理論・アプローチ・モデル~学芸大講義復習

18 11 月, 2008 (08:18) | コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書, 東京学芸大学

福祉・介護ブログランキング←いつも,クリックありがとうございます.

本日,5時起床.何となく,今日はパワーがあります.元気です.

さて,今日は昨日の学芸大の講義フィードバックをしたいと思います.

3年生を対象とした社会福祉援助技術演習では,ある事例を取り上げ,まず,個人作業で,この事例に関するアセスメントとプランニング・インターベンションを考えてもらいました.次に,グループ作業では,各自のアセスメントとプランニング・インターベンションを話し合ってもらいました.その後,「医学モデル」と「ライフ(生活)モデル」について,それぞれ解説しました.

前者の「医学モデル」は,フロイトの精神分析理論や精神医学の影響を受けたケースワークモデルで,「調査」「診断」「治療」という援助プロセスをとり,クライエントを病理的な問題を持つものとして捉え,治療を施すことで問題の解決を図ろうとするものです.

後者の「ライフモデル」は,1980年代に入って,ジャーメインとギッターマンが提唱したソーシャルワークモデルです.「調査」「診断」は,「アセスメント」と,「治療」は,「プランニング」「インターベンション」と言い換えあることができます.簡単に説明すると,「ライフモデル」は,生物と環境の関係性を探究し,「適応」や「良好な適合状態」などといった生態学の視座を活用し,クライエントを治療の対象とするのではなく(これは,医学モデル),環境との交換作用(相互作用)関係のなかに生きる生活者(生活主体者)と捉えるところに特徴があります.また,ソーシャルワーカーは個人と環境との接触面(相互作用面)に介入する特徴があります.

 ←使用したテキストです.  ←授業で紹介しました.

次に,2年生を対象とした社会福祉援助技術です.こちらでは,ソーシャルワークの支援の道具として,①方法(理論・アプローチ)と,②面接技法があることを教科書から学びました.また,①の理論・アプローチの詳細についても解説しました.初めて出てくる理論やアプローチに戸惑いを感じた学生も多かったですが,それと同様にとても楽しいという感想もあります.本格的に,「ソーシャルワークとは何か」という課題に取り組むときがきました.ここからは,私を上手に使いながら図書館などでたくさんの本を読み進めていくことになります.

  左:上巻.右:下巻.高額なので学生に積極的に薦められませんが,とてもいい書籍です.

本日は,一日病院勤務です.

目標に向かって,今何をすべきかを検討して実行してくださいね.

ここからはお知らせです.当センターで,社会福祉士合格勉強法を企画しました.試験前約2ヶ月を切った今こそ,この時間こそとても大切.この2ヶ月を制したものが,合格します.際しまして,当センターで,正しい勉強法や効率的な勉強法について,講習会をします.

興味がある方はこちらをご覧ください>>社会福祉士合格勉強法

このブログの順位へ←今後ともよろしくお願いいたします.ランキングもわかります.

*ブログに関するご質問・感想はこちら blog@tsuyukis-support.sakura.ne.jp