「わかる」ということ.本当の「理解する」とは

5 6 月, 2010 (08:02) | コラム(ライフスタイル), コラム(介護・福祉・医療), 推薦図書

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雨上がりの朝です.まだ,雲が多いですが,日差しと青空が垣間見えます.


今日は,土曜日なんですね.何となく,気分的には,まだまだ週の中頃といった感じ.昨日は,週の終盤を感じていたのに,今日はなんかまだまだ働く気分.土曜日は,面接の数も多く,フル活動だというのもありますが,何となくまだ週が終わるって感じがしません.



で,この頃,夜眠れないんですよね.ちょっと眠るんですが,直ぐ目が覚めてしまい,その後は,全然寝付けず… あまりにも眠れないので,PCに電源を付けてしまうのです.これがまたダメで… PCの画面の明るさで,一層目が覚めてしまい,結局眠れないまま朝を迎えるのです.



何となく,色々考えることが多かったり,途中だった仕事が気になったり・・・で,結局眠れないんですね.


皆さんもそういうときってありませんか?


◆◆◆


昨日,医療福祉相談室内で,5月の振り返りと,6月の目標設定をやったんですが… そこで私は,後輩ワーカーに伝達をしたことがあります.全部伝えることは出来ませんが,今日はその一つをお話したいと思います.


それは,「わかる」ということ.「理解する」ということ・・・ とはどういうことかということです.


先日,面接をしている時,80代の女性患者さんに,「あなたはお若いからわからないでしょうけど・・・」と言われたんですね.後輩ワーカーの一人も同席していました.その時私が何と言ったか.


『「わかる」ということは,「同じ状態になるということになる」ということではありません』と.


つまり,「わかる」ということとか,「本当の理解」することっていうのは,「同じ状態になる」ということではないということです.


例えば,高齢者の気持ちを「わかる」ために,老いなければいけないのか.がん患者や難病の患者の気持ちを「理解する」ために,癌や難病にならなければ行かないのか・・・ そうしなければ,「理解する」とことは出来ないのか… ということです.


違いますよね.


では,「わかる」ということ.「理解する」ということは,どういうことなんでしょうか.


それは,「響き,感じ,想像し,その人の気持ちに寄り添うこと.そして,更にその状況を客観的に捉えること」です.


つまり,同じ状態になることが,本当の理解ではなく,その状態に響き,感じ,想像し…更にこの状態を客観的に見れることが「わかる」ということなのです.


専門家は,この後半部分,「客観的に把握する,捉える」ことが必要なのです.


前半部分の文脈では,単なる「同情」です.同情であれば,先ほどのように「あなたはお若いからわからないでしょうけど・・・」っていわれても仕方ないと思うんですね.でも,専門家の理解とは,同情と違いますので,その状態を客観的に,冷静に捉えることが重要なのです.




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