ディナーミーティング

29 6 月, 2008 (20:54) | 後継者育成事業

今日は,雨模様の一日でした.確かに,梅雨ですからね.雨が降っていてもおかしくないのですが…今日は,朝,昨日のブログをアップすることから始まりました.朝5時です.午前中に,数冊の本に目を通し,原稿などをかいていました.お昼は,久しぶりにパスタを作りました.午後に入り,明日の学芸大での講義の準備をしようかと,また数冊の本に目を通していました.学芸大の学生さんにも推薦図書をしなければと想い,現在選定中です.夏休みのレポート課題に即したものを紹介したいと思っています.特に,2年生の援助技術論の講義では,「たくさん本を読みなさいましょう」と,日頃からいってますしね.その後,夕方から打ち合わせをしました.


知的障害者の通所施設の方とです.いま,この作業所で勉強会をしたいという要望があるので,スーパーバイザーになってほしいとの依頼でした.もちろん,快く承諾.その方のお話では,勉強会や事例検討会などの経験がない職員が多いようです.自立支援法がはじまり,「支援とは何か」常に,議論しているようです.しかし,いつも話は,平行線のままのようです.でも私は,そういった話し合いや議論のプロセスが重要だと考えます.勉強会や事例検討会は,単に,私たちスーパーバイザーが知識や技術,理論やアプローチを伝授する場ではないのです.もちろん,適切な支援を行うためには,正しい知識や技術,最新の理論やアプローチを理解しておく必要があります.そういった点では,その事例や場面に応じた知識や理論などの提供は行いますが,私は,勉強会参加者が,自分の口で自分の考えを批判されることなく,吐き出すことが重要だと思います.そして,そこで発言したこと一つひとつが重要で,そのプロセスが重要で,その塊が答えだと考えています.いいか,悪いかの判断を,自分の中の価値だけで決め付けないことが大切です.


私の勉強会や事例検討会は,その事例や場面に応じた知識や技術,理論やアプローチの情報提供と,参加者の対話と,参加者個人の語りを重視しています.


また,先日,貴法人の研修会があるとの話を受けていました.倫理などの話をテーマにするとのことでした.私の助言は,マイナスやできていないことを話し合うより,できていること…支援をしていてうれしかった時や支援をすることで救われたことや続けていて良かったことから話し合ってみては?と助言しました.すると,本当に活発な意見交換の場になったようです.プラスからはじめれば,自然と,「いや,今考えれば,もっとこうしてあげればよかった」とフィードバックができるのです.それを,マイナスからはじめてしまうと,全部,ディフェンスで終わってしまうので,あまり効果もありませんし,参加者も面白くないのです.


後継者育成はとても重要なことなので,じっくり,やっていきたいと想います.昨日の嘱託研究員との打ち合わせでも,その重要性を改め感じました.