「上達する」と言うこと

21 6 月, 2011 (08:17) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 後継者育成事業, 推薦図書, 東京学芸大学

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論文が発表されました!!

論文名:回復期リハビリテーション病棟の患者及び家族のニーズ構造の精査

―多面的理解と側面間の交互作用性(transaction)を中心としたソーシャルワーク支援―

掲載雑誌:『医療と福祉』NO.89 Vol.44(2) pp23-pp32. 日本医療社会事業協会発行

著者:露木信介(つゆきしんすけ) Tsuyuki shinsuke

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著書・監修した本が出版されました!!

 クエスチョン・バンク社会福祉士国家試験問題解説 2012

出版社:メディックメディア

内容:第20回国家試験から第23回(最新)の過去問題+αの解説集です.

編著:露木信介(つゆきしんすけ) Tsuyuki shinsuke 保健医療分野担当.

参考http://www.medicmedia.com/welfare/book_stateexamination.html

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雨上がりの朝です.

昨日は,午前病院勤務.午後から大学の講義でした.

大学の講義は,二コマ.1コマ目は,「医療福祉論」.2コマ目は,「ソーシャルワーク論Ⅲ(相談援助の理論と方法)」でした.

「医療福祉論」では,いま,多職種の連携協働について整理しています.現在の保健医療福祉の分野では,ヒューマンケアと言う考えのもと,多専門職や多領域が連携し,その英知を統合することで,複雑化・多様化する人々の問題解決に当たっています.

そのため,チーム医療を実践しているわけです.しかし,現場では,チーム医療の推進し,連携関係までは充分構築できているのですが,その後の統合化がなかなかうまくいきません.

例えば,未だに,自身の専門領域の業務(行為)として,縄張り化する状況もありますし,「納得や,理解できない」ことを,理解することが出来ない場合もあります.

これは,やはり教育段階から保健医療福祉の連携と統合を演習や,教育プログラムとして導入していく必要があります.

これからの時代は,少子化や超高齢化に伴い,人々の問題やニーズが多様化し,複雑化していきます.この多様化するニーズを解決する為には,複数の科学を統合することで実現します.

ということを,昨日の講義では展開しました.知識の整理→討議や議論→共有化→フィードバックと言う形で,授業を展開しました.

◆◆◆

次に,「ソーシャルワーク論Ⅲ」では,この科目の中心は,「人と環境との交互作用」の理解です.現在は,この「人」や「環境」,そして「問題」をどのように歴史的に規定してきたかということを整理しています.

1900年初頭のCOSやセツルメント運動の時代から始まり,リッチモンドのソーシャル・ケースワーク,その後の診断主義・機能主義と歴史を見てきました.

そして,昨日は,1950年代,60年代のソーシャルワークが大きく転換した時期を取り上げました.その転換期のソーシャルワーク研究者であったパールマンを取り上げ,問題をどのように捉え,人や環境をどのように理解していたのか,更には診断主義や機能主義の時代とどのように変化したのかを整理しました.

1960年代のソーシャルワーク分野では,個人(人)に興味や関心,支援ターゲットが傾斜し,「社会環境」,「環境」などの視点が二次的なものになってしまいました.

そして,このような個人に支援ターゲットが注視したため,ソーシャルワーカーがCOS,セツルメントの時代に大切にしていた,「貧困問題」や「社会改良」といったものに対応できないスキルとなっていたのです.

しかし,一方で,1960年代のアメリカは,ベトナム戦争や,ケネディー暗殺,公民権運動,州立病院の退院促進などの大きな社会の変革期でした.この社会変革の時期に,ソーシャルワーカーの存在意義でもあります「社会改良」や,「貧困問題への対応」などなど,あらためてリッチモンドのソーシャルケースワーク,すなわち「人」と「社会環境」の関係性や相互性が重視されるようになりました.

と,いったお話をしました.

学芸大での講義も,前期は残り3回となりました.授業も大詰め.何となく,あっという間の前期でした.

◆◆◆

さて,本日は,一日病院勤務です.

この授業でも分かるように,何年ソーシャルワーカーをやっても,やっぱり基礎が一番大事なんですよね.

多くの人は,「物事が上達する」というと,初心者には出来ない特別なことが出来るようになることだと思いがちです.

そして,私も,ソーシャルワーカーとして,3年,5年と歴を重ねていくうちに,「物事が上達する」,つまりソーシャルワーカーとして,一人前になり,患者さん家族と適切な信頼関係を構築し,適切な支援を行っていきえることは,初心者や新人のワーカーには出来ない特別な能力が身についていくことだと思っていました.

しかし,5年,8年,10年・・・ となり,またスーパーバイザーや,チーフソーシャルワーカーになり,「上達すること」って言うのは,「こういうこと(初心者や新人に出来ない特別なこと)じゃないんだなぁ」って思うようになったんです.

「上達すること」と言うのは,いつでも,どんな状況でも,「基本どおりのことが出来ること」なんですよね.

つまり,「基本無き,上達は,非常に脆弱な支援状態」であることがわかります.

私も,もう一度,気持ちを引き締めて,「上達」を考え,「基本」に忠実にソーシャルワーク実践を点検したいと思います.

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