事例検討会(勉強会)の報告
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昨日は,病院勤務の後,勉強会でした.
本日は,その勉強会(事例検討会)のフィードバックをしたいと思います.
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昨日の勉強会は,前回の勉強会に引き続き,過去の事例の再検討を行いました.
事例は,第13回,14回,15回の三本でした.
【第13回~第15回までの総括】
第13回 「言語が少ない利用者への支援のありかた」: http://tsuyukis-support.sakura.ne.jp/?p=616
第14回 「Aさんの居場所づくり」: http://tsuyukis-support.sakura.ne.jp/?p=654
第15回 「作業所で働き続けること」: http://tsuyukis-support.sakura.ne.jp/?p=697
前回同様,まず,各事例提供者から事例の概要と,現在の状況を話してもらい,各回で整理したことをフィードバックしました.その後,参加者の方からコメントをもらい,事例の理解を深めました.最後に,私が事例検討会後に書いているブログを資料とし,更に事例の理解を深めました.
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第13回事例では,事例提供者の事例提供理由は,利用者の気持ちがわかってあげられない.利用者のパニックに対してそれを適切に理解できない・・ことへの援助者としての不全感というか,無力感への気づきです.
そこで,参加者から,様々な支援方法や,利用者の見方などの意見交換がなされました.
重要なことは,正しい支援とか,間違った支援とかではなく,利用者の状況をキャッチできるだけの視点と,それに対する対処方法,支援方法のバリエーションをたくさん持っていることが重要です.
つまり,援助者として,様々な方法を持っているということが重要なのです.
と,言ったことを整理しました.
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次に,第14回事例ですが,この事例では,成人期のダウン症者の特徴や健康状態について整理しました.
成人期のダウン症者の健康管理としては,①甲状腺昨日異常症,②高尿酸血症,③高脂血症,④肥満症,⑤うつ状態・心因反応,⑥こだわり行動,⑦眼科的合併症(白内障など),⑧耳鼻科的合併症(難聴や睡眠時閉塞性無呼吸),⑨心疾患などがあげられます.
これらについては,全ダウン症者が罹患するというわけではありませんが,このようなパターンや基礎知識を持っておくことが重要です.
このケースでも,事前に内科的な治療(服薬)を受けているものもありました.
で,このケースで着目したのは,⑤うつ状態・心因反応でした.
まとめとしては,適切なストロークとサポート体制が整っていることの重要性と,信頼関係を構築したうえで,本人のペースに合わせた支援を検討することの重要さです.また,正しい知識や理解を持ったうえで,適切なアセスメントや状況の観察も重要になってきます.彼らの行動や言動から心理的な危機やストレスをキャッチすることが重要であることを理解しました.
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最後に,第15回事例です.この事例でまとめたことは,以下の二点です.
①他害・自傷・パニックへの対応,②援助関係~集団支援と個人支援~についてです.
まず,①の他害・自傷・パニックへの対応では,突然起こる行動にどのように対応したらいいかということでした.私が提言したことは,事実の積み重ねで,普遍化できるものなのか,そうでないものなのかを見極める方法です.それは,パニックや自傷・他害の行為が出た時の状況を記録しておくことです.
具体的には,日時,場所,状況です.一行でもいいです.これを積み重なることが重要で,積みかなさることによって,この行為自体にパターンがあるのか,それともパターンがないのかを分析することができます.もし,パターン化されたものであれば,未然に防ぐことや,早期に対処することができます.
更に,これが個別支援計画の根拠となっていくのです.ソーシャルワークでは,プランニング(計画)の前に,アセスメントを行います.事前評価ですが,この積み重ねた情報が,根拠となり,本人の評価となっていくのです.
次に,②援助関係~集団支援と個人支援ですが,これは,今回の事例提供者や他の援助者も抱える悩みです.というのは,重度の利用者などの関わりを集中的にしなければいけないケースや,特定の援助者との関係のみ良好に築ける利用者のケースなどです.
このとき,付きっきりの援助が行われますが,援助者は,このことに「罪悪感」を感じます.つまり,他の利用者と平等にしなければいけないのにという葛藤です.
私が整理したことは,当然重度の利用者や利用直後の利用者,対人関係を上手に取れない利用者などに関しては,一時的に集中的に関わる必要があります.また,社会福祉の「平等」とは,「同じものや量を均等に分配する」ということではなく,「特別な扱いでなく,必要な配慮」をすることを「平等」と捉えます.つまり,行為自体まったく問題ないし,罪悪感を持つ必要がないということです.
が,もっと重要なことは,そう思い,意識化でき,確認したことに意味があるのです.
つまり,これについて何も感じないことが問題で,そう思い,立ち止まり,確認し,意識か出来ているのだから大丈夫なのです.
まとめると,このような罪悪感や後ろめたさを感じて支援をしている人も多いのではないでしょうか.しかし,福祉分野における「平等」とは,「量が同じ」ということではありません.必要な時に,必要な量の声かけや支援が出来ることが重要で,関わりや声かけの量を均一にすることではありません.
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ということをまとめました.簡単ですが,昨日の勉強会(事例検討会)のフィードバックでした.
その後,いつも通り飲み会だったのですが,沖縄料理を食べに行きました.
久しぶりの沖縄料理に感動し,泡盛もいただき,満足な一日でした.
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