医療福祉研究室

17 2 月, 2010 (08:04) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書, 東京学芸大学, 調査・研究

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ここ数週間,我が医療福祉相談室では,研究活動をおこなっています.三ヶ月に1回のペースで,当院主催の地域連携会議というものを開いています.

参加者は,地域の特別養護老人ホームや老人保健施設,グループホーム,有料老人ホームなどの福祉施設の相談員や看護師,施設長などの方々です.

そこで,近況報告やフリートークを行い,最新の地域の情報や地域における医療や福祉に関する問題の整理などをおこない情報共有を行っています.

第一回は,平成20年6月に開催しており,三ヶ月に1回のペースで続け,今月25日に開催するのですが,今回で7回目です.地道な活動ですが,この会議を開催した以降,施設との連絡調整がとても良好になっています.

はじめは,お互い分からないところからの「探りあい」のようなところから始まり,今では自分たちが持っている情報を惜しみなく提供し合い,それを患者・利用者サービスに役立てています.

私の考えは,地域には,限られた社会資源しか居ませんので,それをいかに分配できるのかが重要だと思っています.その分配機能を,ある程度地域のソーシャルワーカーが持っているのだと思っています.そのため,この会議に参加してくださっている方々は,皆,自分の施設のベット数だけの把握でなく,機能や利用者のニーズに応じては,他の施設のベット数などを考慮に入れて,紹介しあっています.

◆◆◆

少し前置きが長くなりましたが,この会議で,ここ数回は,我が医療福祉相談室で調査した研究を発表することにしています.

過去には,

●制度改革期における地域レベルでの取り組みの考察~療養相談からみる利用者の流動化の現状と相談時の阻害要因の精査~

●回復期リハビリテーション病棟と生活施設(福祉施設)との連携~患者・家族の状況に応じた支援について~

●健康診断書作成にみる利用者視点に立った効率的で円滑な地域連携の考察

などを発表してきました.詳細については,解説できませんが,どれもケーススタディをおこない量的調査を行いました.

で,今回ですが,テーマは「看取り(ターミナルケア」です.今回は,各施設へのアンケート調査を基に,「地域における見取り(ターミナルケア)の体制についての現状把握」を行うことで,「今後の地域での取り組み課題や,医療機関・福祉施設それぞれの課題」を検討することを目的と行っています.

アンケート収集が,2月10日必着だったので,丁度一週間経ったのですが,先週末に少しキビシめの指導を行い,昨日,パワーポイントと発表原稿を後輩ワーカーそれぞれに作成してきてもらいました.

それを基に,あとは加筆修正を行っていくだけなので,余裕もでき,とても楽になりました.あとは,分析の部分をもう少し検証する必要があります.つまり,どれとどれを分析するかですが… ここが研究者のセンスです.

今,産みの苦しみをしています…が,先週の状況に比べたら,昨日の発表はとてもよくなっています.終業後やランチタイムの15分を利用してなど,空いている時間を有効に使い,プロジェクターを通し,またPCも2台駆使して,ホワイトボードを使い,どんどん分析作業を行っています.

残りあと一週間ですが,いいものが出来上がり,地域連携会議ご出席の皆様にご報告したいと思っています.

 実証研究・量的調査をおこなう方にはお薦めです.特に,大学生や大学院生は必読の一冊.現場の皆様も,研究手法を習得して置いてくださいね.ソーシャルワーカーにとって,調査・研究のスキルはとても重要なものです.

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