勉強会の報告 ~理解し,適切な反応をする

20 9 月, 2009 (06:18) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療)

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本日,5時起床. 昨日も,バタバタでした.ヘトヘトです.でも,昨晩は,ナイスな料理とワイン.堪能しました.


さて,昨日公言していた,勉強会の報告です(前置きも,そっけもなくてすみません.というのも・・).


金曜日の勉強会(事例検討会)は,参加人数は少なかったものの,じっくり吟味できたため,参加者の満足度は高かったと思います.一歩踏み込んで議論できました.


事例タイトルは,『言語が少ない利用者さんへの支援の在り方』です.今回の事例提供者は,もう3回目.事例の書き方のコツも掴んできているようで,必要な情報がかなり完結にまとめられています.もっと書きたいんだろうなぁ~と思いながらも,A4で1枚を目標としているため,書ききれないことは,検討当日,語ってもらいます.


Cさん(男性).20歳代の事例でした(自閉症.愛の手帳2度.区分認定4).


内容を一言でいると,時折起こる突然のパニック.パニックの引き金となる要因がわかりません.言語が少ないCさんの本当の思いや気持ちがわかりません.援助者として,そのCさんのパニックの引き金や要因となる環境因をなんとかして見つけ出したい.そして,Cさんの本当の思いや気持ち,感情を適切に理解したい.そんな中で,援助者として,不全観と無力感を感じているという事例でした(もっと内容的には,濃いものですが,省略して,説明しました).


いつもどおり,フロアーから質問や感想,助言などがありました.


例えば,助言としては,パニックの際の対応について,事例提供者は,パニックになった時は,隣の静かな和室に連れて行って,「私の目を見て」というようです.このCさんの場合,パニックの理由が分からないので,理由に対する声かけが出来ないことが辛いと,事例提供者から


この対応に,フロアーから,私はこうやってます.と.静かな場所に移動して,目を閉じて,ゆっくり呼吸してごらん.


現場の勉強会ならではの光景です.何が正しいかなんて無いんです.でも,色々な方法を持っていることが援助者として重要だと思います.


私からのまとめとしては,Cさん自身の感情を表出できる方法を検討してはどうだろうかと提言しました.つまり,その時々の感情を言語か出来ないのであれば,絵カードをつかってみたりしてはどうだろうかと提案しました.そして,Cさんの感情を適切に理解してあげ,その感情にあった反応をしてあげることが重要であることをお話しました.


また,熱心な母親であり,とても協力的なのですが,Cさんの感情や思い,意見を母親が誤謬して他者に伝えてしまっているのではないだろうか.つまり,代弁をしているが,それは代弁ではなく,母親の意見や思いではなか.などコメントしました.


更に,少し,役割理論で考えていった場合の彼の役割は何か.家庭での役割.作業所での役割を考察してみる必要もあるのではないでしょうか.


Cさんの周りでは,高速な情報が凄い勢いで通り過ぎていってしまっているのだと思いました.そして,わけも分からず,自分の周りをたくさんの情報だけが素通りしていることに,Cさんは気がついているということです.


Cさんのなかでは,悲しく,辛いことだと思います.だからこそ,やはり,Cさんの感情や思いを絵カードなどを利用してもいいので,表出させ,その感情に合わせた対応や反応をしなければいけないのだと思います.


雑駁ですが,勉強会の報告でした.


◆◆◆


なぜ,前置きもそこそこに,本文に入ったのかといいますと・・


これから旅に出ます.北陸です.少しノンビリしてきます.PCは持参しますが・・気分転換でもして,論文をまとめあげようかと思っています.


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