相談力

7 11 月, 2009 (08:06) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書

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本日,5時起床. キリリと冷えた朝ですね.

昨日は,一日病院勤務でした.

昨日思ったことですが,「相談室」と標榜しているソーシャルワーカー室ですが,「相談機能」が欠如しているソーシャルワーカーに出逢うことがあります.

昨日,私の相談室の後輩ワーカーに指導をしました.

終業間際の18時.グループホームの世話人からの電話.近医に昨日見てもらい,圧迫骨折と診断され,痛み止めをもらって帰ってきたが,今痛がってどうしようもない.外来で見て欲しいとの依頼がきました.

で,この時点で,整形外科医にバトンタッチ.

私は,このことに激怒しまいた.電話交換なのか.ソーシャルワーカーなのか.(*因みに,どちらが素晴らしいかということではなく,専門性の問題です)

ソーシャルワーカーであれば,相談に乗るべきです.情報をただかき集めるだけでは,ソーシャルワーカーとはいえません.

その情報を基に,整理・分析し,評価を行い,援助計画を建てます.この電話で,今後どのように支援していくのかの方針をたてるべきです.方針なしで,そのまま医師に繋ぐだけの役割であったら,ソーシャルワーカーなんていりませんよね.

なぜ,ソーシャルワーカーがいるのだろうかと,ソーシャルワーカーは考えるべきではないでしょうか.よく後輩ワーカーにも指導するのですが,家族がトツトツと状況を医師に直接,直談判した方が有利なのであれば,わざわざソーシャルワーカーなんて通す必要がない.では,なぜソーシャルワーカーが介入するのか.その意味を良く考えて欲しいと伝えています.

今回のケースも,グループホームの世話人は,何をどうしていいのかわからない.利用者がただただ痛いと叫ぶ.触ることも出来ない.薬もしっかり飲ましている.明日は土曜日でどこの病院も休みだろうし.18時と遅い時間に電話するのは大変申し訳ない・・・と,思って電話してきているんです.つまり,相談に乗って欲しいんです.

入院の可否や外来での受け入れの可否だけを審査すればいいのでしょうか?

私は違うと思います.まずは,「何にどう困っているのか」を的確に把握するべきだと思います.

圧迫骨折であれば,病院にいても,自宅にいても,グループホームにいても,やってあげられることは変わりません.では何が問題になっているのか.介護の問題なのか.痛みの問題なのか・・ そういったものを丹念に聞き取り,現状に即した支援計画を提示することが重要なのではないでしょうか.道筋をたててあげることです.

何故なら,世話人は一人で判断がつかないからです.つまり,我々ソーシャルワーカーが相談にのってあげればいいんです.話を聴いて,状況を共有することが重要なんです.勿論,一刻を争うような状態であれば,他の方法を提示しています.

と,雑駁に書いたのですが,つまり何が言いたいのかというと,ソーシャルワーカーはしっかり,相談機能を発揮するべきだと思っています.情報提供や資源紹介者だけになっていないか.知っている情報だけをべらべら喋っていないか.点検するべきです.

こういうことの積み重ねが,地域の「よろず相談室」となり,セカンドオピニオンとしての信頼や相談,リピートへと繋がっていくのです.

何故なら,しっかり相談をしているからです.

◆◆◆

本日も一日病院勤務です.土曜日ですね.

その後,お買い物と髪を切りに行きたいと思っています.髪も伸び放題なので,しっかり切って来たいと思います.本当は,10月の中旬くらいにきりに行きたかったのですが,時間がとれず,今になってしまいました.

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