想像力のない援助者は要らない

25 9 月, 2010 (08:23) | コラム(ライフスタイル)

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昨日は,気分良く一日をスタートさせたのですが,朝からメチャクチャ嫌なことがあったんですね.


嫌なことと言うか・・・ くだらないことが・・・ 



ちょっとお話しすると・・・ 


病院の仕事でのことなんですけど.当院の医療福祉相談室は,詰め所の他に,カンファレンスルーム(家族会議やカンファレンスなどを開く6名~10名程度の部屋)と,個別面談室(丸テーブルに4人掛けの部屋)の二つの面談室を管理しています.


病院は,全館,専門の清掃業者が一日中回っているので,詰め所をはじめ,二つの面談室も,常にきれいに掃除をしてくれます.


が,その他に,ワーカーが始業前に,二つの面接室を「環境整備チェック」と称して,空間全体の確認や,必要資料の補充など・・・ 最高の状態で面接が出来るように,そして最善の環境で患者様・ご家族を迎えるために,環境整備を行っています.


何が言いたいのかと言うと… 面接室は我々ソーシャルワーカーにとって,最重要なもので,ソーシャルワークの道具を順に挙げる場合,利用者や,ソーシャルワーカー自身の次に大切なくらい大切なものです.



で,その面談室に,あろうことか・・ 病棟で邪魔になったテーブルが放置してあったんです.


この状況を後輩ワーカーが私に報告してきました.私から,速やかに病棟に戻し,不要であれば病棟から庶務(総務)に相談するように指導しました.


その後,私は,院長と,病棟師長に,面談室は倉庫ではないことを確認しました.


しかし,この事態を師長が知らなかったんです.もうこの時点で,完全に独断で一個人のナース若しくは,そこに居合わせたナースの独断で行っていることなんです.もうこれだけで,私なんかは論外です.


が,その後,その個人のナース(師長ではないですよ)から連絡があり,「昔から邪魔な時は面談室に置いていた」と,狂言が始まります.いや,狂言にも至らないほど,メチャクチャの話.


まず,このナースより私の方が入職も早いし,そもそも私が当院に入職して以降,面談室の管理は私が長いことやってきていることであって,そんなことありえないことなんです.


万が一,過去にそういうことがあったとしましょう.万が一ですよ.でも,もしそうであったなら,面接室にそんなものがあることがおかしいと思わないのでしょうか? この面接室では,癌のターミナルの相談もします.後遺障害の受容の話もします.経済的困窮の話もします.虐待や後見などの話もします.精神的・心理的な話もします.


などなど・・・ このような話をする面接室に,不要な物品を「今まで置いていたから」だろうが,「邪魔だから」だろうが・・・ どんな事情があろうとも置いちゃダメですよね.


こういう,想像力の乏しい援助者が看護をしてるかと思うと悲しくなります.


想像すれば分かることですよね.この看護師は自分の親が癌の末期だったり,突然の事故や脳卒中で後遺障害をもったり・・ そのような面接や病状説明を受ける時に,雑然とした倉庫のようなところで,話を聞きたいのでしょうか?



で,さらにこの看護師は,「昔から置いていたし,邪魔だと思うなら,そちらで交渉・処分してください」とまたまた頓珍漢(トンチンカン)なことを行ってきます.もう終わってますよね.


想像力はない,組織論(立場)が分かっていない・・・ 終わってます.


病棟の問題を相談室に押し付けてきて・・・ もしこういう状態になった場合,師長と相談することが優先だと思います.その上で,師長と私が長レベルで話し合うことです.


結局,もうお話になりませんので・・ 私の方から当該病棟の師長へ申し送りをして,対応してもらうことになりました.


なんで,病棟の不用品を,相談室の管轄の面接室に不法投棄して,その処理を管轄の相談室が処分しなければいけないんですか?


そう思いませんか? これ完全に,不法投棄と一緒ですよ.



実は,病院では,こういうことたくさんあるんです.


自分の今おこなっている行為が,個人レベルや個人裁量で行えるミクロシステムのレベルなのか,所属長などに話を上げてメゾシステムで対応するレベルなのかということを,瞬時に判断しなければなりません.


この看護師の個人的な力量はどうなのか知りませんが,これはメゾシステムで対応する問題だと思います.なので,まず,報告ですよね.上司への.


よく「ほうれんそう」.「報告」,「連絡」,「相談」っていいますが,まさにこの「ほうれんそう」ができていないんです.これは,彼女個人だけの問題ではないですが,「ほうれんそう」重要です.


皆さまの職場ではいかがですか?


まず,このような自体になった場合,システムを意識して問題を整理することが重要です.次に,「ほうれんそう」を見直すことが大切ですね.


どちらにしても,朝からとても気分が悪い話でした.その直後から面接があったので,気持ちを意識して,意識して,意識して変えました.


昨日のブログでお話しましたように,その後,大きな会議もたて続きました.朝から気分がとても悪かったです.



福祉・医療援助者の想像力って大切です.あと,想像力には,洞察力も関連してるんですよ.自分のことばっかり考えている人は,洞察力も,想像力もないんです.


意識しないといけませんね.私も,気をつけないと.




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