リッチモンドやパールマンとの会話
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本日5時起床. 昨日は,午前病院勤務.午後から学芸大で講義でした.
学芸大の講義は,演習では,「他者理解」をやっています.まず,相手が何を考え,何を感じ,何を見て,どう思っているのかを観察していくことから始めていきます.この作業は,まさに共感の作業と同様です.また,相手の意図やニーズを的確に把握する力も養ってもらっています.同時に,細かい面接技術や,面接の留意点などを伝授しています.院内のスーパービジョンでは,ケースと同時進行的に,ライブ・スーパービジョンができるので,いいたいことや,学ぶ点が明確になり,より意図が伝わりやすいのですが,大学での講義や演習では,現場の事例を使用したとしても,臨場感や,空気感,緊張感・・など,どうしても体感できない部分があります.が,その現場の空気感を講義で少しでも体感できるように心がけています.
また,援助技術論では,ソーシャルワーク前史について,導入部分のお話をしました.ソーシャルワークが体系化される1800年代後半の辺りから解説を始めていきます.昨日は,慈善組織協会(COS)のお話をして,授業が終わってしまいましたが,これから,長いソーシャルワークの歴史の旅に,学生さんを連れて行きたいと思っています.1900年代初頭のソーシャルワークや,1920年・30年代のソーシャルワーク,1950年代のソーシャルワーク,1970年代のソーシャルワーク,80年代,90年代のソーシャルワークについて,特に,問題の捉え方や問題の構造を中心に,またその際の理論(考え方)や,具体的アプローチ(技法)について整理していきたいと考えています.昨日のフィードバックシートでは,「歴史大好き」という方も多くいましたが,「不安」という声もありました.大丈夫です.つまらない歴史の話はしませんから.
ゲストスピーカーで,リッチモンドさんが登場したら,凄く盛りあがると思ますね.あと,個人的に,パールマンさんの話も聴いてみたいです(これは,妄想ですので・・).色々質問したいことがあります.本を読んでいても,本人の口から直接説明をしてもらったら,もっと違った考えかもしれませんし,もっと大切にしている視点があって,整理されたかもしれませんし.一つひとつの言葉の概念化を一緒にやったらきっと面白いと思います(あ,またこれ妄想です).
と,以上のような講義・演習をおこなっています.
やっぱり・・・,話戻ってしまいますが,「環境」や「個人」,「問題」の規定・定義をパールマンさんやリッチモンドさんと,議論したいですね.問題の構造を個人や環境といった要素を中心に規定するといった議論は,きっと面白いと思います.今のソーシャルワークの考え方を話したら,びっくりするだろうか・・,いや想定の範囲内であるが,その考え方自体が,当時の時代では解釈されにくかったから,あの当時,一先ずあのように定義していたのだろうか.もちろん,社会情勢やイデオロギー,社会心理等が関連していると思いますが・・,やっぱり対話してみたいですね.またまた妄想ですが.
と,今日は,殆ど私の「夢(妄想)」のお話でした.たまにはこういったブログもありですよね?この頃,少し難しい話題が多かったので・・
『転換期におけるソーシャルワーク実践―ジェネリック・ソーシャルワーク理論の実現に向けて』 高森 敬久著
本日は,一日病院勤務です.気候の変化や,暑い日が続いていますので,皆様,体調管理気をつけてください.そして,新入職の方や,新しい環境で仕事を始めたばかりの方,そろそろココロが疲れてくる頃ではないでしょうか? それは,なぜか.何故ならば,周りが見えるようになってきたからだと思います.今までは,自分のことと,他人のことを別のものとして捉えてきましたが,周りが見えるようになった今,他者と自分との関係性や,全体の中の自分について,考えるようになったからです.
時に,悩み立ち止まることも大切なことですが,自分以外の他人や物事,環境を変えることは,まず不可能なことです.時には,悩み立ち止まることも忘れて,ピュアに自分の感じるままにやってみること大切です.
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