転院相談
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昨日は,午前中バタバタたと,立て続けに面接をし,午後から会議のため聖マリアンナ医科大学病院に行きました.病病連携の話や「看取り(ターミナルケア)」の話を中心に行いました.
が,この会は,あくまでもソーシャルワーカーの集まりなので,単に効率的に患者が転院したということに価値を持っているのではなく,いかにして転院がなされたかということを,丹念に見直し,その転院が,患者・家族にとってどのようなものだったのかを探究することに重きを置いています.
転院にかかわるトラブルというか,問題の原因の殆どが,病院(医師や医療スタッフ)と患者・家族とのコミュニケーション不足にあります.病院側は,本人の病状や状態に応じて,本当に必要なリハビリや療養のために病院を紹介し,転院の話をしますが,この意図が十分,患者・家族に伝わっていないため,患者・家族としては,「病院から追い出されてしまう」と考えます.私は,両者の気持ちがとてもよくわかりますので,本当に必要なことは何なのか,そして,その時々の想いを丁寧に聞き取りながら,患者・家族,または医療スタッフの歩幅に合わせて,転院の話を進めていきます.この他に,病院の経営的視点や医療・福祉の制度や政策的な要素等も加味して,転院相談を行っています.
入院の相談の時も同様です.急性期病院に対する不信感を露にして,入院相談に来られる方も多々います.勿論,はじめは,受け入れる側の当院に対しても不信感を抱いています.ただ,受け入れる側の病院は,単に病気の有無だけで,その患者の医療度を測り,入院の可否を決めたりしませんし,今後の生活にも着目して,今回の入院の「意味づけ」や「目的」について,一緒に考えていきます.
患者・家族も,このような過程を経て,転院というものがその患者や家族の今後の生活や療養にとって,とても必要な作業であることを実感するのではないでしょうか.知らないことばかりで,十分な説明もなく,「病院を探してください」といわれれば,患者・家族も混乱し,不安に思い,不信感を抱くでしょう.
と,まとまりませんが,とても重要な問題だと思います.改めてこの話はしたいと思います.
さて,本日は,一日病院勤務です.朝9時から面談が入り,面接やカンファレンス等々,一日ビッシ予定が詰まっています.あと,原稿の執筆も本当に目が回ります.頑張ります.
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