スーパービジョン~ロールプレイを通して

21 5 月, 2009 (07:42) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書

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本日5時起床. 昨日は,一日病院勤務後,夜専門学校の講義でした.本日は,午前専門学校の講義,午後から病院勤務です.


さて,本日の話題は,昨日のスーパービジョンの話をしたいと思います.


ケースは,来週退院期限の患者様ご家族とのやり取りで,未だ退院先が不明確なので,その確認をするという電話相談でした.先週,退院に関してご家族とのやり取りで,「退院を急かされている気がする」とご家族に言われ,「退院日は守ります」といわれています.しかし,どの援助者でも,退院一週間前になって行き先が決まっていなければ不安になるものです.


このような状況で,電話をすることになりました.そこで,まず,ロールプレイをやってもらいました.一回目のロールプレイは,最悪.まったく伝えたいことも,聞きたいことも不明確で,聴いている私がイライラするものでした(利用者の立場に立って考えた場合です).


そこで,現状況のアセスメントができているのかを確認すると,憶測で話をしていることが判明しました.つまり,①施設提出用の診断書が病院に依頼されている状態なのか,②その診断書は医師によって記入済みの状態なのか,③出来上がった診断書をご家族が取りに来ている状態なのか,④もうすでにその診断書は,施設に提出されている状態なのか,ということです.結論としては,②の状態で,あとはご家族が書類を取りに来て,施設へ提出する状態でした.つまり,②以降の話をすればいいことがわかりました.


この時点で第二回目のロールプレイを行いました.ロールプレイを受けた側の感想は,早口で何か急かされている感じがしたとのこと.私の感想は,だらだら長く,何を質問しているのか不明確だと感じました.


そこで,二人(後輩ワーカー)にひとつだけ質問することができるとしたら,何を質問するかを聞きました.この電話面接では,伝えること一つ,質問を一つすることを目標としました.「いつ頃,診断書を取りにこれるか.いつ頃,施設へ提出できるか」ということを質問としたいとしましたが,私のほうから,「どこの施設に入るのかを明確にすることが優先であること」と伝えました.また,この面接では,退院日の話はしない,クライエント(家族)の「退院日は守ります」の言葉を信じることを前提としました.


さらに,この電話面接で話することを整理しました.①伝えることは:診断書ができているので取りに来てほしいこと,②質問は:どの施設に入るのか,そして最後に,③今後のことで不安なことや不明なことはないかを聴くことにしました.③が唯一のオープン・クエッションです.


ここでロールプレイをしました.上述の三点を伝えましたが,導入と,終結が何となく不自然だったので,最後の提案として,導入部分では,以前の面談から書類提出までの時間がとても短時間だったので,その部分に関してのねぎらいをしてもいいのではないかということ.終結部分では,施設への書類提出を話の流れから促すことを提案しました.


以上,スーパービジョン&ロールプレイを行った後,実際の電話面接.ほぼパーフェクトに終了.このケースも何とか来週に施設入居できるでしょう.


このように,スーパービジョンやロールプレイが以下に重要かわかるかと思います.


 『福祉総合教育におけるロールプレイ』 ロールプレイは,福祉教育や専門家教育にとても重要な方法です.我が医療福祉相談室では,頻回にこのロールプレイを行い,自己の面接を点検しています.


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