今私たちに出来ることは・・ エコ・プロジェクト

26 6 月, 2009 (08:12) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書, 東京保育専門学校

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本日5時起床.昨日は,午前専門学校の講義.午後から院外の会議でした.


午前中の講義では,国際福祉の現状と課題について,講義&視聴覚教材(ビデオ)を使って,具体的に学習しました.


授業でもお話いたしまいたが,福祉問題も国内と国際では,そのニーズは大きく違っています.


例えば,国内の児童福祉に関する問題を列挙してみると,児童虐待,保育所の待機児童,児童福祉施設の定員の増加,学童や保育ママ,少子化・高齢化,子育て支援,核家族化などの現代家族,児童を取り巻く環境や地域社会,…などが挙げられます.


一方,国際(世界)の児童福祉に関する問題を列挙してみると,ストリートチルドレン,児童労働,スラム,人身売買,売春被害,公衆衛生,教育,人種・民族差別,紛争,難民…などが挙げられます.


このように見てみると,抱えている問題の違いに気がつきます.


さらに,授業でも「食べ残し」のお話をしました.日本は,年間350万トン以上の食べ残し(残飯)をしています.この量は,約655万人が一年間食べていける量といわれています.


世界の人口は,現在約66億人といわれています.このうち豊かな生活を送っている人は,約8%です.勿論,この中に日本人すべてが入っています.世界がもし100人の村であるならば,村民の8人のみとなります.そのほかの92人の中で,食べ物に不自由している人が約20億人,栄養失調の人が8億4200万人,餓死する人が1300万人います.つまり,一日に約3500人の人々が餓死で死亡しています.一時間に145人,一分間に約2人の人々が餓死していることになります.


また,昨日見たビデオをでは,児童労働の問題を学びました.教育を受ける権利を有しているにもかかわらず,大人の都合で,「労働力」として使用され,権利を剥奪される子どもたちがいます.そこで働く,6歳の男の子は,「勉強がしたい」といいます.「学校に行って友達を作って,サッカーをしたい」といいます.


学校に行くことが当たり前である日本では,考えられない言葉です.「勉強はいやだ」とか,「友達をいじめる」だとか,「学校に行きたくない」だとか・・・.勿論,日本の子どもたちにも,勉強がついていけなかったり,いじめの問題だったり,不登校の問題だったりあります.そして,その問題の根本は,個人にあるのではなく,その個人を取り巻く環境の問題であるということも理解しなければいけません.


つまり,ここでは,日本国内が「まだ恵まれていて」,発展途上国の子どもたちは「かわいそうだ」という議論をしているのではありません.


世界規模で問題を分析するマクロ的な視点と,当事者の生活等を個別に捉えるミクロ的な視点とが重要になってきます.国際福祉の問題は,規模が大きなことであり,漠然としているため,他人事,遠い人の異国の出来事と,わが身と切り離して考えてしまいがちですが,国際福祉の問題は,先進国に住む我々一人ひとりの生活のあり方が大きくかかわっていることを理解する必要があります.自分の日々の生活からもう一度考えてみることから始めませんか?


【授業で紹介した団体や企業】


ユニセフ:http://www.unicef.or.jp/top2.html


ボルビック:http://www.volvic.co.jp/1Lfor10L/index.html 1L→10Lの水に


ザ・ボディーショップ:http://www.the-body-shop.co.jp/values/index.html バリューズ


今,我が医療福祉相談室は,エコ・プロジェクトを実施しています.様々な地球にいいことを実践しています.地球にいいとこって,実はヒトにも,自分にもいいことなんですよね.ヒトも一生物ですし,地球の生態系に組み込まれたひとつでしかありません.生態系の何か一つの生物を絶滅させることは,連鎖的に,自分たち自身の破滅・絶滅を意味しています.つまり,たくさんの生物をヒトの手によって絶滅させてきているので,このツケが,必ずヒトに舞い戻ってきます.


ヒトも,他の生物同様に,絶滅に向かったカウントダウンを始めているのです.


大切にしたいですね.この地球.そして,自分自身を・・


My Eco Project >> PROJECT AWARE : http://www.padi.co.jp/visitors/aware/index.asp


 『ゴンダールのやさしい光』 説明や解説なしで推薦します.在庫が少ないようです.絶対お薦め!


 『世界の子どもたちに今おきていること』 こちらも,余計な説明や解説なしにお薦めの本です.


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