のようなもの)の状態よりももっともっと深刻な状態でした.ご家族が認識している状況よりも,やはり,もっともっと深刻でした.

入院当日から呼吸苦もありました.酸素投与が始まります.

お腹はパンパンに膨れており,これはお腹の中に水(腹水)が溜まっている状態で,この水は癌細胞からドンドン出ている状態です.これを止めることはできませんので,ただただ貯留する水を抜くしかありません.

一回でリットル単位の水が引けるのです.癌性でない腹水の場合は,一度水を抜いてあげると,それで終わりなのですが,癌性の場合は先ほどお話ししたように,ジャブジャブと水が溜まっていくので,また抜く必要があります.

先週までなかった痛みも入院から数日後に出現し,ついにモルヒネの投与が始まり,疼痛コントロールが始まります.麻薬を投与しても,投与しても,本人の顔は痛みで歪んでいます.

しかし,楽にするために麻薬を多く投与していけば,意識自体が落ちてしまうので,会話などができなくなってしまいます.家族との最後の時間を過ごすための意識を保つことと,本人を楽にな状態にしてあげることのちょうど間を測りながら麻薬の投与が続きます.

一昨日夕方より,容体は悪化.家族全員が呼ばれました.その後,母親は付き添いたいと申し出ます.

が,母親は何をしてあげたらいいのか,痛みで歪む顔を見て・・ただただ動揺し,たじろぐばかり・・・

で,昨日朝,このブログでも,このケースにあまり時間がないことを一言添えようかと思ったのですが,最後の頑張りを静かに見守りたいと思い,昨日はコメントをしませんでした.

が,ブログ更新約30分後の8時30分 亡くなりました.

朝一番からショックな出来事でした.

でも,立ち止まっているわけにはいきません.

実は,明日朝9時30分からまたターミナルの入院相談があるんです.

担当するのは,先日も登場した医師と私です.今度の方も,40歳代の女性です.末期がんで予後3か月程度の方です.

どうにか,気持ちを切り替えて,新たな相談を始めなければなりません.

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お任せ

19 6 月, 2010 (07:58) | コラム(ライフスタイル), 推薦図書 | No comments

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雨が止み.雲の隙間から青い空が見えます.このまま天気が少しよくなってくれるのでしょうか.


昨日は,一日病院勤務だったのですが,午後から院外の会議があり,15時には病院を出ました.


で,その後,髪を切りに行きました.


私のカットを担当してくれている美容師さんは,個人で経営しているんですが,お客さんは国内だけでなく,海外にもいるので,来週から約3週間,ヨーロッパ方面へ出かけるんですね.パリとか,ミュンヘンとか,ミラノとか,フィレンチェなどなど.


なので,このタイミングで切りに行かないと,7月の半ばくらいまで髪の毛が伸びたままになってしまうので,気持ちちょっと「早いかなぁ~」って思ったんですけど,昨日カットにいってきました.


でも,やっぱり,サッパリとすると,気持ちがいいものですね.気分が違います.もう10年以上,彼に切ってもらっているので,余り多くの注文はいりません.いや殆ど「お任せ」なんです.


自分自身って,知ってるようで意外と知らないことのほうが多くて,他者から指摘してもらったり,見立ててもらったりすると,自分の感覚や価値観と違った新しいものが生まれるので,自分が信じた人には「お任せ」をしてしまうことが多いです.


イキツケのイタリアンレストランでもそうですし,イキツケのベジタリアンレストランでもそうですし,イキツケの洋服屋さん(ブティック)でもそうですし・・・ 自分が気に入っているお店や人には,「お任せ」してしまうことが多いです.


だって,私より,その分野のことをよく知っているんだし,常に接しているんだし… 絶対聞いた方がいいですよね~



さて,本日も一日病院勤務です.皆さまは,どんな週末ですか? 素敵な週末をお過ごしください.




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生活保護制度

18 6 月, 2010 (08:53) | コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書 | No comments

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いや~ 夏みたいに暑いですね.海や山にいる時,この暑さ・・最高~ですが・・


通勤や都心にいる時の「この暑さ」は,ストレスになったりもします.


島にいるときは,暑さってさほど気にならないのですが… いや正しくは,汗をかいても気にならないんですよね.Tシャツにハーフパンツ,ビーチサンダルだから.


それに海にいる時は,確かに暑いですが,汗なんか全然気になりませんからね.


◆◆◆


昨日は,午前講義で,午後から病院勤務でした.


午前中の講義をフィードバックしてみると,昨日は「貧困と生活保護」について講義をしました.


まず,貧困問題については,二つの切り口で整理しました.


まず一つ目は,貧困問題・貧困対策が社会福祉の原点であり,ソーシャルワークが最初に対応した社会問題でした.時代は,1800年代にさかのぼりますが,イギリスにおいて,産業革命に伴う貧困問題に対応したのがソーシャルワークでした.


