社会福祉士国家試験に思うこと

16 2 月, 2012 (07:21) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 後継者育成事業


人気ブログランキングへ 皆さんも、国家試験を射抜いてやってくださいよ。合格お祈りいたします。

2月も、半分が終わってしまったんですね。

時間がたつのは早いです。

昨日は、いくつかの原稿と、学生の評価をおこないました。

研究室で、ひとりこもって、コツコツと作業をするわけです。

社会福祉士の国家試験関連の仕事も、この時期また多く、更に個別に来るメイルに対応したりしています。

ただ立場上、いただいたメイルに明確な、明快な回答ができないものがあります。それは、不適切問題の是非と、合格点についてです。

まず、前者の不適切問題については、福祉は国から都道府県へ、そして市区町村へ、更に地域へと、移行されているので、全国の枠組みとしての福祉と、地域レベルの実態としての福祉とでは、議論に限界もあり、またケースでも、事例などから想像されたり、必要な配慮などを考えていくと、いくつか、適当な答えが出てくるものです。

そういった意味では、不適当で、不明瞭な問題も、今回の試験でもありました。ただし、だからといって、それらのものをすべて、不適切問題として取り扱うわけもなく、受験された方は、あまり不適切問題を期待しないほうが、いいと思います。

実際、このようなメイルもいただくのですが、明快にお答えできない現状です。申し訳ございません。

次に、合格ラインについての問い合わせもとても多いです。合格ライン自体は、実際は出てみないことにはわかりませんが、私も、本ブログでは、示しております。今年度の合格ラインを「86前後」としています。これは、私が解いてみた感想と、このくらいの点数は、今回の試験では必要な点数と考えているものです。

結果的に、この点数より低い合格ラインになることも十分考えられますが、受験生としては、6割が基本なので、合格には90点が必要となります。つまり、90点を超えている方は、十分合格圏内ですし、90点を下回っている方は十分不合格圏内ともいえます。ちょっと厳しい言い方ですが… 

私は、この国家試験の合否だけで、その人のソーシャルワーカーとしての資質(本質)が決まるとは思っていませんし、むしろ国家資格を取得した後からが、本当の試練だと思っています。

国家資格を持てば、他職種や利用者さんから認められ、期待もされます。が、その期待に応えられなければ、当然、非難される訳です。しかも、陰でね。しかも、他職種からも、同僚からも、「仕方ない」では済ませてもらえませんよ。そういった意味では、「言ってもらえる」ようになったのですが、「言ってもらえる」ということは、「言われる」ことで、その「言われる」ことに対しての免疫も、それに対して適切に回答できる専門性も必要になってくるということです。

だから、点数関係なく、結果発表まであと一ヶ月ありますので、ぜひ、解答速報などを参考に、復習をしておいてほしいと思います。特にできなかった問題を批評するのでなく、何ができていなかったのかを、しっかり反省することが大切です。この作業をやることで、合格した場合は、更なるステップに、不合格だった場合は、次年度への手がかりに、なるのです。

ということで、こちらについても、これ以上のことを申し上げることはできません。あしからず。

*そのため、今後、このようなメイルをいただいても、このようにしか回答できませんので、申し訳ございません。

皆さん、いろいろな事情、状況、思いのなかで、受験されたことと思います。今は祈るような気持ちだと思いますが、結果が出てみないことには何ともいえません。なので、今は、もう少し合否のことを忘れ、もし国試のことを気にするのであれば、前述のように、復習をしてみてください。

さらに、旅に出ることもお勧めします。止まっていた時間を前に進めるんもいいでしょう。本を読んだり、映画を見たり、趣味に時間を使ってもいいでしょう。部屋の片付けをしたり、食事を作ったり、おいしいものを食べたり、友達と話したり、公園を散歩したりしてもいいでしょう。

このような経験や体験は、ソーシャルワークの支援場面で、力を発揮しますよ。

ソーシャルワーカー(社会福祉士)は、一生の仕事です。焦ることはないし、気長に、自分の人生そのものとしてつきあっていけばいいんじゃないかな、って思っています。

私も、ソーシャルワーカーとして、まだこれから色々と展開を考えていますよ。

そのためにも、健康であること、人間的であること、様々な体験や経験をすること、素直であること、喜怒哀楽をしっかり表現できること、感謝やあいさつなど基本的なことがきちんとできること、こういった当たり前のことを、「キチン」とできるように心がけたいと思っています。

受験生の皆さんは、落ち着かない日々が続きますが、こういうときにしかできないことを、是非、チャレンジしてみてください。

それでは、本日も、素敵な一日をお過ごしください。週末に向けてがんばるぞ