家族
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昨日は,夜間の講義でした.担当は,社会福祉(概論)を担当しています.
昨日は,現代家族の動向と変化というテーマで,家族について講義をしました.
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大きな変化としては,家族の世帯人員が減少し,家族機能が縮小したことを挙げられます.
世帯人員については,1950年の平均世帯人員は,4.79人でしたが,1960年4.14人,1980年3.28人,2000年2.76人と,世帯の人員が減少していることがわかります.つまり,世帯規模が縮小していることがわかります.
これは平均ですが,1950年は8人家族がピークで,60年は6人家族,80年は4人家族… 現在は,単独世帯(ひとりぐらし)のピークです.
8人家族というと,祖父・祖母・父(長男)・母・子,父(次男),母,子といったように三つの夫婦の同居や,祖父・祖母・父・母・子ども4人といったように子供がたくさん同居しているようなイメージです.6人家族は,祖父・祖母・父・母・子・子の三世代が同居している世帯です.4人家族は,父・母・子ども二人のいわゆる核家族世帯です.
ここで重要なことは,この世帯には,世帯主は一人ということです.
よく二世帯住宅とかいいますよね.これは,祖父・祖母で一つの核家族世帯(世帯主が例えば祖父)と,父・母・子どもの一つの核家族世帯(世帯主が例えば父)というように,一つの家に,二つの世帯が同居している状態を二世帯住宅といいます.
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先ほどから,世帯と出てきていますが,世帯の分類を整理してみると,①単独(ひとり暮らし)世帯,②核家族世帯,③三世代世帯に大別することができます.
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次に,家族機能について整理しますが,
家族機能は,①性的(生殖)機能,②社会化(教育)機能,③経済機能,④情緒安定機能,⑤福祉機能(介護,看護,育児)の五つの機能があります.
で,これらの機能が,世帯規模の縮小化に伴い,縮小化傾向にあります.
例えば,世帯規模つまり,世帯人員が減少しているため,家族内で,介護や看護,育児をすることができなくなります.祖父や祖母ばいれば,夫婦共働きでも,育児を祖父祖母に任せることができるでしょう.祖父祖母は,息子やお嫁さんと同居していれば介護や看護を受けることことができるでしょう.しかし,核家族化に伴い,祖父祖母の世帯と,息子の世帯は別となり,こららの家族内での機能が十分果たせたくなりました.
つまり,福祉機能が弱体化し,福祉機能は社会化されます.社会化とは,介護や看護,育児などの福祉的な機能を社会全体で支えるという考え方です.簡単にいえば,福祉施設や福祉サービスを活用するということです.
このように,家族機能が縮小化され,その機能が社会化されました.
と,いうことで,昨日は家族について整理をしました.
家族の理解は,ソーシャルワーカーにとって必須事項です.必ず自己学習をしておいてください.
今後ともよろしくお願いいたします.虹(レインボー)をワンクリック.情熱ブログの順位が分かります ⇒
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