当時,「貧困」とは個人の問題であり,つまり貧困になるのは本人が怠けているからだとか,だらしないからだと考えられていました.しかし,1880年代後半に社会調査が実施され,ロンドン市民の30%が貧困状態であることが示され,貧困は,個人の怠惰によるものではなく,社会的な問題であり,社会の構造的問題であること分かりました.


具体的な活動としては,COS(慈善組織協会)の活動であり,セツルメント運動でした.


これにより,ソーシャルワークは,個人と社会的環境双方へアプローチを行います.個人への直接援助と,社会的環境への間接援助(社会的環境へ直接的に働きかけますが,社会的環境への取り組みは,間接的な個人への支援と考えていました)を行います.これがソーシャルワークの誕生です.


という歴史的なお話と.



二つ目に,現代においても貧困問題は存在し,貧困問題の取り組みが現代のソーシャルワーク(社会福祉)の課題であることです.


例えば,ホームレスの問題や,ネットカフェ難民,ワーキングプアといった格差です.これに伴い,社会的排除という言葉も存在します.これは,仕事を失うといった,経済的な貧困にとどまらず,社会からのドロップアウトや,社会とのつながりの喪失へと展開することを意味します.


つまり,現代の貧困とは,経済的な貧困に加えて,社会関係の喪失をも合わせ持つ状態となっているということです.


以上のことから,現代の貧困は,単に物質的な貧困という問題だけでなく,地域社会の希薄化や家族規模の縮小などの背景も相まって,社会的孤独の問題などと複雑に絡み合っています.


◆◆◆


次に生活保護について少し整理してみたいと思います.昨日の講義では,生活保護の基礎を整理しました.


そもそも生活保護法がなぜ誕生し,生活保護法が目的とするもや,理念として掲げる原理や原則について整理しました.


まず,生活保護法ですが,これは戦後1950(昭和25)年に誕生した社会福祉六法の一つの法律です.この法律の誕生に関しては,同法の第一条の目的で明確にされています.


生活保護法第1条(目的) 「この法律は,日本国憲法第25条に規定する理念に基づき,国が生活に困窮するすべても国民に対し,その困窮の程度に応じ,必要な保護を行い,その最低限度の生活を保障するとともに,その自立を助長することを目的とする」としています.


もう少し具体的にお話しすると,つまり,日本国憲法25条は,生存権保障を謳っている条文であり,


第25条では,すべての国民は,健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有するととされており,国はすべての生活部面において,社会福祉や社会保障,公衆衛生の増進に努めることが示されています.


この条文を具体化するために生活保護法が存在します.



では次に,3つの原理と4つの原則を列挙しておきます.


【原理】


①無差別平等の原理(第2条)・・・人種や信条,社会的身分や生活困窮に至った原因などによる給付制限など差別的扱いをしないこと.この規定は,保護は恩恵でなく権利であり,保護の請求権を有していることが示されています.


②最低生活保障の原理(第3条)・・・「健康で文化的な最低限度の生活(日本国憲法第25条)」を維持する水準で,これについては,同法第8条「基準及び程度の原則」の規定により厚生労働大臣が設定することになっていますが,物価変動にともない具体的な支給額が示されています.


③保護の補足性の原理(第4条)…資産や能力を活用し,また民法に定められる親族による扶養や利用できる他の法律を活用することを生活保護法よりも優先し,生活保護法はその不足分を補うものとしています.そのため,保護に先立って,収入や資産,稼働能力,扶養義務者の有無などの資産調査(ミーンズテスト)がおこなわれます.


【原則】


①申請保護の原則(第7条)・・・保護は,申請に基づきます.本人以外にも扶養義務者や同居の親族も申請が出来ます.また職権による必要な保護も可能です.


②基準及び程度の原則(第8条)・・・「健康で文化的な最低限度の生活」を基準とし,要保護者の年齢や性別,世帯構成別,所在地域別,保護の種類(扶助の組み合わせ)に応じて必要な事情を考慮した,過不足無いものとされています.


③必要即応の原則(第9条)・・・必要性の相違を考慮して,有効かつ適切に保護を実施すべきという原則です.この原則については,まだ授業で取り扱っていないので,次回お話をします.


④世帯単位の原則(第10条)・・・同一の住居に居住して,生活を一にしているものを同一世帯と認定し,その世帯を一つの単位として保護の要否や程度を判定し,実施するという原則です.これもまた徐業では取り扱っていないので,次週詳しくお話します.


以上,昨日の講義では,生活保護の目的,原理,原則について整理しました.


◆◆◆


生活保護制度に関しては,ソーシャルワーカーにとって必要な知識なので,よく学習しておきましょう.




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超特急

17 6 月, 2010 (06:40) | コラム(ライフスタイル), 推薦図書 | No comments

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東京は,梅雨の中休みです.

