ソーシャルワーカー・ハート

9 11 月, 2010 (08:56) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 人材交流, 後継者育成事業, 推薦図書, 講義・公演・講習, 遠征/旅行

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東京はいい天気です.でもやっぱり寒いです.この頃時間が過ぎるのがとても早く・・ 今日はもう火曜日,今週一週間も,あっという間に終わってしまいそうです.


「まだ火曜日」って思われる方もいらっしゃるかと思いますが,私は一週間を,水曜日で区切っているので,もう週末気分なんです.木曜日からまた新しい一週間が始まるように意識化しています.


つまり,一年って,一週間を7日で換算した場合,約52週間になるんですね.これを半分にしているので,私の場合,一年104週って言う周期で計算しています.そうすると,何となく,倍活動でそうでね.


ということで,私の計算で行くと,明日は週末なんです.今日中に出来ることをしっかりやっておかないと,と思います.


◆◆◆


昨日は,朝一番から面接が入っていたので,病院を出る12時までビッチリ面接でした.その後,大学へ移動して,二コマの講義でした.昨日は,とても疲れていたのですが,「いざ面接」,「いざ講義」となると,頭のスイッチはキッチリ切り替わるようです.


演習では,これから取り組むケースの準備をしましたね.面接をする前,我々ソーシャルワーカーは,必要な準備をたくさんするのですが,その準備作業をし,発表をしてもらいました.個人と環境理解からはじまり,病気や傷害,身体障害者手帳の理解,介護保険や医療保険の理解,回復期リハビリテーション病棟や診療報酬の理解などなど,行いましたね.


いよいよ来週からロールプレイです.面接を実際行っていきますよ.そのために必要な準備は各班,私に指導されなくても,しっかり準備しておいてくださいよ.例えば,インテーク面接の留意点やソーシャルワーカーの自己紹介,信頼関係構築のプロセス,共感的理解の準備などなど,やっておかなければいけないことがたくさんあります.


我が医療福祉相談室では,面接前,必要な準備を必ず行い,それについてスーパービジョンすることも多々あります.また,資料や知識・技術的な準備でなく,面接環境の整備,ソーシャルワーカー自身の自己覚知・自己理解,自己活用などについても,準備・点検しています.


授業でもお話しましたが,我々ソーシャルワーカーが面接する為に準備したものを「10」とした時,実際の面接で使用するのは「1」だけです.あとの「9」全部捨てちゃいます.でも,この「9」を準備することに意味があるのです.この「9」の準備をするからこそ,様々な状況に対応でき,信頼関係が適切に構築でき,他者を理解していくことが出来るのです.



ソーシャルワーク論(社会福祉援助技術論)では,インテーク前の「ケースの発見」の部分を講義しました.ボランタリー・クライエントと,インボランタリー・クライエントをテキストで整理し,私が実際ソーシャルワークを行う場面でのお話も加えて解説しました.更に,「アウトリーチ」という,ソーシャルワークの一技術について解説をしました.


と,ソーシャルワーク援助の導入部分ですが,実例を基に,導入部分のかかわりや,配慮がとても大切であることが理解できたのではないでしょうか.


◆◆◆


話はガラリと変わるのですが・・・


無知って怖いですね.私,昨日のブログで,


~~「NHKで放送された「ハーバード『白熱教室』」のような講義でした」とコメントをいただきましたが~~


なんて,呑気なことを書いてしまいましたが・・・ 昨日,この白熱教室とやらものを拝見したんです.そしたら驚き.凄い反響のある授業みたいですね.実際,担当する政治哲学の権威マイケル・サンデル教授の授業だったんですね.しかも,「Justice(正義)」について.


いや~見事な授業展開です.学生さんも巻き込んで,立体的な授業だと思います.


と.これを見ていて,冷や汗.昨日,上述の内容をブログで書いてしまいましたし・・・


私の講義は,このサンデル先生の足元にも及ばない・・ 授業です...


サンデル先生ファンの皆さん,申し訳ございません.雲泥の差です.


でも,そんな風に言ってくれる学生さんに感謝です.ありがつございます.もっと,もっとがんばりますね.



でも,私の授業も,ソーシャルワーカー・スピリット(ソーシャルワーカー・ハート)を伝えるって言う意味では,白熱? 情熱的な教室だと思います.


