*注意:今日,お口悪いです

29 7 月, 2010 (08:19) | コラム(介護・福祉・医療)

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パラパラと雨が・・ おかげで若干涼しいです.が,きっとまた日が昇り,暑い一日になるんじゃないでしょうか.

通勤電車も,何となく,夏休みモードに切り替わり,乗客も若干少ないです.

病院内の仕事で,ちょっとめんどくさいことがありまして・・・ 

入院の際に,入院相談っていうのをやるんですね.目的は,簡単に言うと,患者さん・ご家族と,病院との「お見合い」みたいなものです.

患者さん・ご家族は,病院を査定し,また病院も,患者さん・ご家族を査定します.「査定」というと,冷たい印象があるかもしれませんが,お互いがお互いの利点と,欠点(限界性)をよく理解した上で,確認の上で,入院生活を送ってもらおうという,前向きな意味です.

この面談で,ご家族の要望と,病院のサービスとが合致しない場合は,不成立.つまり入院にはなりません.これは,病院から伝えることもありますし,ご家族から他の病院に行きますといわれることもあります.

で,この面談の構成をおはなしすると,前半30分~40分ソーシャルワーカーのみのインテーク面接があります.その後,担当医となる医師が同席し,病状面や家族の要望の確認を行います(約20分).最後に,病院の詳細の説明や入院費の説明などをおこないます.これが約20分なので,入院相談は合計約60分~90分の時間でおこなわれているんですね.

ソーシャルワーカー面接では,受傷前の生活や家族システム,家族状況,経済状況,生育歴や生活歴,ニーズや家族の思い,心理的ストレス,社会関係や社会的役割(仕事や学校),障害の受容の段階などなどなど・・・ ただし,上述のものすべてを聴くのではなく,その時々,状況に応じて,臨機応変に質問項目や内容を変更します.

また,初回の面接であるため,すべてのことを聞き取る事が困難なため,入院後に継続面接を行い,アセスメントやプランニングの変更をおこなってきます.

ま,詳細をお話しすると,もっともっと奥深くて,複雑なものなのですが・・ 説明はこのへんにしておきましょう.

で,この面接に,リハビリのスタッフが同席したいと言い出したのです.そう,言い出したんです.

目的を聴くと,送られてくる情報と本人の状況が余りにも違うので,事前に家族に本人の状況を直接聞きたい.患者さん・ご家族のニーズを知りたい.家族の協力を確約したい.自宅の見取り図をお願いしたい・・・ と,ここまで書いて,もう書くのがバカバカしくなってきました.

もう皆さんお分かりですよね.

受傷直後の家族が,本人の状況を適切に説明できるでしょうか? 受傷直後に明確なニーズを言語化できるでしょうか? で,ここで,「自宅退院」とかいうと,この状況で介護できるんですか? 仕事はどうされるんですか?と来る.誰でも,皆,受傷直後は「自宅に帰る」といいますよね.・・・ と,やっぱりここまで書いて,書くことがバカバカしくなってきました.

援助者中心の発想.そこに,患者さんや家族の思いや取り組み努力などへの配慮なんて皆無です.

こんな病院,絶対入院したくないですよね.

ソーシャルワーカーが情報を的確に把握すために,まずは,信頼関係作りからはじめていることが分かっていないんです.ある日突然であった人に,自分のことをさらけ出す人が居ますか?

この自信ってどこからくるんでしょう? 我々ソーシャルワーカーは,いつもおびえながら,最善の準備をして面接をしているんですけどね.知らないって,怖いですよね.

専門家の無知は,罪です.

結局,まず,私の面談を見学することになりました.

これだって,私にとっては,超超超譲歩したんですよ.

せめて,面接見学をするならば,ソーシャルワークの入門書くらい読んでから同席してもらいたいですが・・・

でもね.これが,現場の現状なんですよ.悲しいかな.

連携や協働って言いますが,多職種を理解することも重要ですが,その前に,自分の振る舞い,技術,知識を十分保つ努力,自分の臨床をもっと磨く努力をしてほしいです.

◆ 

と,お口が悪くなってしまいました.

でも,私は,こういうこと,日頃ペラペラ話さないんです.ここ以外ではね.

だって,結局,感情論になっちゃうし,冷静に議論できるのは,しっかり事前学習している人だけですから.そうでない人と,議論していても,お互いの気分が悪くなるだけなので,私は,一切議論しません.

多職種との協働とか,連携って言いますが,難しいですね.

ソーシャルワーク自体の専門性がわかりにくいからだと思いますが…

結局,戻ってくるところは,ここなんです.福祉援助者って自虐的な人が多いですが・・・ 結局自分たちがソーシャルワークの専門性を明確にしていないことが,一番の問題なのだと思います. 

やっぱり,他者を批判する前に,まだまだやることはいっぱいあると思いました.

上述の発言,たまにはいいですよね.お許しください.

*読んできて,気分を害した方いらっしゃるかと思いますが,視点を変えてみると,こうも言えるんだという事分かってくださいね.

今後ともよろしくお願いいたします.虹(レインボー)をワンクリック.情熱ブログの順位が分かります ⇒ 人気ブログランキングへ

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