病施連携~連携(ネットーワーキング)

18 2 月, 2010 (08:06) | コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書

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現在の医療機関にとって,医療機器や腕のいい医師と並ぶくらい重要視されているのが,「連携」です.「病診連携」とか,「病病連携」とか,聞いたことあるかと思います.「病診」とは,病院=診療所で,「病病」とは,病院=病院の連携のことを指しています.この頃は,「病施連携」なんて言い方もして,これは病院と(介護)施設との連携を指します.

ま,どちらにしても,医療機関は分業化され,病院の機能分化が進んでいます.そのため,各病院が,自分自身でその「機能」や「役割」を明確にし,それを磨いていく必要があります.

私が所属している医療機関は,「急性期(一般)病棟」,「回復期リハビリテーション(医療療養)病棟」,「医療療養病棟」,「介護療養病棟」を複合的に持っています.昔は,このような病院を「ケアミックス」なんて言い方をしていました.この4月に大きな病棟編成を行うのですが,「介護療養型病棟」については廃止し,「医療療養型病棟」へと移行することが決まっています.

病院が,病院であるためには,当然の選択だと思っています.今後の課題としては,一旦休止している「救急外来」も再始動する必要があると思います.

一方で,重視してるのが,先ほどもお話しましたが,「連携」です.この連携については,副院長と我が医療福祉相談室が中心となって行っている活動といえます.

「病病連携」では,他病院との連携会議や連携パス会議(大腿骨頚部骨折及び脳卒中)などを積極的に参加しています.また,「病診連携」では,この一年の間で,地域のクリニックの先生方と交流を続けることで,特にターミナル・ケアを行っている往診医や難病などのケースを取り扱う往診医等々,連携を組んでいます.最後に,「病施連携」では,昨日も少し話題としましたが,当院(医療福祉相談室)主催の近隣福祉施設対象の連携会議を開催しています.

私たちソーシャルワーカーは,ずーーーっと,昔からやっていることなんですが,この5年くらいで,「連携」は病院経営の中で,とても重要な概念となっています.

社会福祉学やソーシャルワーク学では,特に,1980年代~1990年代初頭で研究が進んだ分野です.もし,連携に興味がある方は,是非,1980年代のアーティクル(論文)をあたってみるといいと思います.連携における問題点など,実に明確に整理されている論文がたくさんあります.

一例ですが,福山和女(1990)「福祉・保健・医療のネットワークとソーシャルワーク-福祉・保健・医療のネットワークにおける医療ソーシャルワークの機能」『ソーシャルワーク研究』 巻:25号:1頁:9p-16p

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