ソーシャルワークを教えること

7 6 月, 2010 (08:31) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 後継者育成事業

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今週も始まりました.昨日は,初夏のような気持ちのいい一日でした.とは,いっても,買い物やランチで外出したくぐらいで,それ以外は自宅にこもり,仕事やPC内の大掃除(整理整頓)をしていました.


本日も,天気がいいですが,明日,明後日と天気が悪い予報ですね.東京も,あと数週で入梅ですね.


◆◆◆


本日は,午前病院勤務の後,午後から学芸大学で講義です.


色々な大学や専門学校で講義をやっているのですが,各校,目指すものやモチベーション,やる気や姿勢など様々なので,工夫しながらの講義です.これは,学校の問題ではなく,個人差の問題ですね.でも,やはり,環境が人の行動や思考にも影響を及ぼしていることは事実です.各校,各クラスで雰囲気が全然違いますから.


ソーシャルワーカーになりたい人,社会福祉学を学びたい人,(相談)援助技術を学びたい人,社会福祉士をとりたい人…と,ニーズも様々です.これは,個人の問題でもありますが,各校の教育システムにも連動してくるので,これもまた環境が個人の思考に影響を及ぼしているともいえます.



非常勤で教える側からすると,ソーシャルワーカーになりたい人を教えるのであれば,社会福祉学も相談援助技術も,社会福祉士の知識や技術,倫理,アイデンティティや振る舞い・言動など・・すべて必要なので教えやすいのですが,そのほかのニーズを持つ人は,ソーシャルワーカーのアイデンティティや,振る舞いなどといった,所謂伝承的な作業は不要だと思うことがあるんです.興味持たない方もいらっしゃいますしね.そういった場合は,何をどこまで伝えていっていいのかに苦悩します.


文章で説明していても難しいです.


簡単に言うと,仕事をする時に,ソーシャルワーカーのアイデンティティで働くか,ということなんですよね.つまり,他の専門職を名乗って,『ソーシャルワーク』を使うっていう人もいると思うんですが(この文章自体おかしな文章なんですが…),そういった方に『ソーシャルワーク』をどのように伝えていっていいのか悩むのです.


伝えることは簡単ですが,どこまで求めているのか… ということなんです.


私は,色々な場所で講義や講演をしていますが,いつもこのことで悩みます.


単に,社会福祉士という資格だけがほしい人もいますし,社会福祉を学問として学びたい人もいます.そうした人々にとって,本来的なソーシャルワークを伝授・伝承することはとても難しいことです.


簡単な例を挙げると,ソーシャルワーカーにとって,環境整備ってとても重要な仕事の一つだと思うんですね.だから,面接をする際も環境整備はしっかりします.当院の後輩ワーカー達は,朝の清掃業者の清掃のほかに,環境整備チェックリストを使って毎日面談室・カンファレンスルームの環境整備をしています.


ま,ソーシャルワーカーとしては当たり前ですよね.


だから,もしソーシャルワーカーを育てるのであれば,学生の時から環境整備をする習慣を身についてもらいます.例えば,授業を受ける教室の管理もそうです.黒板が汚いまま,汚れたままであれば,それを速やかにキレイにし,環境整備に心がけます.これが出来ていなければ,授業なんて始まりませんよね.


つまり,私は,ソーシャルワーカーを育てる時は,そのように学生さんにも対応します.


が,そうでなく,社会福祉士を取りたい,社会福祉学を学びたいという学生さんに,これを強要したくありませんし,私もソーシャルワーカーなので,自分で授業の環境を整えちゃいます.


と,これがいい例えか分かりませんが… こういったことを考え,色々なところで講義や講演をしているんですよ.


年齢の割には,それなりの教員歴ですが,まだまだ青二才です.まだまだ勉強が必要です.


全員の学生さんの満足を得ることは出来ないかもしれませんが,一人でも多くの学生さんにわたしの「思い」伝わればと思い,これからも日々努力していきたいと思います.満足を得られるかは別の問題として全員の学生さんに向けて発信していますので,めんどくさいな~とか,うっとおしいな~って思う方もいらっしゃるかもしれませんが,悪気があってのことじゃないので,ご勘弁を. 




今後ともよろしくお願いいたします.虹(レインボー)をワンクリック.情熱ブログの順位が分かります ⇒ 人気ブログランキングへ


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