一年間で伝えたかったこと~社会福祉学を中心に…
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本日5時起床. 一週間がはじまりましたね.でも,今週は,週の真ん中辺りの木曜日にお休みがあります.『建国記念の日』ですね.と,言うことで,出来ることをドンドンやっていかないと,一日少ない一週間は,あっという間に終わって居しまいますね.
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本日は,午前病院勤務で,午後から大学への移動です.そして,今日の講義をもって,今年度の大学・専門学校での講義が終了となります.一年間がんばりました.でも,あっという間の一年間でした.
色々な学校で講義や演習をしているのですが,それぞれの学校で話していることは全然違います.勿論,ソーシャルワーク(社会福祉学)が専門なので,教えている理論などは同じですが,それぞれの学校の学生さんに合った臨床場面を想定して,解説をしています.保育士養成講座から介護福祉士養成,社会福祉士(精神保健福祉士)養成と,幅広い分野の専門家を育てていますが,共通する社会福祉学の理念や理論,基盤みたいなものは,皆同じです.
我々は,社会福祉学を学ぶまで,多くの人々が,「医学モデル」だったり,「問題中心型」だったりする人が殆どなんです.具体的には,「原因を突き止め,その原因を根治する」,「問題に着目して,その問題を矯正する」,「問題の原因は,個人の脆弱性にある」等々といった考え方です.
しかし,現代の社会福祉学・ソーシャルワーク学では,上述のような捉え方はしません.例えば,「問題と,どう付き合っていくかの方法を見出したり」,「問題は,個人と環境との相互作用だったり,交互作用に結果によって起こる」と考えます.
誰もが,はじめこの思考を聴いても,「ピン~」っとこないんですよね.でも,一年間,現場の話や,福祉学特有の問題の捉え方,人間理解の方法を伝授するうちに,少しずつ理解してきます.
そして,最終的には,「人の脆弱な部分だけに着目するのではなく,その人が今までやってきた方法やその人に強み(独自性)を見出すことで,その人らしい生活や生き方とは何か・・を一緒に考えることが重要なんだ」と言うことに気がつきます.更に,「問題は,個人に内在するものではなく,個人と環境との相互作用や交互作用による結果で生じているんだ・・ だから,問題解決の方法は,本人を矯正することではなく,本人と環境との関係性に着目することが重要なんだ」と言うことに気がつきます.
*凄く大雑把にまとめてますので,解説が必要な部分もありますが.
どうですか? 一年間,私の講義を受けた学生さんであれば,言っていること分かりますよね! 複雑ですが,とてもシンプルだと思います.私が,皆様に伝授したいのは,上述のことなんですよね.それを,事例を使ったり,実践場面のお話を入り混ぜたり,教科書やプリントを使って,解説しているだけなんですよ.
と,いうことで,本日で,一先ず,今年度の大学・専門学校での講義は,すべて終了です.
一年間,ありがとうございました.素敵な援助者になってくださいね.福祉の仕事って,キツイ時,辛い時,苦しい時…あります(ま,どんな仕事も一緒です).でも,それ以上に夢がある.そして人と関われる素敵な仕事だと思うんですよね.
『エコロジカルソーシャルワーク』
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