援助関係を形成する技法~バイスティックの7原則
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本日4時起床.と,言うより目が覚めてしまいました.あと一時間寝ようかなぁ~と思ったのですが,中途半端な睡眠になりそうだったので,そのまま起きてしまいました.寒いですね.
昨日は,午前病院勤務,午後から学芸大の講義でした.本日は,一日病院勤務です.
さて,昨日の講義のフィードバックをしてみると,学生の皆さん,少し疲れ気味でした.年末と言うことで,催しごとやバイトの過重労働で疲れているようでした.学生のうちにしかできないことなので,精一杯やって欲しいです.勉強も学生のうちにしかできないことなので,あとで後悔しない様に一日一日,ひとつひとつ丁寧にやっていって欲しいと思います.授業では,現在,極めて重要なことをやっているだけに,頑張ってほしいと思います.
3年生は,生活に追われているような気がします.時間や生活をコントロールできるように努めてほしいと思います.2年生は,個人差はありますが,とても集中して学習,勉強ができている学生さんが多いようです.意欲もあり,授業後のフィードバックは,本当に多くの質問があります.授業の質問だけでなく,進路や就職の心配などもたくさんあります.なるべく,授業始めの時間を使って,フィードバック・シートへのコメントを行っていますが,なかなか十分な時間が取れず,全部を伝えることができていません.非常勤なので,ずーっと学校にいるわけではないので,それが私の限界性です.でも,なるべく,皆さんが関心あることについては,お話していきたいと思っています.
あと,昨日,授業で簡単に触れたバイスティックに関する図書の紹介をして欲しいとの事だったので,ここでご紹介します.このバイスティックの原則(7項目)は,1950年代のソーシャル・ケースワークに大きくかかわりました.
50年代以前の所謂『医学モデル』を駆使したソーシャル・ケースワークは,常に,ワーカー(援助者)が主導でした.援助方法は,診断をし,治療(トリートメント)していました.しかし,50年代に入りパールマンが,診断主義と機能主義を折衷し,クライエント自身の「問題」に着目する『問題解決アプローチ』が提唱さました.このアプローチでは,クライエントとワーカーは対等であり,問題とは,クライエント本人の口から語られ,その問題解決の糸口はクライエント自身が持っているものだと考えます.そのため,ワーカーは,クライエントの問題や課題を引き出す面接能力や面接技術が重要となりました.そこで,面接の基本的姿勢ともいえる『バイスティックの7つの原則』がソーシャルワーカーの業界で重視され,現在にも受け継がれているのです.
7項目とは,①個別化,②意図的な感情表現(表出),③統制された情緒的関与(関わり),④受容,⑤非審判的態度,⑥クライエントの自己決定,⑦秘密保持です.このような原則は,読んでみると当たり前のことですが,日頃の日常業務や業務の煩雑さなどから,つい忘れてしまったり,これら基本的な原則を無視した支援を行ってしまう場合があります.つまり,援助者は,こういった基本的な原則を常に「意識」して支援を行っていくことが重要です.
『ケースワークの原則~援助関係を形成する技法』 フェリックス・P・バイスティック原著 尾崎新他翻訳
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