世界がもし100人の村だったら

25 6 月, 2008 (17:23) | 東京保育専門学校

本日は,『国際社会福祉の現状と課題』と題しまして,授業を行いました.その中で,『世界がもし100人の村だったら』のビデオを視聴しました.衝撃的な状況に涙をした人も多かったでしょう.


授業でもお話いたしまいたが,福祉問題も国内と国際では,そのニーズは大きく違っています.例えば,国内の児童福祉に関する問題を列挙してみると,児童虐待,保育所の待機児童,児童福祉施設の定員の増加,少子化,子育て支援,核家族化…などが挙げられます.一方,国際(世界)の児童福祉に関する問題を列挙してみると,ストリートチルドレン,児童労働,スラム,人身売買,売春被害,公衆衛生,教育,人種・民族差別,紛争,難民…などが挙げられます.このように見てみると,抱えている問題の違いに気がつきます.


授業でも「残飯」のお話をしました.日本は,年間350万トンの食べ残し(残飯)をしています.この量は,655万人が一年間食べていける量といわれています.


世界の人口は,現在約65億人といわれています.このうち豊かな生活を送っている人は,約8%といわれています.無論,この中に日本人すべてが入っています.世界がもし100人の村であるならば,村民の8人のみとなります.そのほかの92人の中で,食べ物に不自由している人が約20億人,栄養失調の人が8億4200万人,餓死する人が1300万人います.つまり,一日に約3500人の人々が餓死で死亡しています.一時間に145人,一分間に約2人の人々が餓死していることになります.


以上の状況を目の当たりにして,何かをしたいと思いませんか?今後の課題としては,問題解決のためのシステム作りが重要になってきます.これは,世界規模で問題を分析するマクロ的な視点と,当事者の生活等を個別に捉えるミクロ的な視点とが重要になってきます.国際福祉の問題は,規模が大きなことであり,漠然としているため,他人事,遠い人の異国の出来事と,わが身と切り離して考えてしまいがちですが,国際福祉の問題は,先進国に住む我々一人ひとりの生活のあり方が大きくかかわっていることを理解する必要があります.自分の日々の生活からもう一度考えてみることから始めませんか?


ユニセフ:http://www.unicef.or.jp/top2.html


ボルビック:http://www.volvic.co.jp/1Lfor10L/index.html 1L→10Lの水に


ザ・ボディーショップ:http://www.the-body-shop.co.jp/values/index.html バリューズ


参考図書をご紹介します.「ゴンダールのやさしい光」他,絵本ですが,とても素敵な絵(葉祥明さん)と素敵な物語です.一読ください.そのほかの話もとてもいいお話です.きっと一生の本になるのではないでしょうか.


そのほかの紹介は,以下のアドレスからお入りください.


http://astore.amazon.co.jp/tokyohoiku-22