実際,私のスクーリングを受講した皆さんどうでしたか? 私は,このスクーリングで,ソーシャルワーカー・スピリット(ソーシャルワーカー・ハート)を伝えたいと思っているんです.


ソーシャルワーカー(ソーシャルワーク:以下略)って奥が深い,ソーシャルワーカーって幅広い,ソーシャルワーカーって魅力的,ソーシャルワーカーって素敵な仕事だって,思ってもらえれば,それが,私が一番皆さんに伝えたいことなんです.


勿論,知識や技術についても,しっかり講義していますが,何より,「ソーシャルワーカーっていいなぁ」って思ってもらうことが大きな目的なんですね.



でも,私のブログで,先日,講義内容を少し書いたのですが・・・


~~昨日は,自己覚知と,他者理解について講義,個人作業,グループワーク(グループ討議),ロールプレイなどの方法を駆使して,その理解を体験しました.本日は,ソーシャルワーク・プロセスと,自己決定について,一つの事例を通して学習したいと思います.~~


って,これを見たある先生が学校に,露木先生の授業内容は指示されている単元と違うんじゃないか?,と指摘してくれたようです.


私は,単元全然間違えていません.よ(苦笑).ご指摘ありがとうございます.でも,大丈夫です.


ただ,私の講義は,テキストの事例を使うわけでも,テキストに赤線を引いてもらうわけでもありません.


しかし,テキストは,しっかり読み込んでいますし,この前もブログで書きましたが,この使用するテキストの編集者のお一人は大学院の指導教授です.テキスト使わなくても,そのスピリット(ハート)は充分伝授できます.勿論内容も.


事例についても,実践をしておりますので,臨場感のある事例が山のようにあります(*テキストで扱われている事例も有用なものです).


事実,今回の単元は,「地域を基盤とした相談援助演習」,「実践モデルやアプローチに関する相談援助演習」でした.


受講された方は,もうお分かりだと思いますが・・・ 直接的に地域や実践モデル・アプローチについてテキストを読み込んで,線を引いて何てことまったくしていませんが・・・


地域の中で,連携し,協働する為に自己をよく理解し,自己を活用することの重要性を学びましたよね.連携,協働を行うためには,多職種をよく理解することが重要であることも学びました(他者理解).社会資源や多職種の活用方法も,具体的にやりましたよね.特に,ドクター(医師)や看護師の・・(苦笑)


更に,具体的な実践モデルやアプローチでは,リッチモンドのソーシャルワーク以来,ソーシャルワークが捉える問題や人間理解の変化についても学びました(医学モデル・社会モデル・生活モデルなどなど).現代のソーシャルワーク理論モデルは,「個人と環境との交互作用・相互作用」について整理しましたね.


二日目は,実際の事例を活用して,ソーシャルワークのプロセスを整理し,体験する中で,共感的理解の重要性,実践モデルやアプローチの活用法,更に,アセスメント・プランニングを実際行うことで,クライエントの自己決定とは何かを考えました.


と,あまり,自分の講義に内容をペラペラと話したくないですが・・・ こんな授業展開でしたね.



これが,指定された単元と関係ないと言われてしまうと・・・


でも・・その指摘された先生はどのように教えているんでしょうか? そして,それを受けた学生さんはどのような反応をもたれているのでしょうか? きっと,鮮やかな講義ぶりなんだと思います.先生の授業を是非体験してみたいです.


私は,いつも完璧な授業なんて出来ていないですから.


まだまだ私は,勉強途上なので,もっともっと頑張ります.ご指摘を真摯に受け止めたいと思います.


なんか,言葉足らずで誤解を与えてしまったようですね.ブログって難しいです.以後,言動には気をつけたいと思います.


ただ,もし,これが誤解でなく,学校側が,テキストの事例を使用し,テキストに線を引かせ,テキストベースで講義を進めてほしいというのであれば,きっと利害が一致していないのだと思います.そうなると,今後このスクーリング自体私が引き受けていいのかを検討しなければいけないですね.


スクーリングから思うことでした.


ただ,私は,スクーリング参加してくださった皆さんとの時間が真実だと思っていますし,とても素敵な時間を共有することが出来ました.


そして,何より,受講生の皆さんへは,「感謝!」です. 


この一言につきます.


これからも,もっと,もっと素敵な授業が出来るように,頑張っていきますので,どこかで私の授業を受けた時は,コメント宜しくお願いします.


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