これから住む場所~自己決定の原則

23 3 月, 2011 (08:22) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 後継者育成事業

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まだまだ寒い日が続きますが・・・ 大きな震災で日本全国が停滞気味ですが・・・

時は前に進み,それは現実となり,わたしたちの日々の生活に重くのしかかります.

ただ,希望さえ持っていれば,未来は必ず開けます.「今」を生きるためには,生きるための原動力が必要で,それは,「希望」だと思うんですよね.そうだから,私たちは出るだけ,なるべく遠くを見つめていたいと思うのです.

そして,春は,もう直ぐそこまできています.

◆◆◆

さて,現在,懸命な行方不明者の捜索と共に,復旧と復興に向けた取り組みがあります.

今日は,復興の法を少し考えてみたいと思います.復興の場合,大きく二つに分けられるますが,それは,「地元に残り,その土地でもう一度再生をする」と言った動きと,「安全で,物資が十分届く場所へ移動・移住」する動きです.

これを決断するのも大変ですが,決断する前に,壊滅的な被害を受けた町や村では,その町や村ごと移動するケースもあります.

実際,被災地の方のメイルでも,「また一から自宅,職場(施設や病院),地域,市を建て直そう」というメイルと,「代々このような津波被害を受け,今回は壊滅状態で・・つまり人が住む町ではないんだ.ここは海なんだ.移り住むしかないかぁ」というメイルがあります.

また,家族内でも,「祖父母はこの土地でと言い,父は母他の土地でと言い,自分自身はまたこの土地を再生したい」と,意見が異なるようです.

実際,

「地元復興派」のために,被災地のグラウンドなどに仮説住宅の建設が始まりました.

また,「移住・移動派」のために,各自治体や行政をはじめ,民間団体で,受け入れ準備が進んでいます.

ここで,どちらに行ったらいいのか・・・ これはなんともいえません.ただ,壊滅的なダメージを受け,行政が機能しないような場所で復興を待ち続けるのは適切ではないと思います.何故なら,生命と安全を保つことが困難だからです.

さて,このような状況では無い方はどうしたらいいのか・・・ それは,最終的には「自己判断」,「自己決定」となってきます.では,この自己決定を支える支援としては何が必要かと言うと,①適切な,判断出るような十分な情報提供と,②選択することが出来る豊富な選択肢があること,この二つが重要となってきます.

その上で,自己決定をしてもらう必要があります.ただ,この自己決定は,ソーシャルワークの分野ではたくさん議論されているし,その支援も議論され,検討されています.が,この支援が出来る人が,いないと,所謂社会的弱者である高齢者をはじめ,障害者,児童,病人などなどの人々の人権が保たれません.

できれは,この「自己決定」のプロセスに,ソーシャルワーカーが携わって欲しいと思います.つまり,「生命・安全」と共に,「人権」を基に支援できる人のかかわりが重要だと思っています.この部分を,ソーシャルワーカー団体が担っていく必要があるのではないでしょうか.ソーシャルワーカーが得意とする連携や調整,仲介の機能を発揮し,人権に配慮できる専門家なのですから.

受け入れはたくさんの自治体や行政,民間団体が行っていますが・・・

民間の団体で,地域や行政を巻き込み行っているひとつのケースを紹介したいと思います.実は,私,この活動見て,「悔しい」んです.なんで「悔しい」のかと言うと,私は,ソーシャルワーカーになって,こういう活動をしたいと思っていたからです.この活動,まさにソーシャルワークですよ.個人・集団・団体・地域・行政と言ったミクロレベルからメゾ,マクロレベルと,全体を包括し,それを結びつけ,人々の「幸せ」を保つ活動ですからね.これ,ソーシャルワークです.

私に出来ることがあったら,是非お手伝いしたいと思います.

NPO河口湖自然楽校ブログ: http://ameblo.jp/kuniaki-shimizu/entry-10836640431.html

ただ,今,私に出来ることは,今の病院でソーシャルワーク活動と,未来のソーシャルワーカーを育てるソーシャルワーク教育です.でも,これだって,間接的には,復興支援をしていることになりますよね.ね.

と思わないと.

そう,だから,皆さんの日常の活動や,仕事も同じです.直接的に現地に行ったり,現金や物資を届けたりしているわけではないので,あまり達成感が無いかもしれませんが・・・ こうやって,自らの町で,経済活動をしていること,日々の生活を送っていることだけで,間接的に何か影響しているはずです.いや,影響しているんです.

これを「交互作用」といいますが・・・ ソーシャルワーク学がとっても重視する概念です.人の結びつきは,有形,無形で繋がっているものです.

と,いうことで,今私たちが出来ることを一生懸命やりましょうね.

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『「ありがとう」プロジェクト』

一日,

10人に「ありがとう」という感謝の言葉を言うこと.

5人から「ありがとう」と感謝の言葉を言ってもらうこと.

重要なのは,感謝し,感謝されることで,人は役割や生きがいを見つけられるものです.

皆さんも今日から是非,セルフチェック.

10人に「ありがとう」.5人から「ありがとう」.はじめてみませんか?

最初は,5人に「ありがとう」.3人から「ありがとう」でもいいですよ.

この活動も,きっと間接的にですが,何か影響を与えるはず.

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