倫理綱領 ~専門職ってなに?
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この頃,病院勤務では,面接がずーーっとたて続いています.というのも,この11月は,私自身が病院にいる時間が短いからだと思うんです.
つまり,外での仕事が多くて,病院にいる時間が短いため,必然的にその短い時間にたくさんの面接の予約が入るため,病院にいるときは,ずーーーっと,面接,面接とたて続いているのだと思います.
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で.本日も,午前中は専門学校で講義です.その後,病院へ向かいます.午後の病院勤務も,やっぱり面接がたて続いています.
しかも,学祭直前の専門学校での講義は,きっとパワーがいると思います.ということで,本日は,ビデオを見たいと思っています.このビデオは,前回,前々回と講義した社会福祉の原理・原則部分を体感してもらうために見ようかと思っています.これにより,保育士(対人援助者)の専門性を理解してもらいたいと思っています.
きっと,学祭で頭がいっぱいですもんね.無理に,講義をしても身になりませんからね.身になる授業をしたいので・・・
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さて,昨日のブログなんですけど・・ 皆さま,色々と感じるところがあったようです.ソーシャルワーカーや福祉援助者以外の方からも,コメントをもらいました.
そこで,もし,専門職であるのであれば,その専門職が掲げる「倫理綱領」をもう一度改めて読み直してみることをお勧めします.「倫理綱領」は,専門職は必ずありますし,専門職にしかないものです.
そして,この「倫理綱領」には,皆さん専門家が進むべき道が示されています.
勿論,ソーシャルワーカーにもこの倫理綱領はあります.そして,我々ソーシャルワーカーが目指す道がしっかりと示されています.そして,この目指す道とは,常に議論が必要なものです.
ちょっと社会福祉士の倫理綱領の前文を掲載しておきますね.
われわれ社会福祉士は,すべての人が人間としての尊厳を有し,価値ある存在であり,平等であることを深く認識する.われわれは平和を擁護し,人権と社会正義の原理に則り,サービス利用者本位の質の高い福祉サービスの開発と提供に努めることによって,社会福祉の推進とサービス利用者の自己実現をめざす専門職であることを言明する.
われわれは,社会の進展に伴う社会変動が,ともすれば環境破壊及び人間疎外をもたらすことに着目する時,この専門職がこれからの福祉社会にとって不可欠の制度であることを自覚するとともに,専門職社会福祉士の職責についての一般社会及び市民の理解を深め,その啓発に努める.
としています.
更に,IFSW(国際ソーシャルワーカー連盟)のソーシャルワークの定義では,
ソーシャルワーク専門職は,人間の福利(ウェルビーイング)の増進を目指して,社会の変革を進め,人間関係における問題解決を図り,人々のエンパワーメントと解放を促していく.ソーシャルワークは人間の行動と社会システムに関する理論を利用して,人びとがその環境と相互に影響し合う接点に介入する.人権と社会正義の原理は,ソーシャルワークの拠り所とする基盤である.
これらのことを総合してみると,何を言っているのかというとですね・・・
私たちソーシャルワーカーの目指すところとは,人間の福利(幸せ)の増進であり,みんながハッピーである状態(社会正義)を保つことであり,一人ひとりが自己実現ができる状態を実現することです.
そしてソーシャルワーカーは,すべての人をひとりの人間として尊重して,価値ある存在であることを理解し,人々とは常に平等であり,人権を重んじることを最優先するとしています.
そのためには,社会の変革を進めると共に,人間関係における問題解決を図るり,社会的弱者や様々な抑圧によって押さえつけられている人々の抑圧からの解放(エンパワメント)を促していくとしています.
これらの方法論としては,人間行動と社会システムに関する理論を利用し,個人と環境との交互作用面に介入することとしています(これは,ちょっと講義が必要ですね.でもこれは,社会福祉学特有の考え方.独自性です).
ざーーっと,まとめただけなので,わかりにくいかもしれませんが・・・ これだけで,一コマ講義ができてしまいますからね.
ただ覚えておいてほしいことは,ソーシャルワーカーが目指すところは,個人の幸せだけでなく,社会全体がハッピーであること.そして,ソーシャルワーカーは,人権意識と,社会正義を重んじる専門家であるということです.
ソーシャルワーカーとしてかかわることで,人権侵害をしていませんか? これは,二次被害ですよ.それだけは,常に意識化しておいてください.そして,専門家(ソーシャルワーカー)による人権侵害はとても罪が重たいですよ.
ソーシャルワーカーの介入によって,もしも人権が侵害されるのであれば,ソーシャルワーカーいらないですよね.それくらい重要な原理です.
ということで,皆さんも,是非,これを機会に一度,それぞれの倫理綱領を読み直してみてはどうでしょうか?
この本お勧めです.是非手に取って読んでみてください.本書では,専門職に求められる価値と倫理や,先端医科学研究と倫理,医学における倫理,看護倫理,社会福祉における倫理,また専門職倫理で重視される人権,さらに,倫理をめぐる課題・ジレンマやその解決方法について整理されています.保健医療分野の援助者は必見です.単に認知症ケアの問題だけを論じている本ではありませんよ.
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