認定医療社会福祉士

11 11 月, 2011 (07:29) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療)

東京は、どんより曇り空です。天気予報は雨です。空も冬の空です。


本日は、午前中は講義がないのですが、11月23日に行う講義の資料(レジュメ)の最終校など、原稿書きや、校正作業があります。

午後は、二コマ講義で、その後久しぶりにダッシュで移動。

夜間の研修会講師です。知的障害者施設の職員研修です。

と、一日かなり、フル回転です。

午後の講義は、演習と、医療ソーシャルワーク論です。

私は、今の大学に着任した一番重要な任務が、この医療ソーシャルワーク論です。
大学で私の専門領域は、保健医療分野のソーシャルワークです。

この医療ソーシャルワーク論は、選択科目のため、社会福祉学科の学生が必ず履修しなければいけない科目ではなく、また逆に他の学科の学生さんも受講できる科目です。

社会福祉学科の学生が必須となるのは、3年生前期に開講される「医療福祉論」です。この医療福祉論は、社会福祉士の受験科目としては、保健医療サービスになります。


さて、この医療ソーシャルワーク論なのですが、他学科の学生さんも受講するため、社会福祉士(ソーシャルワーカー)と、医療ソーシャルワーカー(MSW)の関係性が分かりにくいみたいです。

簡単に言うと、MSWは国家資格なのか? と問われるのです。もう皆さんは、ご存じだと思いますが、MSWという国家資格はありません。

では、MSWはどのような資格を持ち病院や保健等施設で働いているのかというと、社会福祉士です。

私たちMSWの職能団体である日本医療社会福祉協会(旧日本医療社会事業協会)で、一定の議論等を経て、MSWは、ソーシャルワークの基礎・基盤である社会福祉士を取得することとしています。

そのため、私たちMSWは、国家資格である社会福祉士をまず取得することとなってます。


これを基礎とし、MSWとしての臨床や研修などを積み重ね専門性を高めていくプログラムを採用しています。

まや、今年4月からは、同協会が認定することで「認定医療社会福祉士」と称する認定を与えています。

この認定には、一定の臨床や社会福祉士としての経験(確か8年)と、研修や学会発表、論文などの必要ポイントの取得を持って、申請できることになっています。

この書類での審査がパスすると、次に二本のレポート試験があります。

この試験をパスし、晴れて「認定医療社会福祉士」となります。

認定書と、認定カード(写真参照)が付与されるシステムになっています。

ちなみにこの認定は、5年で更新となっています。まだ、この認定者数は非常に少なく、これからこの認定がどのようにいかされるかによって、申請者も増えてくるでしょう。

勿論、私のようにすでに取得しているものも、今後更新するか、その意味やメリットがあるのか、を検討していくこととなります。

このシステムが気になる方は、是非、日本医療社会福祉協会のホームページをご覧ください。

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