ソーシャルワーカーと感性

7 5 月, 2011 (08:34) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 後継者育成事業, 推薦図書

人気ブログランキングへ

_____________________________________________________________

メルマガ 社会福祉士をめざす 『露木先生の合格受験対策講座』

【前期】 4月から7月 購読料:315円/月 更新日:毎週土曜日) *初月は無料!!

【後期】 8月から1月+2ヶ月(国家試験後) 購読料・更新日共に未定

メルマガのサンプル号はこちら

______________________________________________________________________

《願掛け》

この天使がハート(国家試験合格)に狙い撃ちを一日一回ワンクリック.

何か目標がある方は是非クリックしてください.

人気ブログランキングへ ←←目標祈願専用クリック!!続けることが大事.『継続は力』

______________________________________________________________________

論文が発表されました!!

論文名:回復期リハビリテーション病棟の患者及び家族のニーズ構造の精査

―多面的理解と側面間の交互作用性(transaction)を中心としたソーシャルワーク支援―

掲載雑誌:『医療と福祉』NO.89 Vol.44(2) pp23-pp32. 日本医療社会事業協会発行

著者:露木信介(つゆきしんすけ) Tsuyuki shinsuke

______________________________________________________________________

著書・監修した本が出版されました!!

著著名:『QB(クエッション・バンク)社会福祉士2012』

*今まで間違えて表示していました.正しくは,2012年です.

出版社:メディックメディア

内容:第20回国家試験から第23回(最新)の過去問題+αの解説集です.

問題が611問集録されています.

編著:露木信介(つゆきしんすけ) Tsuyuki shinsuke 保健医療分野担当.

参考http://www.medicmedia.com/welfare/book_stateexamination.html

______________________________________________________________________

人気ブログランキングへいつも,クリックありがとうございます.皆様のワンクリックがランキングに反映されています.

東京,肌寒い朝です.空も,どんより曇り空で,今にも雨が降り出してきそうな暗い空です.

が,天気予報では,大きく天気が崩れ雨になることはなさそうですが,今日は一日,こんな曇り空のようです.

皆さま,いかがお過ごしでしょうか?

私は,本日,一日病院勤務です.週末なので,飛行機に乗ってどこかに旅したいですが,長崎へ旅行に行ったばかりなので,「いい子」に東京でお仕事したいと思います.

◆◆◆

さて,今日は,何を話そうかと思っているのですが・・・ ソーシャルワークについて語りたいと思います.

ソーシャルワーカーって,専門的な知識や技術,そして倫理が必須条件ですが,私,それ同様に大切にしていることは,共感力と感性です.

共感力と感性とは,つまり,「感じる」,「響く」力ですよね.ソーシャルワークやソーシャルワーカーって,クライエントやクライエントの問題を「感じ」,「響き」,「共感」することから始まると思っています.

共感できて初めて,知識や技術を投入することが出来るんですよね.支援することが出来るんですよね.

でも,なかなか,感じたり,響くことが出来ないソーシャルワーカーも多いです.

それは,何故か?

それは,きっと,目の前にある事実や自分の常識にとらわれて,多面的に物事を理解しようという姿勢が欠如しているからではないでしょうか?

以下の状態の患者,家族の転院相談です.

例えば,男性(50歳)の昨年夏発症の脳卒中(意識障害・全介助・経口摂取不可(胃ロウ)・吸引5回/日),妻はパート,長男(大学1年生),長女(高校1年生)の四人暮らし.

さて,皆さんは,この状態で,どんなことを想像しますか?

この状態を様々な側面から分析していくんです.

この事例,実は昨日,後輩ワーカーにスーパービジョンして物なんです.

ここでは,詳細まで書けませんが・・・ 例えば,

*発症時の状況,*脳卒中に対する手術及び治療,*その後のリハビリテーション,*入院中の肺炎等の状態把握,*胃ロウになった経緯,*吸引の状態,*仕事の状況(退職・休職),*意識レベルの状態・・・などなど

この他,*医療保険(医療費),*労災,*失業保険,*民間保険,*退職の有無,*身体障害者手帳,*介護保険・・・ などなど

この他,*妻の仕事の状況,*妻の収入,*長男の学費,*長女の学費,*妻の夫へのキモチ,*妻の子どもたちへのキモチ,*長男の父親に対する気持ち,*長男の自分の生活とこれからの人生,*長女の父親に対する気持ち,*長女の母親に対する気持ち,*長女の今の学生生活,*長女の今後の進路・・・などなど

この他,*各家族成員が家族に抱くキモチ,*家族の思い出,*家族の苦楽,*家族の価値観・・・などなど.

まだまだ,たくさんたくさん挙げられますよ.

この上述の情報の把握が必要です.

これらのことを知らなければ・・・ 感じ,響き,共感することなんて出来ないんです.

