今後の医療機関~医療改革

24 5 月, 2009 (07:57) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 後継者育成事業

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本日6時起床. 昨日は,一日病院勤務でした.面接にカンファレンス,会議と・・一日,フル回転でした.病院も新築移転して,3年がたち,大きな変革期にきています.この一年は,本当に大きな変化だと思います.病院の今後を左右する重要な一年になるでしょう.


当院も介護保険の療養病棟を持っていますので,この病棟は全国的に2011年には終了(閉鎖)されます.当院は,それに先駆け,この一年でこの介護療養型病棟を閉鎖することになっています.その後の病棟をどのような機能の病棟にするのか等たくさんの課題があります.


詳細の内容については,企業秘密なので,言及することはできませんが,大きな変革になることは確実です.このような変革は,この一年~二年の間に,どの医療機関でも行われることです.勿論,サービスが提供できず閉鎖(閉院)する医療機関も出てくるのではないでしょうか.特に,療養型病棟のみ医療機関はどのように変革していくのでしょうか.


医療機関は,今後,今まで以上に,病棟や病院の役割や機能が明確になっていきます.この病棟・病院の明確化ができない医療機関は淘汰されていくでしょう.


そうなると,それを受ける側の患者・家族も,病院の役割や機能をよく理解して利用することが重要になってきます.つまり,大学病院や公立病院が必ずしも,その人(患者)の現状にとって適切でない場合は,どんなに優れた医療機器を持っている医療機関にいても,何の恩恵も受けることもなく,ただ放って置かれるだけです.そうなった場合は,次の適切な医療機関や施設,自宅に帰るべきです.


例えば,急性期治療が終了して,回復期・リハビリ期の患者さんが,大学病院(急性期病院)は医療機器もスタッフも充実しているので,そこで留まりたいといて,一ヶ月入院していたところで,十分な身体機能面の回復は見込めません(お気持ちとしてはよくわかりますが・・).何故ならば,急性期病院は,リハビリをすることが役割・機能ではないからです.勿論,保険点数でも,リハビリの機会は確保されていませんので,どんなにリハビリが充実している急性期病院でも,一日一回20分程度のリハビリしか受けることができません.また,病棟でも,医療が必要な患者が優先され,オムツのままだったり,尿道にカテーテルが入ったままで,生活や回復に向けた処置がとられないこともあります.


一方,転院をして回復期リハビリテーション病棟がある医療機関に移った場合は,一日1時間程度のリハビリと,病棟内では,本人ができることは本人が行い,できるまでじっくり待ち,できないことは看護師等が全面的にサポートするため,排泄はオムツではなく,基本的には車椅子誘導・介助等でトイレを利用します.そうやって,どんどん活動度をあげていくことができます.


以上は,ほんの一例です.が,このように医療機関は,役割や機能が明確に分けられています.このように,本人の状態や状況に合わせて,療養や治療の場を的確に見極めていく必要があります.そういった意味では,利用者である患者さんやご家族は,医療や福祉の情報を持っておくことが重要となりますが,医療や福祉は,独特の閉鎖された分野であるため,法律や制度,用語などが難しかったりします.実際内容として,理解できたとしても,それを具体的に利用・活用することができなかったりします.


このような時は,医療福祉相談室のソーシャルワーカーに相談してみるといいのではないでしょうか.色々なソーシャルワーカーがいますが,情報は収集していると思います.


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本日は,一日お休みです.資料整理などしたいと思います.


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