ソーシャルワーク実習

11 6 月, 2009 (06:59) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 後継者育成事業, 推薦図書, 東京保育専門学校, 東京学芸大学

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本日5時半起床.昨日は,一日病院勤務のあと,夜間の講義がありました.


本日は,午前専門学校で講義.午後から病院勤務です.午後は,予約面接が二本と,この夏,当院に実習に来る学生の実習前訪問(指導)があります.


12日間と短期間ですが,実習中の研究テーマを明確にして,課題達成してほしいと思います.その際,重要となるのが, 観察です.そして,その観察を支える視点や理論・尺度などが必要となってきます.


医療機関におけるソーシャルワーク実習は,実際に援助を体験したり,直接支援をしたりすることはありませんので,私や他のソーシャルワーカーの言動や面接を詳細に観察し,それを整理,分析していくことが重要となってきます.そして,自ら率先的に,疑問を持ち,まずはそれを自分で調べてみる.考えてみる.それでも,どうしても答えがでないとき,「ハマッテ」しまったときは,先輩のワーカー(実習指導者やスーパーバイザー)に相談してみましょう.内容が,あまりにも批判的(批判的かどうかはわかりませんが)なことで,実習指導者やスーパーバイザーとの関係性や信頼関係が構築できていない場合などは,大学や専門学校に持ち帰ってきて,実習後教育でクリアーにしておきましょう.


五感すべてを活用して観察をしていきます.利用者や患者・家族だけでなく,ソーシャルワーカーも観察しますし,面接室や院内などの空間的・環境的な側面の観察も必要です.そのほか,他職種との関係性・連携体制や院外の社会資源や病院との連携などについても観察していきます.


気が抜けない二週間となります.睡眠時間も少なくなりますし,とても大変ですが,苦労した分だけの収穫は絶対にあります.逆に,せっかくのこの二週間,手を抜いて過ごすこともできるでしょうが,絶対に後悔します.やるときはきちんとやったほうが,気持ちいいですよ.


ソーシャルワーカー以外の専門職でも,実習が必修の専門職もたくさんありますが,学生さんは,この実習を境にグーーと,成長します.実習が充実した学生さんは,目を見てすぐわかります.実習の充実は,現場の先輩からどのような声かけをしてもらってたか.疑問に思ったことを丁寧に説明してもらったか.が重要になってきます.


実習生の質も問われるますが,指導者の質も重要です.未来ある学生さんを是非,社会福祉分野に就職してもらうためにも,我々がモデルになってソーシャルワーカーのよさや素晴らしさを伝えていく必要があります.勿論,大変なとことも同様に伝えていきますが,同時にそれに見合った「達成感」や「充実」,「やりがい」があることも伝えてあげてほしいと思います.楽な仕事なんて,一つもないんですからね.それは,学生さんも徐々に自覚していきます.


では,実習生,学生の皆さんこの夏の実習がんばりましょうね.応援しています.


 『新 医療ソーシャルワーク実習』 とてもいい本です.実習の前に,実習生の皆さんは,一読しておくといいと思います.勿論,指導者の皆さんもしっかり勉強をして実習生を受け入れる必要があります.指導者にとっても,とてもよい本です.お薦め!


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