バイスティック~7つの原則
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寒い朝ですね.昨日は,午前中授業,午後から病院勤務でした.午前中の授業で,少しお話ししたことは,今年も残り約1ヶ月.年内のやり残したことはないか,今年中にやらなきゃいけないことはないか,よく考えて残りの12月を過ごしてくださいね・・とお話しました.
さて,本日は,お薦めの本を二冊後紹介したいと思います.
まず,水曜日の夜間クラスから要望がありました,発達心理学に関する推薦図書を紹介したいと思います.今,児童相談所のことをやっており,その児童相談所の持つ診断という機能の中に,「行動診断」という側面があり,この行動診断は,保育士も担っていることをお話しました.では,どの様に診断するのか・・・.そのひとつに,発達心理学の視座(視点)が重要になってきます.本書は,①胎児期・新生児期,②乳児期,③幼児期前期,④幼児期後期,⑤児童期,⑥青年期,⑦成人初期・中期,⑧成人後期・老年期,更に,⑨発達を支援する,⑩発達を考えるさえ際に,といった10章立てで,整理されています.①胎児期・新生児期では,「胎児で聞こえる母の声」や「産まれたときの体重と育ち」,「赤ちゃんの性格の違い」,「赤ちゃんの最初の微笑み」,「生まれてときにある視力や持っている力」などが整理されています.
②乳児期では,「微笑みと人見知り」,「大事に育てたい親子の愛情」,「喜怒哀楽を伝える」,「親とこのやりとり」,「ハイハイから二足歩行へ」などが整理されています.
③乳児期前期では,「親の言葉を真似して覚える言葉」,「困ったことをするようになる」,「うそをつく」,「きょうだいげんか」などが整理されており,④乳児期後期では,「理論的に考える時期」,「子どのもの絵」,「絵本との出会い」,「ごっご遊び」,「保育所・幼稚園で学ぶこと」などが整理されています.
⑤~⑩については,詳細を列挙しませんが,とても細かく,かつ簡潔に整理されているものです.この本,一冊あるととても便利です.是非,購入してみてください.また,この程度の発達心理の知識は,習得しておくべきだと思います.
←お薦めの一冊!
次に,昨日午前中に行った授業で紹介した書籍についても,掲載しておきます.今,一部一年生は,ソーシャルワークの原理と原則を整理しています.そこで,昨日出てきたのが,バイスティックです.バイスティックは,1950年代に「バイスティックの7つの原則」として,援助者の基本的姿勢について整理しました.これまでの(1950年代以前)ソーシャルワーク(ケースワーク)は,どちらかというと援助者が優位に有り,援助対象者を引っ張る形で支援を行っていました.しかし,1950年代以降,援助対象者自身が,自身の問題に気がつき,それを言語化し,それに取り組むことの重要性をパールマンが示しました.この方法を問題解決アプローチといいます.問題解決アプローチは,援助対象者と援助者との対話から,現在抱えている問題を明確にするプロセスを重視しました.ここで,バイスティックの示した援助者の基本的姿勢が重要になってくるのです.
ここでは,詳細についてお話しませんが,バイスティックの7つの原則とは,①個別化,②意図的な感情の表出(表現),③統制された情緒的関与(関わり),④受容,⑤非審判的態度,⑥クライエントの自己決定,⑦秘密保持です.読んでみると,当たり前のことですが,実際の支援場面では,時間的な制約や効率性などにより,この原則が実行されていないことがあります.そうなると,良かれと思って行っている支援も,利用者を苦しめていることになります.我々援助者は,常にこの原則を重んじるべきです.常に意識化して支援を行う必要があります.この本も,とてもよい本です.援助者の基本的態度を整理したものなので,一冊手元にあるといいかと思います.ぜひ,学芸大の学生さん,社会福祉士を目指している学生さんに読んでいただきたいと思います.
←知っているのに読んだことがない方が多い.でも,やっぱり読んで欲しい一冊.
本日は,一日病院勤務です.
そういえば,昨日,ボジョレー・ヌーボーいただきました.確かに,評判どおり,とてもいい仕上がりだと思います.が,ワイン好きの私にしては,物足りなさが….同価格でボルドーワインを飲んだ方が満足度は高いですが,お祭りですから,飲んでおかないとね.2008年ビンテージのブルゴーニュを8年後くらいにいただきたいものです.
ここからはお知らせです.当センターで,社会福祉士合格勉強法を企画しました.試験前約2ヶ月を切った今こそ,この時間こそとても大切.この2ヶ月を制したものが,合格します.際しまして,当センターで,正しい勉強法や効率的な勉強法について,講習会をします.
興味がある方はこちらをご覧ください>>社会福祉士合格勉強法
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