医療ソーシャルワーカーの仕事
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本日,5時起床.昨日は,午前中,専門学校の講義でした.久しぶりの講義で,喉もガラガラでした.この二ヶ月,大きな声を出していなかったので,喉がやせてしまったのだと思います.少しずつ,カラダを慣らしていきたいと思います.
講義直後,バタバタの移動で,病院到着.直後,予約の面接でした.その面接も,「聴く」面接というより,「話す」面接でした.ニーズや主訴などはある程度明確になっており,それに対する情報提供が中心だったからです.介護保険のシステムや胃ロウ(経管栄養)のシステムとそれに伴う生活制限や,生活の場の設定に関する知識・情報の提供でした.
胃ロウ(経管栄養)になると,お風呂に入れないと思ったり,車椅子に座ることが出来なくなると思ったりする方がとても多いですが,胃ロウ(経管栄養)になっても,お風呂にも入れますし,車椅子に座ることも出来ますし,能力があれば歩行だって出来ます.だから,自宅で管理することだってできます.
ソーシャルワーカーは,単に病気や状態を知るだけでなく,その病気や状態,後遺障害などに伴う,生活上の障害や課題,問題などを,生活の視点に立って,一緒に検討していくこと重要となります.そういった意味では,病気や障害の知識が重要となります.
昨日,ラストの面接は,病棟の看護師も同席したいということで,面接に同席したんです.面接後の感想で,「ソーシャルワーカーって,介護サービスや社会資源の知識だけでなく,心理的な面や精神的な面,そして,医学的な知識も必要なんですね」って,いっていました.この面接の患者様の病名は,第3腰椎圧迫骨折ですが,それに伴う生活障害や退院後の病院の使い方,介護体制の確認や指導,コルセットの使用方法,ここ数週の生活の課題や問題点,一ヶ月の,二ヵ月後・・の状態などを説明していきます.
家族からは,今の思いや,介護をしていく決意や決心,現状況の体制などを聴くと共に,全体の状況を総合的に評価していきます.
ここまで終えて,担当医と相談し,最後に,担当医の介入.退院が決まりました.
難しい言葉や話を,以下に現実的に,生活にフィットさせて,説明できるか.そして,今の不安な状況を丁寧に拝聴させていただくと共に,今の本人や家族の状況がどのような状態なのかを的確に把握していきます.このようなことを多面的に,包括的に把握し,評価をし,具体的な計画を一緒にたてていきます.
今回のケースは,入院継続をするより,本人の状況から考えると,早急に支援体制を構築し,自宅で介護していくことが「よい」と判断しました.ただし,決して無理を強いるのではなく,退院を明日土曜日とし,ケアマネジャーと自宅準備を出来る時間を十分に与えると共に,状態の変化や痛みの増悪が出た場合は,いつでも「私」に電話するようにと,名刺を手渡しました.
ただ,自宅から当院が遠いため,自宅近くでフォローアップしてくれる病院に,医師のお手紙(診療情報提供書)とケアマネジャー宛に看護師のサマリー(要約)を作成してもらいました.
退院して,患者様本人の笑顔が増えてくれれば,と思って退院支援をしました.
『私はソーシャルワーカー―福祉の現場で働く女性21人の仕事と生活』
【執筆を協力した図書】
ミネルヴァ国家試験対策 介護福祉士ワークブック〈2010 上巻〉
*介護福祉士受験者は必見!私が必要・頻出箇所を厳選して執筆しました.
情熱ブログの順位は?←このブログのランキングもわかります.今後ともよろしくお願いいたします.
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