私は,上述の点をすべて後輩ワーカーに問いますが,まったく情報をキャッチできていないんです.いや,転院をするために必要な情報は得られているのですが,この患者や家族を理解する為に必要な情報が集められていないのです.

なので,私は,なんか「シックリ」こないんです.モノを手渡されたような感じで.

では,なぜ,患者・家族の情報収集や状態把握が出来ないのでしょうか?

それは,生活を見ていないからです.生活を想像していないからです.

では何を見ているか・・・ それは,「転院をするという」事実のみで,「転院できるか,出来ないか」に関心が行ってしまい,肝心の生活や,患者家族の状況や状態を理解することの思考が停止してしまっているからです.

自分が,もし,この50歳の患者自身だったら,妻だったら,大学生の長男だったら,高校生の長女だったら・・・ それぞれの視点や役割から何を感じ,何が見えてくるのか.「何って」大きな声で叫びたいのか・・などなど,まずは感じることが必要なんですよね.だって,ソーシャルワーカーって,生活を支える仕事なんですから.

「生活を見ずして,支援なんてできません」

そこから,転院を考える必要があります.そうなると,なぜ自宅には帰れないのか? 施設などの検討は無いのか? など,様々な疑問も涌いてきます.その都度,得た情報,更にアセスメント,面接を繰り返し,疑問を解消し,家族や問題を立体化していきます.

◆◆◆

で,今まで,感じることや,感性って,若い子の方が,感受性も高く,優れていると思っていたんです.

やっぱり,若い子は,すべてのものが新鮮だったり,初めて体験することなので,直面した時に,ストレートに感じ,表現する子は多いです.なので,この感じることって,とっても大切なことなので,あとはそれを誰がコントロールし,サポートしてくれるかなんです.

そのために,スーパーバイザーが必要で,適宜,スーパービジョンを受ける必要があります.

だから,若い・新人のソーシャルワーカーは,自分の気持ちに真っ直ぐであって欲しいです.そのキモチを大切に,ただそのキモチをスーパーバイザーにぶつけてみて欲しいんですね.恥ずかしがることはないし,間違っていることなんて無いんですよ.それを素直に言語化したほうがいい.そこで,はじめて,自分の価値観に気がつき,家族の価値観や気持ちに寄り添うことが出来るのです.これの繰り返しです.

 これは,スーパーバイザー(指導者)は必ず一読すべき一冊です.まだ読んだことない方は,絶対にお薦めの一冊.

今日お話したいのは,私たちのような,若さは無い,いや熟練した,経験があるソーシャルワーカーに朗報を・・

感性工学と言う学問の分野があるのですが・・・ この感性工学の分野では,「『感性』は,情報量に比例する」といわれておりまして,つまり,本をたくさん読む.旅行に行って色々なものを見て,聞いて触れる.人生の経験を通して様々な体験をする・・・といったことは,実は,すべて「感性」と連動しているということです.

 今ちょっと,この感性工学に関心があって,たくさんの本を読み漁ってるんです.入門書(テキスト)みたいな本です.よく分かりますよ.

なので,私たち,アラフォー世代も,胸を張って,ビンビンに感性を生かしてソーシャルワークをやっていきましょう.ただ,やっぱり,経験が多いということは,どうしても自分の体験や常識で物事を当てはめてしまいがちなので,この点については,常に自己覚知や自己研鑽が必要となっていますが.

ということで,感じることが出来るソーシャルワーカー.皆さんも,たくさんの経験,そしてたくさん本を読み,情報を得ることで,皆さんの感性をどんどん磨いていってください.

◆◆◆

書き続けると,キリがなくなってしまいそうなので,この辺で.

今日は一日病院勤務.

GW終盤の方も多いかと思いますが・・・

皆さま,素敵に休日,一日をお過ごしください.

 そして,本日,ラストに紹介する一冊.『共感の時代へ―動物行動学が教えてくれること』 これまたお薦めの一冊.

~~~~~~~~~~~~

『「ありがとう」プロジェクト』

一日,

10人に「ありがとう」という感謝の言葉を言うこと.

5人から「ありがとう」と感謝の言葉を言ってもらうこと.

重要なのは,感謝し,感謝されることで,人は役割や生きがいを見つけられるものです.

皆さんも今日から是非,セルフチェック.

10人に「ありがとう」.5人から「ありがとう」.はじめてみませんか?

最初は,5人に「ありがとう」.3人から「ありがとう」でもいいですよ.

☆賛同者は,是非ワンクリック!『ブログランキング』☆

~~~~~~~~~~~~

今後ともよろしくお願いいたします.左のsumireをワンクリック.情熱ブログの順位が分かります ⇒ 人気ブログランキングへ

_____________________________________________

ブログに関するご質問・ご感想はこちらからお送りください

メイルでのお便りはこちら

_____________________________________________

人気ブログランキングへ