障害者自立支援法
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本日,5時起床.
昨日は,一日病院勤務でした.昨日は,お昼の私がホストを勤める入退院及び院内の調整会議と,NSTと言われる栄養を中心としたサポートチーム会議がありました.そのほかに,通常の患者さん・ご家族との面談がありました.
昨日の面談で,一番印象に残ったことは,40歳代の中途障害の方との面接です.彼は,退院後,自立訓練・就労移行支援を受けるために「更生ホーム」への入居を検討しています.彼の障害は軽度で,右手に軽い麻痺が残っているだけで,体幹のバランスは悪いものの歩行自体は自立しています.
更生ホームに入居するためには,障害者自立支援法の障害程度区分が必要なことと,身体障害者福祉法の身体障害者手帳の等級が必要になってきます.現在この所得をしています.
が,木曜日,障害程度区分に必要な訪問調査がありました.区役所の障害者担当が来院したのですが,私は,木曜日不在だったため,障害者担当と本人の二者で訪問調査が行われました.本人自身は,会話も理解も十分できる方のなので,これ自体はまったく問題ありませんでした.
しかし,障害者担当が「更生ホームは,入居施設(施設入居支援)にあたるために,あなたのように障害が軽度の人は,入る人ができません.障害区分が4以上(区分6が最も十度)でなければ入居できません」と伝えたようです.
その後,リハビリもできず,食事も十分にとれず,睡眠も十分にとれず,不安な一日を過ごしました.当日,リハビリの担当は,「明日,露木さんと話してみましょう」と,声かけをしてくれたいたようですが,本人は元気がなくなってしまいまいた.
そして,昨日,彼と面接をしました.面接室に先に入室していた彼は,まったく元気がなく,活力も,気力のありませんでした.
まずは,彼からの話を聞きました.やはり,昨日,区役所の障害担当に入居できないと,言われたことがショックだったようです.
この面接の直前に,私宛に,区役所の障害担当から電話がありました.半分笑いながら,「あんな軽い人,施設入居支援は,利用できませんよ.ハハハハ」と.
私のほうから,「○○さん.確かに,彼は,非該当もしくは,区分1・2相当ですようね.で,施設入居支援は,区分4以上が対象でした.50歳以上の場合は,区分3でしたね」
障害者担当「そうなんですよ.そうなんです.だから,彼はぜんぜん無理ですよね.ハハハハ」
私は,専門家だから,彼のこの下品な態度我慢できますが,当事者で,相談や交渉能力がない人が相談したら,どんな思いを持つだろうと感じました.
無知なのは,障害者担当なんですよ.無知は,罪ですよ.だって,悪気なく,人を苦しめ,人を追い込むのですから.ここまで,一つひとつ丁寧に,リハビリや更生ホームの見学をしてきた彼の取り組みをこの下品な態度と,無知と,軽率な一言で,かき乱してしまうのですから.
その後,私のほうから,「彼の利用する更生ホームは,自立訓練・就労移行支援にあたる施設であるため,非該当であれ,区分4以下であれ利用することができるんですよ.ご存知ですが?」
今まで,調子よく,下品で,多弁だった障害者担当は,一気に無口になり,ごまかすばかり.「そうでしたっけ.そうでしたっけ」を連呼して,調べてみますと言って電話は切れた.
勿論,彼との面接で,丁寧に制度の説明を行い,入居する基準があることを伝えた.彼は,ホッとしたようで,二日ぶりの笑顔が出た.
昨日は,このような面接,やりとりがありました.相談援助者の一言はとても重いので,いい加減で,軽率な発言は慎まなければいけません.そんなことを感じました.
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ここからは,わたくしごと.本日は,両親の結婚記念日なんです.それと偶然に,本日,父親の永年勤続表彰です.
続けることは止めることより大変なことです.嫌なことも,辛いこと,苦しいことも,投げ出したいことも・・あるだろうけど,寡黙に続ける.これって簡単なことじゃありませんよね.また,続けたからこそ得られたこともたくさんあるでしょう.
続けることは,一見遠回りのように見えますが,実は最大の近道なんですね.
おめでとう.尊敬します.お二人ともカラダ大切に・・ 素敵な人生を歩んでください.
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