寿命~時の記念日
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本日5時起床. 今日,6月10日は『時の記念日』です.知っている方も多いのではないでしょうか.
今日の話題は,この「時」,「時間」について考えてみたいと思います.モノには全て,寿命があります.「永遠なんてない」ってことです.つまり,永遠とは,概念的なものだったり,一先ず連続する事象を例えた言葉なんだと思います.
蝋燭の炎が消えるように,我々の命,生命の命も消えていきます.日々は,蝋が溶けるようなもの.この時間が短ければ,果敢なく感じ,可哀想な気もします.しかし,医療や福祉の現場に身を置き,日頃生活をしていると,必ずしも,時間や生命の長短がその人の人生ではないと,感じるのです.
人の寿命は,80歳といわれています(日本人の場合,男性:79歳,女性:85歳).アフリカの国々では,いまだ平均寿命が30歳,40歳です.
他の生き物を見てみると,鯨は人間同様に約80年,次いで象が約60年.カメは,千年生きるといわれていますが,実際は約20年前後といわれています.ハツカネズミは約3年・・・となっています.ここでわかるのことは,大きな生き物は長生きをし,小さな生き物は短命であるということです.
これについては,二つの視点で,整理されることが多いです.①生き物(動物)が成長するスピードは,体重の4分の一条に比例して大きく・長くなるという法則があり,大きな動物ほど成長に時間がかかりその分,寿命も長くなります.もうひとつは,②心拍数のスピードです.人間が一秒に一回だとした場合,ハツカネズミは0.1秒に一回ですし,象は3秒に一回です.つまり,人間の一秒は,ハツカネズミにとっては10秒となります.そして,どの動物も,一生の心拍数は約20億回とされ,使用するエネルギーが同じということです.
そう考えると,人間の寿命はもう少し短いのではないか・・・と思うでしょう.そうなんです.実は,人間本来の寿命は,野生動物と同じ法則で考えた場合,約30年といわれています.医療の発達や文明の発達によるものですが,実は,人間は他の動物や生き物と比べても特殊であることがわかります.
もう少し視点を変えて,生き物の寿命を考えてみると・・・
太陽の寿命は約50億年といわれています.地球は,この太陽系に属している為,太陽の影響を直接受けますので,太陽の寿命と同じといえます.が,ある科学者は,地球の寿命を約76億年と推定しています.
ま.どちらにしても,我々が生きている間に答えがわかることではないので,スルーしたいと思います.
もっと深刻な問題は,地球(世界)人口が急増する反面,食料や資源などが十分に確保できないという事態に陥っているということです.地球(世界)の人口は,現在,約67億人といわれていますが,統計では,2030年に100億人,2070年に200億人,2150年には800億人に達するとしています.しかし,このように人口は増えていきません.なぜか?それは,それを賄うだけの食糧や資源が不足するからです(事実現在も不足しています.正確には偏っています).石油に関しては,このまま使い続けると,45年で使い切ってしまうとされています.
もうひとつ.サンゴ礁の寿命についてお話したいと思います.
サンゴ礁は,海洋生物の種の約4分の1の棲家であり,海生態系の多様性を維持する意味で極めて重要なのです. サンゴ礁という生態系は,約2億年以上生存している地球上で最も生産的で最も古いものなのです. その環境上の重要性とは別に,サンゴ礁は,地元の経済・観光事業・漁業・人間の健康(薬などに使われています)など多くにおいて非常に重要なのです.しかし,急速な勢いでこの巨大な資源を私たちは今失っているます.
現在,世界のサンゴ礁の約25%がすでに死滅したと見られています. もし現在の傾向が続けば,30年から50年のうちに完全にこの資源を失うと予測されています.つまり,このままの状況では,サンゴ礁の寿命は30年から50年ということになります. これと関連して,海の魚介類にも影響を与えます.
以上のことから,地球の寿命を左右する要因は,我々の日々の生活.小さな「おこない」なのだと思います.一人ひとりが出来ることからはじめることが大切なのだと思います.
私も,少しずつですが,自分を飾ったり,物質的に豊かになることが,幸せでカッコいいということではないと気がついてきました.以前少しブログで書きましたが,現在(現代)のスマートな価値観は,物質的な豊かさでなく,内面の心に響く豊かさこそが,真の豊かさであり,幸せなのだと思います.
本日は,一日病院勤務.夜間の講義です.時間を大切にしたいと思います.皆様も,素敵な一日を・・
左:『ヒトはどうして老いるのか』 右:『爆笑問題のニッポンの教養~ヒトはなぜ死ぬのか?』
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