ちょっとした配慮~スーパービジョン
いつも,クリックありがとうございます.皆様のワンクリックがランキングに反映されています.
本日5時起床. 昨日は,一日病院勤務のあと,夜間の講義でした.雨に降られることもなく,バタバタでしたが,快適に移動することができました.
さて,今日の話題ですが,昨日に続いて,共感的理解についてお話をしたいと思います.これもまた,後輩ワーカーへのスーパービジョンです.
後輩ワーカーが,退院前の面談を設定しました.本人,キーパーソン,ソーシャルワーカーの三者面談です.朝の申し送りで,「退院前面談の日程調整ができました.○日の11時30分からです」,「このことは,キーパーソンの方と電話で,日程調整して,昨日,本人にも面接があること伝えています」と.
ここで,私が,助言したことは…
それは,面接の時間のことでした.この時間(11:30)に入れたのがいけないのではなくて,入れた時間がどんな時間なのかということです.そして,それを理解したうえで入れたのか,ということです.
11時30分は,昼食の30分前です.昼食の準備は,11時45分位から徐々に始まります.回復期病棟の患者様は,パブリックスペースで皆さんで食事を食べています.
ここでも,本人の状況になりきって,11時30分に面談を入れるということがどういうことなのかを共感してもらいました.患者にとっての食事は,とても重要な,そして唯一の「日課」ともいるものです.それを楽しみにしている人もたくさんいらっしゃいます.皆さんと,ご一緒に食事する場所に遅れて参加することを嫌がる方もいらっしゃいます.
ここで,共感し,理解できると,どのように支援が変わるか.
それは,本人に面談の日程を伝えるときに,配慮することができます.つまり,「○○さん.退院前の最後の面談の日程が決まりました.お食事の直前でバタバタとするお時間ですが,明日の11時30分です」と,一言配慮した言葉かけができます.
A 「○○さん.退院前の最後の面談の日程が決まりました.明日の11時30分です」
B 「○○さん.退院前の最後の面談の日程が決まりました.お食事の直前でバタバタとするお時間ですが,明日の11時30分です」
いかがでしょうか? ちょっとした違いですが,受ける印象はまったく違うと思います.細かいことですが,このような「やりとり」の積みかねが,信頼関係構築の大きく影響を与えます.
ソーシャルワーカーのスーパービジョンは,このような細かいやり取りなどを丁寧に伝承していくことが重要だと思います.
『「ゆらく」ことのできる力』 尾崎新著 対人援助者にとってとても重要なスキル(技術)です.
このブログの順位へ←このブログのランキングもわかります.今後ともよろしくお願いいたします.
*ブログに関するご質問・感想はこちら blog@tsuyukis-support.sakura.ne.jp