児童虐待 ~個人と環境の相互作用

12 11 月, 2009 (07:39) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書

人気ブログランキングへ  いつも,クリックありがとうございます.皆様のワンクリックがランキングに反映されています.


本日,5時起床. 東京は,今日もあまり天気がよくありません.ここ数日は,このような天気が続きそうです.


昨日は,一日病院勤務の後,夜間の講義でした.病院勤務では,外部からの入院相談が二件ありました.二件とも,骨折でしたが,一件は転倒をしての骨折,もう一件は交通事故でした.


後者の方は,年齢も若く,本人自身の心理的なストレスが大きかったようで,家族自身もつらい日が続いていますが,この転院を契機に,良い方向に転じてほしいとのことでした.きっと,リハビリをして,もう少し出来ることも増えますし,気分も明るくなるのではないでしょうか.


◆◆◆


その後,専門学校で講義でした.昨日は,「児童虐待」について整理しました.保育の専門学校なので,もうかなり「虐待」の知識は入っているかと思いますが,確認の意味も込めてやりました.


児童虐待防止法(2000年)の第2条に規定される虐待の定義を整理しました.それによると,児童虐待とは,①身体的虐待,②性的虐待,③ネグレクト,④心理的・精神的虐待とされています.


また,虐待相談の件数についても,確認をしました.1990年(統計を取り出した年)が約1100件であったのですが,児童虐待防止法施行前の1999年には約10000件強,2006年には約37000件と,急増していることがわかります.


さらに,社会福祉学特有の問題のとらえ方も,解説しました.


具体的には,虐待の原因と結果を「個人」の脆弱さや,環境や社会の脆弱さのみとするのではなく,相互の摩擦によって生じるものであることを解説しました.つまり,虐待の原因や結果は,母親や親個人の性格や生育歴など,または,子どもの性格のみ問題があるのではなく,また社会や地域,社会環境のみが悪いだけではなく,その相互作用が潤滑にいかない状態に問題があるのだと考えます.


そのため,支援ターゲット(支援視点)は,①個人,②環境,③個人と環境との相互作用面となります.


という授業でした.


◆◆◆


本日は,午前中講義で,午後から病院勤務です.木曜日は,本来一日外勤なのですが,午後の講義は学祭関係で休校です.ということで,午後からは病院に向かいます.もうすでに,面接の予約がビッチリ入っています.




情熱ブログの順位は?←このブログのランキングもわかります.今後ともよろしくお願いいたします. 人気ブログランキングへ


*ブログに関するご質問・感想はこちら blog@tsuyukis-support.sakura.ne.jp