「リハビリテーション」「連携」という神話

27 5 月, 2009 (08:06) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書

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本日5時起床. 昨日は,一日病院勤務でした.午後から会議が数本立て続きました.就業後,今週金曜日におこなう医療福祉相談室主催の会議の為のプレゼンテーションの確認(試写)をしました.が,完成までには程遠く,後輩のソーシャルワーカーに,本日までに整理する点や,発表原稿を作成してくることを指示し,課題としました.当院主体の地域の連携会議の為,連携に関する切り口で,ある事例を取り扱って,そこから抽出されるメイリット&デメリットを丁寧に分析し,効率的で,円滑な連携とは何かについて,報告したいと思っています.


いま,病院では,「リハビリテーション」と「連携」は,魔法の言葉のように取り扱われ,「リハビリテーション」をすれば回復するかのような神話や,病院は「連携」をしていれば「いい」といった誤解が生じています.この一番の問題点は,言葉が独り歩きしてしまっていることです.正しい用語の理解や定義がなされぬまま,言葉だけが先行してしまっています.


我々,ソーシャルワーカーが他職種と「連携」の議論をすると,いつも腑に落ちない感・・・,しっくりこない感があります.極端な話,顔を合わせて,お酒を酌み交わしてさえいれば,「連携」していると,錯覚している人も少なくありません.今日は余り,この話しはしませんが,連携で一番重要なことは,各専門職や各機関相互が,各々の特性や独自性を相互に理解しているかであり,情報が共有化されているかということです.一番不足しているのは,情報の共有化だと思います.あとは,その連携システム内のシステム(ルール)作りが重要なのだと思います.


「連携」というと,直ぐにソーシャルワーカーという医療機関・病院も多いかと思います.勿論,連携やネットワーク,協働に関するスキルや知識は持っていますし,連携に必要なコミュニケーション能力も持ち合わせていますが,期待されることは,残念ならがソーシャルワーカーが意図していることとまったく違います.ほど遠いものです.しかし,我々ソーシャルワーカーも,現状の連携や協働をよく理解した上で,我々ソーシャルワーカーができることは何かを模索していく必要があります.


 『現場に活かす精神科チーム連携の実際―精神科医、心理士、精神科ソーシャルワーカーのより良い連携を求めて』 精神科領域は,連携に関する研究が進んでいます.とても参考になるチームケアのあり方です.連携を勉強・研究している方は必読です.


本日は,一日病院勤務.夜は専門学校の講義です.若干喉の違和感があります.喉を大切にしたいと思います.


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