つゆきがほえた!

10 2 月, 2011 (08:35) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 後継者育成事業, 推薦図書

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当院での,後輩ワーカーへの指導はとても厳しいものだと思います.実習生に対しても,大学や専門学校と違ってとても厳しい指導だと思います.

何故かと言うと・・・

それは,ひとつに,患者さん・ご家族の人生を預かっているから.もうひとつは,専門家若しくは,専門家の卵として,後輩ワーカーや実習生を尊重しているからです.

つまり,私は,専門家としてみなしていない人には,厳しく指導する事はありません.大学や専門学校の教育は別ですが・・・

で,昨日,本当に久しぶり,他の医療機関のソーシャルワーカーに対して,厳しい抗議と,厳しい指導をしました.

私,部署内での指導はとても厳しいですが,院内でも他部署や,他機関や他院の援助者に対しては,よっぽどのことがない限りいいません.何故なら,萎縮してしまうからです.新人や中堅(私もなんですけど)の援助者は,しっかりおさえなければいけない項目はありますが,それをクリアしたならば,延び延びとやった方がいいです.だから,なるべく口を出さないようにしています.

それに,私・・ 指導するとき,結構怖いんですよ.学生の皆さん,「信じられない」って思うかもしれませんが・・・

でも,やっぱり,私の中に,医師や看護師は,患者さんの命を預かったいるわけで,私たちソーシャルワーカーは,患者さんやその家族の人生を預かっているのですから,いい加減じゃ困るんですよ.いい加減じゃ.ね. 

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昨日のお話をすると,急性期病院のソーシャルワーカーにちょっとお話をさせていただきました.

きっかけのケースは,急性期の病院から,当院の療養型病棟への転院相談なんですが・・・

転院は,簡単に転入院できるわけでなく,色々なプロセスを経て転入院となります.ケアマネの方や,福祉施設の方,要介護者を介護するご家族,突然の病気や怪我に倒れたご家族・・・ 皆さん,この転入院は大変苦労されたことと思います.

もちろん,医療制度もわかりませんし,患者自身が転院出来る状態なのか,なぜ次の病院に移る必要があるのか,費用はどれくらいかかるのか,待機はどれくらいかかるのか・・・などなど,分からないことや不安なことがいっぱいだと思います.

一般的に,療養型の病院や病棟に入るためには,まず,①急性期病院での転院相談,②転院先での書面検討(医師の診療情報提供書,看護師のADL票,ソーシャルワーカーの心理社会面の情報など),③転院先での入院相談,④転院先での入院判定会議,⑤待機と,大体この5つのプロセスを経ます.

①から⑤まで,病院や時期によってまちまちですが,大体1~3ヶ月程度かかります.

さて,昨日のお話に戻すと,昨日の面談は『③の転院先(これは当院のこと)での入院相談』だったんです.しかし,急性期病院から来ていた情報が,①,②の時点からもうまったく違う情報で,適切な情報が入手できたのが③の昨日の面談でのことだったんです.

後輩ワーカーは,前日から血液データや身体機能の変化に関して,急性期病院のワーカーに問い合わせしており,結局前日には情報が来ず,当時昨日のお昼の時点でも情報が来ず(当日朝一番で電話したにもかかわらず),15時からの面談である主旨を伝えてたにもかかわらず,連絡が来たのは15時丁度.

そして,得られた情報が,「検査データは前回の一週間前から取っていません」ということと,「点滴が外れて,経口摂取しています」との情報.細かいことは言いませんが,この患者は,今後経口摂取が困難で,点滴で栄養を取っていく方針だったんですよ.ま,食べられるようになったのはいいことですが,いつからかと聴くと,②直後から点滴は外れ,経口摂取になっていたとの事・・・

あ~ちょっとややこしくなるので,この辺でやめておきますね.

これは,当院の後輩ワーカーが情報をしっかり取れていなかったわけはありませんね.後輩ワーカーは,この一週間での変化を見越して,最新の情報収集を試みています.当たり前ですがね.

しかし,急性期のワーカーは,変化しているにもかかわらず,この一週間何も情報を送ってきません.

つまり,原因は,急性期のワーカーが,適切な情報を適宜申し送りしなかったことにあります.「適宜」と言うところが大切で,相談時点では,真実を伝えているので,それが変化してもまったくおかしくありません.特に急性の状態の患者の身体的変化は急速です.そのため,急性期のソーシャルワーカーは常に変化する患者の状態を断続的に追っていく必要があります.

が,それがまったく行われておらず,あまり細かい内容は書きませんが・・・ 正直,医療機関では入院させられる状態ではなかったのです(医療依存がまったくない状態).ただし,だからと言って,それだけ(医療依存度)だけをみて,入院の可否を決めるわけではありません.

だからこそ,入院相談だって,医師とソーシャルワーカーがチームになって行っているですね.医師は,身体・精神面.ソーシャルワーカーは心理・社会・物理面を総合的に評価して,入院の可否を決めていきます.

しかし,肝心の医療情報に不備があったのでは,その面接に同席する医師を的確に選定することが出来ません.つまり,簡単に言うと,心疾患の患者さんの相談に,脳卒中の専門医を同席させてしまうような自体が起こりかねないのです.

この医師の選定は,ソーシャルワーカーが担当する医師と協議して決めていくのですが,やはり肝心の情報の不備があれば,適切な人選をすることができませんよね.

そのため,急性期のワーカーは,変化する患者の情報を適宜申し送りする必要があります.我々も,急性時期の患者が時間単位,日単位で変化していることは,もちろん想定の範囲内です.

昨日の件は,何が一番の問題化と言うと,ソーシャルワーカー個人の力量の問題だけでなく,ソーシャルワーカーの信用を失墜する行為になりかねないということです.厳しい言い方ですが,我々ソーシャルワーカーは「信頼」で仕事をしています.医師や多職種,患者さんやご家族との信頼があるからこそ,無形の「相談」という支援にそれなりの評価がなされるのです.

ソーシャルワーカー間の情報共有の不備で,医師の手を止め,患者さんに不利益が被るのであれは,ソーシャルワーカーなんていないほうが,いいですよね.そうならないように,介入するのであれば,「キチン」と最後まで責任を持ってやるべきだと思います.

なので,昨日の話は,くれぐれも,ソーシャルワーカー個人の問題ではなく,組織の体勢の問題でもあります.もしかしたら,業務が多すぎて,そこまで手や目がまわらないかもしれないですし,医師とのコミュニケーションや,病棟との情報共有のシステムに不備があれば,適切で最新の情報は手に入りません.そういった意味では,私も含め,こういった事例をきっかけに,もう一度,個人のスキルや知識の再検討と,組織内のシステムの再検討を行う必要があるのだと思います.

当院も,急性期病棟を保持しているため,他の医療機関にたくさん転院相談をしています.私たちも,常に変化する状況を,適宜,療養型病院や施設に申し送りしていかなければいけません.

私自身も,気持ちが,キリリとしました.そんな一件でした.

ちょっと厳しい言い方でしたが,こんな気持ちの中からのことですので,お察しくださいね.

ちょっと長くなってしまいましたが・・・

本日は,一日病院勤務です.

   医療ソーシャルワーカーの方は必読の三冊です.医療ソーシャルワーカーの標準テキストです!!

今後ともよろしくお願いいたします.左のバラをワンクリック.情熱ブログの順位が分かります ⇒ 人気ブログランキングへ

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