施設選び

26 3 月, 2010 (08:01) | コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書

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昨日は,高齢者が利用できる施設について簡単にご説明をしました.

高齢者が利用できる施設には,幾つかの種類があるのですが,更に,各種類の施設ごとにも星の数ほどの施設があります.

そういった意味では,どのように施設を選んだらいいのか悩んでしまいます.

特に,今まで自宅で生活していた方が急に施設生活になる場合や,有料老人ホームのように頭金や月額の利用料をある程度支払う場合など,その選択には慎重になります.

そこで本日は,施設選びのコツについてお話をしたいと思います.

施設を見学する時や,施設に申込みをする時など,患者さんやそのご家族から施設を選ぶポイントを聞かれることが多いです.ピンポイントで,施設を紹介してくださいと言う方もいらっしゃいます.

私と,ある程度信頼関係が出来ているので,「全部お任せ」,「露木先生の薦める施設に入りたい」など言われるのですが・・

その時の答えは,具体的な施設名は申さず,「施設は,きれいだとか,きたない.施設の雰囲気や,食事のおいしい,まずいなどなど,その家族の価値観によって,「いい」「悪い」に差が出るのです.実際見学されて決められた方がいい」と伝えます.

大まかな施設の特徴などは,見学前にすべてお話させていただきます.介護体制や医療体制,食事の特徴や施設内での活動内容(リハビリやレクリエーションなど),経営母体の特徴や状況,建物の特徴や開設年などの情報は事前にご紹介しています.

その上で,重要なのは,施設に入った時のファースト・インプレッション(第一印象)を大切にして欲しいと伝えます.つまり直感ですよね.

あと重要なことは,五感を使って感じることが大切だと言っています.

目から見えてくる情報だけでなく,音や臭いなど,多面的に評価していきます.

施設の職員の挨拶や対応などを見ることも大切ですが,入居している利用者の表情を見ることも有効です.

あと,空間を見たり,掲示物を見たりすると,その施設の内容が見てきます.

有料老人ホームであれは,体験入居をしてみるのもいいのではないでしょうか.

また,有料老人ホームの多くは,クーリング・オフ制度を導入していますので,万一,契約後,不満や不自由がある場合は,90日間のクーリング・オフができます.

ただし,入居直後は,皆,不平不満があるもので,入居している高齢者の言うことをそのまま受け取ってしまうと,結局どこに行っても同じ状況になってしまいますので,入居者本人の言うことを感情的にならず,冷静に分析することが大切です.そして,不安な場合は,我々のような専門家に相談するといいと思います.

その出来事や,利用者本人が話していることが,どういう意味なのかが我々専門家であれば,どういった意味なのかが分かります.

ということで,本日は,施設選びのコツについてお話しました.

今後ともよろしくお願いいたします.桜の木にワンクリック.情熱ブログの順位が分かります ⇒ 人気ブログランキングへ

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