小児がん
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本日5時起床. 2010年始動の一週間が終わります.この一週間は,新年会ばかりで,仕事がスロー・スタートだった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私はと言うと… 今週はとてもバタバタと忙しい一週間でした.年末年始の休み明けを待っていたかのように,特に週の前半は,受診や入院の相談が続きました.また,年を越し,在宅退院の調整も急ピッチで行っているケースも複数ケースあります.
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本日は,勿論仕事(病院勤務)なんですが,午後からは都内で会議があり,院内には,12時過ぎくらいまでしかいません.そのため,朝一本目の面接は,9時から予約が入っています.退院調整や入院相談が入っています.
で,午後からは都庁で会議があります.バタバタの移動になります.
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昨日は,一日病院勤務でした.ラストの面接が,17時半から入っていたので,終業は18時半でした.その後,急いで,年末から,ずーーっと行きたかった髪を切りにいきました.何となく,気持ちもさっぱりとしました.
その後,折角途中下車したので,いつも行く洋服屋さんに新年の挨拶と言うか,久しぶりに顔を出しに行きました.これまた,年末に行きたかったのですが,バタバタとしていていけなかったんですよね.昨日は,突然行ったので,担当のスタッフの人はいなかったのですが,他の方に対応していただき,数点買い物をしました.
ちょっと,思いつきで行ったのですが,いいものがあったので,ついつい買ってしまいました.
満足.満足.
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昨年の1月14日のブログのタイトルなのですが…
I’m a slow walker, but I never walk back.
と言う言葉があります.これは,リンカーンの言葉なんですけど,日本語訳すると,「歩くのはゆっくりでも,決して後戻りはしない」という意味の言葉です.
この言葉,何となく好きなんですよね.これ,私の解釈ですが,立ち止まって休んでもいいと思っています.ただ,後戻りをしないことは,とても大切だと想うんですよね.
「何か大きなことや特別なことをやるのではなく,日々,淡々と小さなことをコツコツやることが大切」なんだと想うんですよね.
以前,小児がんの両親へのムンテラ(病状説明)に同席したことがあるんです.
その前に,ちょっと余談ですが,小児がんについて少しお話をすると,小児がんって,大人のがんと全然違うんですよね.大人のがんは,例えば大腸がんや胃がんなど,早期に発見さえすれば,それを切除してしまえは治ってしまうことが多いのですが,子どものがんの場合は,大人の悪性腫瘍とは違い,肉腫と呼ばれるような腫瘍が約98%くらいを占めているんです.肉腫が一つ出来た悪性の細胞が翌日にはどこかに飛んでいることも少なくありません.そのため,小児がんの場合は,外科的に肉腫を取り除いたとしても,完治する事は少なく,化学療法を併用することとなります.つまり,大人のがんと違い,早期発見をしても,切除しても完治しないという特徴があります.そのため,以前は,小児がんは治らないとされていました.
しかし,近年では,小児がんの約80%が治る時代です.大人のがんは早期発見がとても重要ですが,小児がんの場合,比較的進行していても治ることが分かってきています.
長いですが,これ余談です.小児がんって,こういう病気なんですが,私が,ムンテラに同席したケースは,もうこれ以上治療をしても,治らないケースだったんです.つまり,余命の宣告をしたと言うわけです.
医師は,残された時間を家族や仲間に囲まれて過ごすことがいい.今ならまだ,行きたい場所や思い出の場所にもいけるので,もしそういう場所があればいってもいい,と,とても穏やかに,ご家族の思いや気持ちを汲み取りながら伝えていきました.
そこで,両親が出した答えは,「抗がん剤の継続と,入院の継続」でした.
私たちが,もし同様な状況になった場合,宮古島に行きたいとか,ハワイに行きたいとか,オーストラリアに行きたいとか,誰に逢いたいとか,何をしたいとか,何が欲しいとか・・・・・・,考えませんか? 勿論これは価値観なので,一概には言えませんが,私はその両親の判断が,若かった自分で整理できなかったことを思い出します.
でも,この子が6年間生きた証は,病院のその病棟にあり,思い出の場所も,病院のその病棟にあり,友人も,病院のその病棟にいたんです.彼自身がいたい場所は,病院のその病棟だし・・・ 何より,彼は治ろうと必死に「生きている」,「戦っている」んです.
I’m a slow walker, but I never walk back.
から,話がだいぶかけ離れてしまいましたが,「何か大きなことや特別なことをやるのではなく,日々,淡々と小さなことをコツコツやることが大切」っていう一文から,このエピソードを思い出しました.
だから,私たち,「今」を大切にしなくちゃいけないんですよね.
『ママでなくてよかったよ―小児がんで逝った8歳 498日間の闘い』
『ゆりちかへ-ママからの伝言』
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