ストレングスと,支援計画
更新日:1,5,10,15,20,25日更新 更新回数が増えてより細かく丁寧になります.
本日は,土曜日.お休みです.
朝から,原稿を書いた入り,本を読んだりしていたら,更新がこんな時間になってしまいました.
昨日は,とても冷たい雨の一日でした.が,本日は,朝からとても気持ちのいい天気です.
日中は,日差しがありポカポカでしたね.
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昨日は,一日大学での仕事をした後,久しぶりにダッシュで移動をし,知的障害者施設の職員研修の講師をしてきました.
9月ぶりでしたので,約2カ月ぶりの研修会でした.
9月の時は,ちょうど前職から,現職への移行期ということで,色々なところに飛び回っていましたが,あれから2カ月が経つんですね.何か時間が経つのがとっても早く感じます.
昨日の研修会も,事例検討を行いました.
20歳代の自閉症をもつAさんの事例で,こだわり行動に関する介入について検討しました.
余り細かい内容はお話ししませんが,こだわり行動を取り除くことに「こだわっている」のは,職員の方ではないか? といお話しをしたり,こだわり行動を止めさせることばかりを考えていると支援の幅が狭くなってしまっているということなどをお話ししました.
このことから,Aさんのストレングスに着目し,施設や職員の限界性をすべて取っ払ったときにできる支援とは何かということを検討しました.
最後に,人と環境の交互作用モデルを基に解釈すると,Aさんのこだわり行動やAさんを変えたいならば,Aさんの環境である職員や作業所も変わらなければ,Aさんは変わらないと指摘しました.そのうえで,Aさんと,施設職員や作業所,利用者等の間にある交互作用性を調整することがん重要であることをお話ししました.
事例提供者からは,だいぶ気分ら楽になったと感想があり,明日からまた色々と介入のレパートリーを増やしていきたいと抱負が話されました.
ソーシャルワークの支援は,利用者のストレングスに着目すると,とてもたくさんの介入のレパートリーや,関わる楽しさが増えていきます.
もし,皆さんも困難ケースがありましたら,利用者のストレングスを基に,支援計画を立ててみることをお勧めします.
あと,行っている支援が,何に基づくかということですが,これはあくまでも「計画」に基づくも出なければなりません.つまり,支援計画に基づいて,すべての介入や関わりを職員や職員が統一化して,支援することが重要です.
そして,この支援計画とは,大目標-中目標-小項目で設定され,日頃の支援や関わりは「小目標」を達成することが目的となります.が,この「小目標」は,「中目標」を達成する要素であり,また「中目標」は,「大目標」を達成する要素です.
つまり,まず,「大目標」があり,それを最終ゴールとして,日々の関わりや介入も規定していかなければなりません.
実は,ソーシャルワークでは,アセスメントがとても重視されています.勿論,ソーシャルワークプロセスにおいてアセスメントは,非常に重要なプロセスですが,プランニングもとても重要で,アセスメントを基に,具体的な支援計画を示していきます.そして,この支援計画を基に,具体的な介入活動や支援が行われるのです.
そのため,特に,集団で支援をするような作業所などは,複数の職員がチームで支援を行っているため,特に個別の支援計画をチーム全員が共通化していることが重要なのです.そして,この計画を基に,統一化された関わりや支援を行っていきます.
なので,作業所や入所施設は,職員も利用者も複数の集団援助をするからこそ,支援計画は重要で,その計画の職員間の共有化も重要となってきます.
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といった,勉強会でした.昨晩は,すっかり遅くまで飲み会をしていしまい.結局,帰りは雨がすっかり上がっていました.
明日は,法事があるので,今日は少しゆっくりと時間を過ごしたいと思います.
それでは,皆さんも素敵な週末,休日をお過ごしください.