メメント・モリ

20 10 月, 2008 (08:14) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書, 東京学芸大学

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本日,4時半起床.やらなければいけないことや,考えなければいけないことがたくさんにあります.寝ているのですが,意識がある睡眠なので,熟睡していないのがわかります.時間ばかり気になって,ウトウトして,目を開けるとまだ15分くらいしか経っていません.でも,今週は,ハードスケジュールなので,寝られるときに寝ておこうと,ベットに入るのですが・・・やはり,熟睡とは行きません.気がつくと,朝4時半になっていてそのままゴソゴソと起きてしまいました.

本日の予定は,午前病院勤務,午後東京学芸大学で講義,夜取材です.一日フル活動になります.

午前の病院勤務は,すでに予定が入っている面談・カンファレンスがありますが,土曜日の激務の残務処理が山のように残っています.その処理をすべてしなければなりません.Sw助手,学生アシスタントも出勤なので,手分けして片付けてもらいますが,私でなければいけないものもありますので,それは私がやります.午前中は,バタバタだと思います.

そして,午後は,約3ヶ月振りになる東京学芸大学での講義です.久しぶりに学生の皆さんにお逢いするので,楽しみです.それぞれ,夏休みにそれぞれの経験や体験・・・をされたことと思います.夏休みボケの学生さんもいらっしゃるかと思いますが,後期から厳しくなりますよ.いい授業にしましょう.残りの学生生活を逆算して,今やらなければいけないことをやってください.

最後に,夜,取材を受けます.この取材がどのような形で使用されるのかは,出来上がるのか,まだ未知ですが,ご協力できることは,極力お手伝いしたいと思っています.介護・福祉の専門家になりたいが,入り口の部分で悩んでいたり,立ち止まっていたり,躊躇していたりしている方にもメッセージが伝えていきたいと思っています.取材・ご相談など希望の方は,「相談・依頼 http://tsuyukis-support.sakura.ne.jp/?page_id=68」からご相談ください.

さて,今日の話題は,地下鉄の駅構内に設置されているフリーペーパーからです.「Meto Min:メトロミニッツ」からの話題です.藤原新也さんのコラム・随筆を取り上げたいと思います.今回のテーマは,「君,行き急ぐことなかれ,死にたもうことなから」です.内容は,自書「メメント・モリ(死を想え)」が25年ぶりに改定されることを軸に,その背景を語ったものです.この本は,生きることを支えるための本.ミスターチルドレンの桜井和寿氏は,この本にインスパイアされて代表作「花」を完成させ,本木雅弘氏は,この本に出会い,インド旅をし,この夏公開された大ヒット映画「おくりびと」の企画をあたためたといいます.しかし,その一方で,藤原氏の元に,3年前の秋,女子高生からメイルで,友人が「メメント・モリ」を枕元に自殺したことが知らされたことも紹介しています.この一件から,作者藤原氏は,「メメント・モリ」の改編を考え始めたという.彼は,生を支えるための詩が,死を誘発してしまったのではないかと,自問自答します.

ページのラスト見開き1ページを使って,やさしく,穏やかな石の彫刻の像の写真と一遍の詩が掲載されていました.

しおれて,悲しみ,滅入り,不安を抱え,

苦しみにさいなまれ,ゆらぎ,くじけ,うなだれ,

よろめき,めげ,涙し,孤独に締めつけられ,

心置き忘れ,打ちひしがれ,うろたえ,落ち込み,

夢失い,望みを絶ち,

・・・・・・あとは生きることしか残されていないほど,

ありとあらゆる人間の弱さを吐き出すがいい.

引用:藤原新也『Metro Min:メトロミニッツ 』No.72(10.20),P50-53.

  左:旧.右:新版です.


 

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