昨日は,一日病院勤務の後,夜間の講義でした.ジメっとした空気で身体がとても重かったです.

皆さん,身体や心の疲れはありませんか?

こんな時は,体調を崩しやすいので,意識的に健康管理をする必要があります.

食欲が落ち,寝苦しいかと思いますが,工夫をして,しっかり食べ,しっかり睡眠を取りましょう.

私は,この頃,お風呂を有効に使っています.ぬるめのお湯にゆっくり浸かったり,入浴剤を入れて気分を転換したりします.あと,部屋内の湿度や空気を清浄したり,アロマを焚いたりと工夫をしています.因みに,食欲がない時は,ラベンダーっていいんですよ.

ラベンダーは基本的な精油なので,あまり好き嫌いがない香りです.時々,男性の方で嫌いな人がいますが,独特のか蒼理ではないので,ラベンダーの精油一本あるだけで,用途がとても広いです.

試してみてはいかがでしょうか?

 

◆◆◆

本日は,午前講義で,午後から病院勤務となります.気がつくと,もう6月も17日なんですね.半ばです.

でもよく考えると,何月の始め,半ば,終わりって,10日ずつで考えると,あっという間に過ぎてしまいますよね.だって,約一週間が過ぎるたびに,一か月の約1/3が終わっちゃうっていうことですから…

なんか,7月ももうすぐそこまで来ていますね.だって,来週の週末は,月末ですからね.

ん~時間が経つのは早いですね~

このままだと,夏があっという間に訪れ,あっという間に終わってしまいそうです.夏は,通常の授業や講義がない分,実習生やスクーリングなどの講義が増えます.充実する分,時間が早く過ぎてしまいそうです.

きっとこの夏は,超特急みたいなスピードで通過するように終わってしまいそうです.

一年の中で,夏が一番好きな時期なので,鈍行(普通)列車でノンビリ行きたいんですが,現実はそうではありません.

新幹線の車内から通過駅の駅名を見る時みたいに,集中しないと,たくさんのものを見落してしまいそうです.しっかり,意識していきたいと思います.

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辞めどき

16 6 月, 2010 (08:09) | コラム(ライフスタイル), 推薦図書 | No comments

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朝から超ジメジメですね.今日も一日雨かなぁ~と思ったら,今になって急に空が明るくなってきました.とは言え,湿度が高いのは変わりません.

部屋のエアコンを「ドライ」にして,必死に部屋内の湿度を下げています.

こう湿度が高いと,カラダが疲れますよね.何となく,厚いコートを一枚羽織っているような重みが肩や関節に圧(の)し掛かります.

さて,本日は一日病院勤務の後,夜間の講義です.この夜間の講義も,約5年くらい続けていて,正直,移動だけで大変なんです.病院勤務は18時までで,その後都内の学校に1時間で移動しなければなりません.病院は横浜にあるので,一本電車に乗り遅れるだけで,授業開始時間に間に合わなくなり,途中下車して,タクシーに乗り換え,環状七号線(通称『環七』)を使ってショートカットするのですが,これまた18時台は,混み込みで,のろのろ運転なんです.GOOD JOBの運転手さんに当たると,必要箇所で車線変更をして一番早く進むレーン(車線)を選んでくれるのですが,環七事情をよく分かっていない運転手さんに当たるともう最悪です.

私の方が,きっと多く環七を抜けているので,「この場所では,この車線で…」っていいたいのですが,プロだと尊重するので,何も言わず黙って到着待ちます.

でも,車の流れとは関係なく,車線を適切に選択すだけで,15分とまでは言いませんが,10分近く到着時間が違うものです.

ちょっと話が逸れてしまいましたが,そんな状態での移動なので,肉体的にも辛いですが,「遅れちゃいけない」という心理的ストレスの方が大きいです.水曜日は,比較的面談の数も多く,18時丁度に病院を出ること事態も困難で,これもまた心理的なストレスとなっているんですね.

実は,昨年まで通年で夜間の講義を持っていたのですが,本年度から前期のみとなり,少し気分的にも楽になりました.次年度は,この夜間のコマは辞めたいと思っています.私じゃなくてもいいんですし,「替え」幾らでもいるでしょう.同じストレスや時間的拘束であれば,やっぱり私を必要としているところで,元気にやりたいですもんね.

まだ学校には正式に申し入れていませんが,たぶん問題ないでしょうね.

<注: と言うか,ツイッター的つぶやきですが… 正式に決まっていませんよ~>

ということで,この夜間の講義も,今日あわせて5回くらいで終わりです.

最期まで,職務を全うしたいと思います.がんばります.

本日は,朝9時半から一本目の面接です.お昼はカンファレンスや会議などが集中していますので,何となく朝からバタバタです.

今後ともよろしくお願いいたします.虹(レインボー)をワンクリック.情熱ブログの順位が分かります ⇒ 人気ブログランキングへ

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