クリスタル~プロセスが見えるオープン・ソーシャルワーク

26 9 月, 2010 (07:53) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書

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またまたお休みです.この頃休みが続いていて,何となく,身体の方が慣れてきません.忙しく働いたり,休んだりの繰り返しで,逆に身体が疲れているような気がします.

今週は・・・

月曜日がお休みでリラックス.

火,水曜日は仕事で,病院勤務や講義とバタバタとあっという間に時間が過ぎ・・

木曜日再びお休みでリラックス.

金,土曜日は仕事で,面接や会議・・ 特に金曜日は一日会議DAYでした.昨日土曜日は,朝から連続で面接・・・

と,こんなON・OFFが激しい一週間だったので,身体と心は十分休息をとって楽なのですが,何となく,途切れ途切れで,効率が悪い気がしています.

ま,でも,折角休みがあるので,仕事をしつつ,身体と心のリフレッシュをしっかりしたいと思っています.

◆◆◆

ソーシャルワーカーの仕事って・・・ 寡黙に,コツコツとこなしていく,とても地味な仕事だと思います.なぜならソーシャルワークの主人公は,利用者本人・利用者のご家族だからです.

そういった意味では,ソーシャルワーカーは側面的に支える地味な存在だと思います.ただ,この地味だけれども,寡黙に,必要に応じて,淡々とこなしていくことが大切なんです.

と,私のソーシャルワークって,こういうソーシャルワークのやり方なので,後輩ワーカーもそれを見て育っています.決して,出しゃばって,ケースのど真ん中に入って,「私は,こう思う」とか,「私はこんなにやってる」とか,態度にも,勿論口にも出しません.

そういった意味では,本当によくできたソーシャルワーカー達です.

が,しかし,この前こんなことがあったんです.

後輩ワーカーは,ケアマネジャーからの病院組織から考えれば,無理難題を交渉して,どうにか患者さんやその家族のニーズ(ケアマネのニーズでもある)を実現したいと,奮闘していました.

私からのスーパービジョンを含め,かなり苦労していました.

で,先日,そのケアマネと,後輩ワーカーと,私で三者面談をしたんですね.

結論からお話しすると,私がそのケアマネについて,組織論や,病院特有のシステム,ニーズやアセスメント・プランニングについて講義するような形で終わったんですね.

このケアマネジャーが理解できていなかったことは,3つあります.

まず一つ目に,ひとり職場ということもあり,どんどん色々なことろに話を持って行ってしまって,このケースがケアマネ=MSW間の所謂ミクロシステムで対処するべき話なのか,包括支援センターや病院経営・病院管理といったメゾシステムで対応するべき話なのかの整理ができていないこと.

二つ目に,福祉施設や在宅サービスとのコミュニケーションや思考(やり方),意思決定方法と,医療機関やメディアエリアのコミュニケーションや思考(やり取り),意思決定方法の違いが理解できていないこと.

三つ目に,病院のMSWへ出した要望が,感情レベルなのか,アセスメントに基づくプランなのか,の整理ができていないこと.

この三点に不足がありました.

内容の詳細については,ここでは解説しませんが・・・

私から,このケースに関する,私(当院)のアセスメントと,プランニングをケアマネにお話しし,なので困難なんだということを伝えました.

このケアマネジャーは,ひとり職場で相談する人もおらず,今回このような機会は貴重だったようです.どのように響いたか,響かなかったかはわかりませんが・・・ 私との出会いで,何か感じ,そして今後のケースに生かしてもらえたらと思います.

結構厳しいことも言いましたが,少しケースが整理できたのではないでしょうか.

で,今度は,うちの後輩ワーカーに指導したことは・・・

ケアマネジャーは,家族からの思い(ケアマネの思いも含みますが)を代弁して,MSWに託しているんですね.だから,そのMSWが代弁し,交渉してくれるか,とても気になっていたんです.

事実,このケアマネも,「あなた(後輩ワーカー)じゃやなくて,私だったらもっと病院を上手に説得できるのに」という思いがあります.それは,上述の観点から,このケアマネには全くできないことですよ.できないことですけど,できると思っているんです.

で,このケアマネは,後輩ワーカーができなかったことに対して,イライラしているんです.「私ならもっと上手に説得できたって」ね.

この点については,私の方から上述の講義で,そうでなはいことは伝えたので,ケアマネの方も理解してくれたと思います.

で,後輩ワーカーに何が足りなかったかというと,交渉のプロセスがケアマネに見えなかったからなんです.つまり,ケアマネや家族の思いをどのように受け止め,それをどのように組織(病院)に交渉したのかが見えなかったんですね.

だから,ケアマネはもどかしくて,イライラしてたんです.

ということで,後輩ワーカーには,私同様に淡々と,ケースを地道にこなす姿勢はとても大切ですが,クリスタルに見せなければいけないこともあることを伝えました.

丁寧な説明って大切だし,ソーシャルワークって,そもそもプロセスを大切にするものなので,そのプロセスに意味があるし,そのプロセスが見えてこないと納得できないこともたくさんあります.

と,プロセスを見るソーシャルワーカーのプレゼンテーション能力も重要となってきます.

皆さんは,自分のソーシャルワークをオープンに見せて,プレゼンテーションしていますか?

ちょっと比べる対象が違いますが,カリフォルニア料理はオープンキッチンのレストランも多く,プレゼンテーションもシェフの重要なスキルの一つだといいます.勿論,クローズドのキッチンで最高の料理を出すのも重要ですが,オープンキッチンは料理の出来上がるプロセスが見えるという醍醐味があります.まさに,そのシェフが作るライブ感もありますよね.

クリスタルであることは,安心感も与えますし,信頼も持てますね.

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