生活保護

16 10 月, 2009 (08:26) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書

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本日,5時起床. 結構休んでいるはずなのですが,疲れが取れません.通常,電車などの移動中は,本を読んだり,資料を整理したり,原稿を書いた入りと,何か仕事をしているのですが,昨日は,八王子への1時間弱の移動中,半分くらい寝ていました.

何となく,カラダが重たい日々が続いています.

昨日は,一日外勤日でした.午前・午後と講義でした.本日は,一日病院勤務です.

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生活保護と求職をハローワークで一括申請できるようにする検討が始まっています.

内容としては,政府は15日,年末に向けた緊急雇用対策の一環として,全国のハローワーク(職安)で,職業斡旋のほかに生活保護の申請手続きなど複数の制度申請を行えるようにする「ワンストップサービス」を実施する方向で検討を始めました.

これにより,ハローワークで新たに申請が可能になる制度としては,生活保護のほか,社会福祉協議会で受け付けている失業者への生活費貸し付け,住まいを確保するための入居の初期費用の貸し付けなどが検討される見込みということです.そして,この対策については,年末に間に合うように開始し,実施期間は今後,検討するとしています.

今まで,生活保護の申請・受給にあたっては,生活保護法の原理である「保護の補足性の原理(生活保護法第4条)」により,多くの失業者たちが生活保護の申請・受給を阻止されてきました.

「保護の補足性の原理」とは,生活困窮者が生活保護法に基づく扶助を受ける場合の要件として,資産や能力を活用し,また民法に定められる親族による扶養や利用できる他の法律を活用することを同法(生活保護法)よりも優先し,同法はその不足分を補うものという考え方です.

ここで言う「能力」とは,「稼働能力」のことで,一般的に65歳以下は,稼働能力があるとみなされてきました.勿論,病気などをもっている人は別とされていますが,65歳以下で,健康なものは,この原理に基づき,他法を活用するよう,例えば,ハローワークなどを紹介していました.

また,近年は,生活保護受給者が多くなり,受付窓口である市区町村の福祉事務所では,生活保護申請の抑制・受給の抑制をしていました.

まだまだ,生活保護に関しては,多くの問題点を抱えていますが,ハローワークで相談にあたる人は誰なのか.権限をどこまで与えるのか.緊急性や急迫性を誰が判断するのか.など,色々な疑問があります.

斬新な考えですが,生活保護の行政はとても複雑で,歴史があるものなので,現場の声を十分に聞かず,パフォーマンスでやるのだけはやめて欲しいです.この頃,現政権は,パフォーマンスなのか? 意図的なのか? 戦略的なのか? よく分からないことが多々あります.八ッ場ダムも,羽田ハブ空港化も,子ども手当ても・・

現場の声をもっと聞く必要がありますね.

  『生活保護手帳』 『生活保護手帳 別冊問答集』 生活の運用は,この二冊によって行われています.生活保護の運用を理解する為には,この二冊は絶対に必要なものです.利用者や生活保護に携われるソーシャルワーカーは必読です.特に,医療ソーシャルワーカーでも,この辺りの知識が全然ない人も多いので・・

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