地域連携会議&勉強会(事例検討会)

22 8 月, 2009 (08:20) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 後継者育成事業, 推薦図書, 講義・公演・講習

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本日,5時起床. というより仮眠です.昨日のブログでも,お話しましたが,昨日は,午後から会議の連続でした.心身共に困憊状態です.が,本日も一日病院勤務です.

さて,昨日は,二つの大きなイベントがありました.一つは地域連携会で,もう一つが作業所の勉強会(事例検討会)です.

前者の地域連携会議については,昨日のブログでも,少しお話したが,『回復期リハビリテーション病棟と生活施設との連携』題しまして,ケーススタディを発表させていただきました.参加者からの反応もとても良く,会議後のアンケートでも,たくさんの労いの言葉を戴きました.ありがとうございます.

確かに,地域の連携会議の度に,ケーススタディ(事例研究)を行うことは簡単なことではありません.事前の準備も大変ですし,他のソーシャルワーク業務と同時進行で,ギリギリまで準備を行っています.しかし,このケーススタディから得られるものは,とても有用で,我々自身も,分析,考察をしていく中で,たくさんの気づきがあります.具体的に改善が必要な点も抽出されます.大変ですが,今後も続けていきたいと思っています.

アンケートの感想で,「今回の発表で得たものをもとに,改善案を施設内でも検討したいと思う」,「見学やインテークの際に,今日の研究でわかった点に配慮して,面接をしたいと思う」,「会議の準備大変だと思いますが,次回も楽しみにしております」・・など,たくさんの言葉を戴きました.この言葉だけで,本当にうれしいです.ありがとうございます.

さて,次に,勉強会(事例研究会)のご報告です.この勉強会も,昨日で二年目に突入しました.会場も,施設を出て,パブリックスペースを借りての勉強会になっています.ここ数回,参加者もそれぞれの目標や意識を持って参加しているので,発言やコメントがとても充実しています.私自身も,本当に勉強になります.

昨日の事例は,作業所に入所してまだ間もない男性のケースでした(自閉症,障害程度区分5,愛の手帳2度,発語なし(言葉の理解はあるが,文字は読めない)).

入所して間もないということもあり,パニックの状態が続いており,職員の指や肩を噛んだり,自傷で自分の手を噛んでしまったりしています.この頃は,落ち着いてきましたが,入所直後は,利用者が「きょとん」としてしまうほどもパニックがありました.

その他にも,幾つかの問題点はあるのですが,事例提供者は,漠然とした「不安」があるようでした.私の感想としては,利用者の「不安」が,一生懸命対応している事例提供者に伝播したのではないかと思いました.

入所直後なので,もう少し様子を見れば,落ち着いてくるという意見もたくさんありました.私もそう思います.しかし,今回,この時点でこの事例を提示したことに,事例提供者の苦労が見られます.そして,とてもよいタイミングでした.

事例提供者自身が,フィードバックし,今までのかかわり,そしてこれからのかかわりを客観的に考えることが出来た,いいきっかけだと思います.

事例自体の大きな結論としては,先ほども書きましたが,「もう少し様子を見ること.そうすれば,ある程度落ち着いてくる」ということです.事実,この頃,利用者さんも落ち着いてきているようです.

検討の内容としては,特別支援学校からの情報提供や共有,緊急の一時保護からの情報提供や共有,両親・母親からの情報提供や共有をしていってみたらどうだろうかという案も出ました.そして,このパニックやその他の行動が,作業所のみで見られるものなのか,家庭や緊急一時保護でみられるのか,そして学生時代もそうだったのかを確認してみることも重要です.

このほかには,本人の趣味や出来ることなどに着目した支援も重要でないかという意見も出ました.

私からのコメントとしては,まだまだ若いため,これから新しい取り組みがドンドン増えていきますが,母親と連携して,家庭での支援と作業所での支援を一緒にすることが重要であることを提言しました.また,今とても落ち着いている時期なので,もう一度気持ちを入れ替えて,支援方法を検討していくことが重要であることをお伝えしました.こういった時期は,事故も多いので気を引き締めることが重要であることも伝えました.

勿論,事例提供者の方も,想定の範囲内だとは思いますが,この勉強会をきっかけとして,彼と事例提供者の関係をもう一度,考え直すいいきっかけとなったのではないでしょうか.

また,この事例は,もっと違った形,素材として事例提供されることと思います.

今回も,とても充実した勉強会でした.ありがとうございます.そして,お疲れさま.

その後は,恒例の食事会(飲み会)でした.食事会での話は,なぜか,田舎の夏の思い出話から,虫(昆虫)のディープな話へとなりました.勿論,私は,昆虫大キライですから,なるべく想像しないように,話に参加していました.

が,仮眠は,変な夢を見るものです.虫たちのディープな・・悪夢でした.

帰宅は,0時半.その後,資料整理や細々と作業をしていたら,段々明るくなってきまして,仮眠.そして,悪夢.

さて,本日も,一日病院勤務です.本日は,終業後,実習生の中間発表があります.

 『ファーブル昆虫記の虫たち』 昨日の話し,昨日の悪夢に登場する虫は,こんな綺麗なものではありませんでした.

【論文紹介】
回復期リハビリテーションにおける患者家族のニーズ精査とアセスメントの考察
–大腿骨頸部骨折患者及び家族を中心に– 『医療ソーシャルワーク 57号』

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