実習

30 6 月, 2010 (08:04) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書

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東京は,一気に雨が上がり,太陽がグングン顔を出してきました.とてもいい天気です.


とても清々しい朝だと,言いたいところですが… サッカー日本代表・・ PKの末敗れてしまいました.とても,とても残念ですが,お疲れさま.ありがとう.


◆◆◆


さて,今日は,実習のお話を少しいたいと思います.


我々ソーシャルワーカーをはじめ,医療や福祉の専門職の多くは,現場実習というのが国家試験受験資格の必須になっていることが多いです.


医師や看護師,リハビリテーションのセラピストも,実習やインターンがあります.


また,私が教えている保育の専門学校の学生さんも,実習があります.幼稚園と,保育所と,児童福祉施設への実習があります.



いま,その保育の専門学校一部1年生の学生さんが実習中です.この4月の入学なので,まだ2ヶ月程度の授業で,実習に行っています.分からないことや不安なことがたくさんあるでしょう.また,授業でやったことがそのままでてきたり,授業でやったこととはまったく違ったことがおこったり… 刺激的な毎日ではないでしょうか?


しかし,実習を始めて,3日目っていうのが一番辛いんです.今日は,4日目ですね.昨日は,朝起きるのも辛かっただろうし,起きても気分が乗らない人も多かったのではないでしょうか.



昨日,ある学生さんから以下のようなメイルを頂きました(一部加工修正しています).この学生さんは,社会経験がある学生さんですが…


<<<社会経験はあっても,今は「1」からの勉強だと思って,気合を入れて頑張っています.この歳になってまだまだ自分の精神的な未熟さを痛感しています.一日一日を大切に頑張ります.>>>


と.


これに対し,私はこんなメッセージを送りました(一部加工修正しています).


<<<実習って,精神的にも,体力(肉体)的にも,きついんですよね.でも,「痛み」は成長の証ですから.エリクソンという学者は,『人っていうのは,死ぬその瞬間まで成長する」って言っているんです.


成長や,未熟に年齢や経験は関係ありません.私も,「気づき」と「成長」の連続ですから>>>


と.



私も,だいぶ昔ですが,実習生だったこともあります.その頃を思い出しました.


辛かったし,寝れなかったし,(今考えれば理解できることも,納得できることもたくさんありましたが,)その当時はスッゴク不満だったし,納得行かないこともたくさんあったし…


でも,実習生の皆さん.実習中は,ある程度不明な点は明確にしておく必要はありますが,その場の感情や浅はかな憶測だけで,一方的に考察してしまうのではなく,学校に帰ってきて議論する余地もたくさんあるかと思いますので,現場で起きていることを貪欲に記録してきておいてください.


実習は,観察をじっくりし,それを学校に持ち帰り,仲間と議論し,考察することに意義があります.


逆に今だから思うのは,今の環境になれて,大切な,素朴な視点を失っていないかをいつも点検しています.実習生さんの指摘や視点って,時に必要だったりますよね.


こういったものを冷静に整理,分析することで,福祉や現場の本当に必要な問題が抽出できるのだと思っています.



当院でも,この8月に二名の実習生を引き受けますが,お二人の実習生さんには,是非,多面的に,多角的に「事象」を分析してほしいと思います.そのためには,たくさんのたくさんのたくさんの情報収集が重要となります.情報収集とは,つまり「観察」です.ぼーーーとしていたらあっという間に終わってしまいます.


当院の実習は,課題も多く,発表や実習日誌,サブノートなどなどやることがたくさんありますが,今は辛くて,ムカついちゃうかもしれませんが,3年後,5年後・・ いや一年後にも気がつくと思います.


頑張ってよかった~ってね.


実習生の皆さんへ 頑張る皆さん応援しています.


実習は,他者と比べてその優劣を決めるものではなく,自分自身が何を感じ,何を学んだかという自分との戦いです.




今後ともよろしくお願いいたします.虹(レインボー)をワンクリック.情熱ブログの順位が分かります ⇒ 人気ブログランキングへ


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