人を裁いたり,選んだりすること.は苦手.

12 12 月, 2008 (08:18) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 人材交流, 後継者育成事業, 推薦図書, 東京保育専門学校, 東京学芸大学

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11月30日の日曜日から休み無く働いています.ウエイト&カロリーコントロールをしている為か,体調はいいです.喉と咳は相変わらずですが,あまり気になりません.

さて,昨日は,午前専門学校での講義.午後病院でほぼ半日採用試験をしました.

講義は,1900年,1920年~1950年,1960年,1970年,1980年~と,ソーシャルワークとりわけ,ソーシャル・ケースワークの歴史と問題や人の捉え方について,一気に講義しました.大きな流れとしては,リッチモンド-「医学モデル」・・フロイトの精神分析の影響を受けた『診断主義(派)』とランクの意志療法(心理学)の影響を受けた『機能主義(派)』-バワーズ-パールマン「折衷」「問題解決アプローチ」/バイスティック「7つの原則」-「生活モデル」ジャーメイン-システム理論/エコロジカル視座を取り入れたソーシャルワークなどなどを取り上げて,特に,人と問題の捉え方を中心に説明をしました.ソーシャルワークの歴史といった視点ではなく,時々で,人や問題をどの様に考え,捉えてきたのかを整理しました.

  左:『ソーシャル・ケースワークとは何か』 右:『ヘレン・ケラー自伝』 リッチモンドは,ヘレン・ケラーとサリバンとの関わりを参考にソーシャル(・ケース)ワークとは何にか・・ということを整理します.とても丁寧に積み上げられたリッチモンドの科学化(理論化)に圧巻します.「リッチモンドに帰れ」と言われますが,現代においても重要なことがたくさんあります.社会福祉学系の学生さんには是非読んでもらいたい本です.これを読むと,リッチモンドが個人や環境(社会的環境)をどう理解したのか.そして,ソーシャル(・ケース)ワークの目的は個人のパーソナリティーの発達・成長にあるが,それは個人と環境の調整によって実現するのだという根拠がわかります.あと,ヘレン・ケラー自伝と同時読みすると,とても面白いです.理解が深まります.お薦めの2冊です.

午後からは病院に移動し,ほぼ半日かけて採用試験を行いました.精神的にとても疲れました.マイナス評価に慣れていない私(ソーシャルワーカー)なので,人を落とすというか,人を選ぶという作業はとても労力が要ります.みんなそれぞれ,とてもよいものを持っていて,どれもそれぞれの価値があります.結局は,小論文の採点と,面接の採点を基に,理事会や幹事会で決めてもらうしかありません.あとは,その個人が病院という環境にどうフィットするか,だと思います.あまり,多くのことを書きたくありません.昨晩は,本当にドッと疲れが・・いつもより,若干ワイン(シャンパンを飲みました)も多めに飲んでしまいました.私は,人を裁いたり,人を選んだりする仕事は向いていないようです.それがわかっただけ,成長ですね.

本日は,一日病院勤務です.昨日,採用試験で,面談等ができなかったので,朝から夕方まで面接や会議がずーっと続いています.何となくバタバタですが,気持ちを入れて仕事をしたいと思います.

ひとりごと・・この頃一日中,駆けているような気がします.院内のバックスペースや病院からバス停,バス停から駅,駅から駅,駅から大学,専門学校・・と. 走っているとき,フッと電池が切れたら体の動きが止まるのかなぁ~なんて思ったりすることもあります.

国家試験まで,あと 44 日がんばれ受験生!受験生を応援します.

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