医療ソーシャルワーカーの存在価値

18 12 月, 2010 (08:42) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書, 東京保育専門学校, 東京学芸大学

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体調の方は軽快に向かっています.まだ,咳が出ますが,熱や頭痛,関節痛などはだいぶよくなってきました.


でも,でも,それにしても・・・ 寒くないですか?


冬本番.冬が本気出してきましたね.今朝,自宅を出た時に,年末年始特有の凛とした寒さを感じました.


何となく,お正月の朝,初詣に行く時の空気ってそんな感じしませんか?


◆◆◆


*今日は,ちょっと刺激が強いお話.刺激に弱い方は,読まないことをお薦めします.


本日は,一日病院勤務です.この頃,ちょっと病院での仕事がうまくいっていないというか・・・ 部署内がとっても弛んでるんですね.


ま,これも,長の私の責任なんですが,ちょっと,頑張ることに疲れちゃっています.


一人で頑張っても仕方ないですしね(管理職の孤独).


若い子たちなので,この時期は楽しいことがたくさんあるのかもしれませんが(親父のぼやき),患者さん・家族にとってはそんなことどうでもいいことであって,基準のサービスに満たないのであれば,サービス提供しないほうが,全然マシだと思っています(ソーシャルワーカーとしての怒り).


基準のサービスが出来ないのであれば,来なくていいですよね.どうぞ,休んでいてください.と,言いたくなってしまいます.


あれ? いってるかなぁ??


ま,でも,「言われるうちが花」ですよね.言われなくなったらおしまいですね.


◆◆◆


病院におけるソーシャルワーカーの存在なんて,吹けば飛んでしまうような存在です.勿論とっても大切な仕事なのですが,日々,私たちソーシャルワーカーは,その存在価値を業務で見せ,言語化し,病院におけるソーシャルワークの必要性や,価値,機能や役割を担保しているのです.


でも,『現代』のソーシャルワーカーは,病院にソーシャルワーカーがいるのが当たり前だと思っている子がとっても多いです.私が,入職した当時は,民間病院にソーシャルワーカーが配置されているのは異例でした.


それが,今は,連携と言う名のもと,大量のソーシャルワーカーが医療機関に配置されるようになりました.しかし,「当たり前」だと思っている多くの民間病院のソーシャルワーカーは,組織から消されるか,組織と対立して,辞職し,場合によっては「医療福祉相談室」自体閉鎖になっている病院があります.



私たち,昔から医療ソーシャルワーカー(私そんなに古株じゃないですけど・・・)をやっている人たちは,戦略的に,意図をもって,一挙手一投足に気を配りやってきたものです.でも,これは事実ですよ.


それが,「当たり前」の時代になって,今まで積み上げてきたものを一気に壊すような,仰天するような言動をするソーシャルワーカーが増えてきました.


全部意図的に,戦略的にやっているのに,平気で,多職種の前で,手の内を見せたり,脆弱性や無知を公表したり,多職種の前で泪を流して大変さをアピールしてみたり・・・・


ソーシャルワーカーを医療現場に根付かせていった我々世代から見ると,全部仰天の言動,振る舞いです.よね? 先輩??


強がってでも,人一倍苦労してでも,人一倍勉強してでも(分からないことは絶対に調べました),恥ずかしい姿は見せない.ソーシャルワーカーに頼めばスマートに問題が解決するということを繰り返しおこなうことで,やっと,少しだけ病院の中で認められ,チームに参画できるようになってきたのです.私はそうやってやってきました.


それが,平気で,情報収集やアセスメントもそこそこに医師に判断をあおいだり,調べもしないで「わかりませ~ん」って平気な顔で言ってみたり・・・ ちょっと考えられません.


これは,うちの後輩ワーカーのことではないですよ.でも,このような傾向はあります.きちんとスーパーバイザーがいないところでは,このような振る舞いが一般的なのだと思います.


事実,民間病院で,医療福祉相談室がなくなったり,ソーシャルワーカーが全員いなくなったり,「今後ソーシャルワーカーはもう雇わない」といわれたり・・・ これが現状なんですよ.とっても怖い現象ですが・・・ 勿論,一方で,ソーシャルワーカーが組織にしっかり位置付いている病院もたくさんあります.


◆◆◆


ただ,医療機関にソーシャルワーカーがいること,ソーシャルワークがあることが重要であることは明確です.


是非,病院で働く医療ソーシャルワーカーの皆さんは,もう一度,自身の臨床を見直すと共に,意図と,戦略をもって是非問題解決をしてください.


もし,あなたが,院長であったり,事務長であったり,経営者であった場合,「あなた」は本当に必要ですか??


患者さん,家族からの言葉は,何にもかえられない真実ですが,あなたの給料を支払うのは病院です.


患者さん,家族のニーズが分かるのであれば,組織や病院のニーズも理解するべきだと思います.


ま,これは,私自身への問いかけでもあるんですよ.


私が,この病院からいなくなった時,医療福祉相談室は,ソーシャルワーカーは残るんでしょうか? そのために,今私がやることを考えないといけませんね.


*ちょっと厳しい内容でしたが,これは自分自身への戒めです.


 またまた,葉さんの本です.この主人公は,例えば,「今,本当な自分が何をしたいのか?」,「このままの自分でいいのか?」,「もっと自分には可能性があるのではないか?」などなど,たくさんの悩みを抱えています.


あなたはいま,自分らしく生きていますか?


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