ちょっと深刻な話と,大きな期待!!

22 6 月, 2011 (08:44) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 後継者育成事業, 推薦図書

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論文が発表されました!!

論文名:回復期リハビリテーション病棟の患者及び家族のニーズ構造の精査

―多面的理解と側面間の交互作用性(transaction)を中心としたソーシャルワーク支援―

掲載雑誌:『医療と福祉』NO.89 Vol.44(2) pp23-pp32. 日本医療社会事業協会発行

著者:露木信介(つゆきしんすけ) Tsuyuki shinsuke

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著書・監修した本が出版されました!!

 クエスチョン・バンク社会福祉士国家試験問題解説 2012

出版社:メディックメディア

内容:第20回国家試験から第23回(最新)の過去問題+αの解説集です.

編著:露木信介(つゆきしんすけ) Tsuyuki shinsuke 保健医療分野担当.

参考http://www.medicmedia.com/welfare/book_stateexamination.html

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昨日のブログで,

『「上達すること」と言うのは,いつでも,どんな状況でも,「基本どおりのことが出来ること」なんですよね』と,書きました.

どうも,ソーシャルワーカーの世界でも,少し経験を積むと,基本を忘れ,我流でやりたがる人がいます.我流とは,正規の流儀に合っていない,自分独自のやり方をいいます.

そして,そういう人に限って,『我流』を,「自分独自のやり方」と勘違いして,それを自分の個性や独自性と勘違いしているんです.

我流と言うのは,ただ基本が出来ていないことで,時間が経つごとに,上達するどころか,自分の世界観や価値観を脱することが出来ず(むしろ,狭い世界観や価値観をより強固なものにして,どんどん世界観や価値観が凝り固まっていきます),複雑化・多様化する問題に対処できなくなっていきます.

そうなってくると,いい加減に放置するか.問題解決に至らないのを利用者の責任に転嫁していきます.

◆◆◆

現代の保健医療福祉領域の支援モデルは,昨日も少しお話しましたが,チームケアを採用しているため,その実現に,多職種が共通化できるヒューマンケアと言う概念と,多職種が連携し,それを統合化していくというインタープロフェッショナルワーク(IPW)を重視しています.

このIPWは,1990年代以降イギリスで先進的な研究教育が行われていますが,このIPW先進国と言われるイギリスにおいても,その推進には不幸な事件が背景にありました.

その不幸な事件とは,2000年2月.8歳の女児が叔母らによって虐待の末凍死します.裁判では,虐待者だけでなく,担当したソーシャルワーカーも有罪となったことで注目された.延べ13人の専門職がかかわっていたにも関わらず,専門職間でのコミュニケーションの不足や連携の失敗が原因とされた事件が起こりました.この後,ソーシャルワーカーの意味やあり方,必要性なども問われたんですよ.

日本のソーシャルワーカーで,ソーシャルワーカーが裁かれたということを理解している方がどれくらいいるのでしょうか?

この事件をきっかけに,イギリスでは,更に専門家が統合し,支援することの重要性を学生のうちから教育プログラムに組み込む働きがあり,インタープロフェッショナルエデュケーション(IPE)として,推進されています.

◆◆◆

ちょっと話がずれてしまいましたが,現代の保健医療福祉サービスは,チームケアを基本としているため,参加するチームメンバーが手を抜こうと思えば,幾らでも手を抜けるし,そのカバーを多(他)職種がしてくれます.

しかし,もし,ソーシャルワーカーが,このチームケアに参加する際に,無責任で,独自の専門性(決まりソーシャルワークの基礎や基本)を軽視すれば,チームメンバーからは抹消されていくでしょう.だって,チーム内では,負担が増えるし,メンバー数は,少ない方が意思統一がはかりやすいですからね.要らないメンバーは,出て行ってもらったほうがいいんですよ.ちょっとキツイ言い方ですが.でも,これは,ソーシャルワーカーだけでなく,他の専門職も同様なんですよね.

そして,もし,このように,チームメンバーから排除された場合,私たちソーシャルワーカーは,ヒューマンケアを提供することが出来なくなります.つまり,援助者と不要となってしまうのです.って,とっても深刻な話ですが,現実,今こそこのような問題を議論し,解決しておかなければいけいけないのです.

今,この議論をしっかりし,問題を解決していなければ,20年後,日本にソーシャルワーカーはいなくなります.いや,要らなくなります.

気楽に,複雑化,多様化,重層化,重複化する現代社会の問題解決に,ソーシャルワーカーは絶対に必要な仕事だ! なんて,無根拠にいっている場合じゃないんですよ.

何故なら,この複雑化,多様化,重層化,重複化する現代社会の問題解決には,多職種協働(チームケア)で対応すると言うモデルが採用されているのですから.そして,今後,この傾向は一層,強まっていきます.

さて,では,私たち,ソーシャルワーカーは,今何をしなければいけないんでしょうか?

それは,まず,もう一度,ソーシャルワークの固有の視点を再認すると共に,現代の情勢,そして未来の日本,世界に焦点化し,議論する必要があるんです.

とっても,深刻なお話しましたが・・・ただ,これだけは,明確なことです.

『人々のヒューマンケア.つまり,人の「LIFE」を支える時に,ソーシャルワークと言う側面・専門性は,絶対に必要なものです』.

だからこそ,その必要性を,我々ソーシャルワーカー一人ひとりが再認識するべきなんです.

ソーシャルワーカーの皆さん.いい仕事してるんですよ.絶対に必要な仕事なんですよ.

特にこれからの社会は,人々の価値観やニーズが益々多様化してくるんですからね.

さて,今日も一日がんばるぞー

 『ヒューマンサービス~現代における課題と潮流』 ヒューマンサービスは,1970年代以降アメリカで進展した考え方です.日本でも,1970年代後半から80年代に輸入され,1990年代以降は,保健,医療,福祉等の分野で研究や教育が進んでいます.是非,この一冊は,現代の保健医療福祉従事者には読んで欲しい一冊です.

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『「ありがとう」プロジェクト』

一日,

10人に「ありがとう」という感謝の言葉を言うこと.

5人から「ありがとう」と感謝の言葉を言ってもらうこと.

重要なのは,感謝し,感謝されることで,人は役割や生きがいを見つけられるものです.

皆さんも今日から是非,セルフチェック.

10人に「ありがとう」.5人から「ありがとう」.はじめてみませんか?

最初は,5人に「ありがとう」.3人から「ありがとう」でもいいですよ.

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